名古屋は昨夜から雪になりました。名古屋城のお堀も白一色です。
杉山寧展を無事に終え、気持ちを新たにギャラリーの掛け替えを致しました。
明日は節分、あさっては立春。いよいよ春が近づいて参ります。
奥村土牛は明治22年東京に生まれ、平成2年に101歳で他界されました。
青春時代に同じ日本画家小林古径の画室に留守番役を兼ねて住み込みながら
その制作態度を学び、院展の初入選後にめきめきと頭角を現しその後
長く日本画壇のトップとしてご活躍されました。
80歳を過ぎてからも院展に出品を続け、
高齢になられてますます力量を増された稀有な画家であり
まさしく土牛の名にふさわしい才能をお持ちでした。
土牛さんは、古径に学びながら古径とは違う道を歩まれた。
あるいは古径の先にあるものを求められたという気が致します。
画像では分かりにくいかと思いますが、
この「雪」には雪の静けさも温かさも全て表現されているように思えます。
一文字の書に一枚の絵のような世界を描くことができるのが、画家の筆でしょう。
何度見ても新しい気持ちを呼び起こしてくれるこの書をそばに感じながら、
佐橋美術店10度目の春をゆっくりと進んでゆきたいと思います。
※納品のため奥村土牛の書の画像は削除させていただきました。
ご了解も得ずですが私のブログに上記URLから
リンクを張らせてもらいました。
私の記事で佐橋美術店のブログをご訪問なすった方が
いらっしゃいました。
ご了解ください。
今後ともよろしくお願いいたします。[E:coldsweats01]