先に書かせていただきました「線」の記事にコメントをいただきました。
Kさんは、佐橋の勤めていた画廊の後輩にあたり、今は別のお仕事をされていますが、以前よりこのブログを応援くださっています。
今回も私の記事をフォローくださるようなコメントをいただいたので、こちらにコピーさせて頂きますね。
ちょうど磁州窯、李朝、赤絵の瓶が並んでいたので少し所感を。
これらの古美術品がステータスを持つようになったのは比較的近世のことで、江戸時代やそれ以前でもお茶道具としてはそれなりに格の高いものもあったとは思いますが、近代の日本画家が好んで題材にしたのは、柳宗悦の民芸運動以降、評価が高まったものであるように思います。
安田靫彦の磁州窯と李朝の粉青沙器を見比べてみると、シンメトリーとアシンメトリーの絶妙な差を描き分けていることに気づきます。特に李朝はアングルを変えて工夫を凝らしています。
小林古径の赤絵は輪郭線を少し強調して造形を、そして濃度の濃い赤を浮き上がらせます。花を挿さないのも理由がありますね。
洋画の作家もこうした古美術品をよく描いてます。
三次元のものを二次元に落とし込むのは難しく、古美術の類にいたっては、さらに微妙なラインを要求されます。しかし、それを線で解決しなければならないのが日本画家なので、厳しさという言葉が連想されるのも自然なことかと思います。
今は現実生活が厳しすぎて、お飾りになる作品に「厳しさ」が少しでも感じられてはいけないのかも
しれませんが、「厳しさ」を「格好良い」とか「痺れる感じ」という言葉に置きかえれば、少しみなさんに
ご理解いただけるかな?と甘く考えております。
長く夏休みを頂戴致しました。
新盆という事で、今までのお盆とは違いかえって悲しくなることも多くありましたが、
お休み明けにご来店のご予約も賜り、それを楽しみにもして今日までを過ごせました。
今日は、少し店に出てお掃除なども致しましたが、ホームページやブログをご覧にならないご高齢のお客様が
丁度お遠いところからお越しくださって、大変申し訳なくも「偶然店に出てきて良かったぁ〜」と思いました。
貼り紙はさせて頂きましたが、お休み中にご連絡やご来店をいただいた方もいらっしゃるかと存じます。
ご迷惑をおかけしておりましたらどうぞお許しください。
またすぐ休日となりますが💦明日から営業させて頂きます。
よろしくお願い申し上げます。