つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

2024/01/17

2024年01月17日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、今日は本当に寒く、店の暖房もあまり効かないので、仕方なくコートを着て事務作業をしています。

いよいよ松のうちがあけました。


「喪中であるから」お年玉を控えたり結婚式への参列や旅行をせずに静かに暮らすべきなどというところまで拘る時代でもなくなっていますので、そう気にすることではないと思うのですが、

やはり皆様がおめでとうございますとご挨拶をされていらっしゃるなかに
好んで加わるわけにもいかず、少し遠慮がちに年明けの2週間を過ごして参りました。




とはいえ、このお寒さでは、松の内が明けてもなかなか活動的に動こうとする気にもなれないものです。

(よく陽の入る図書室もなんとなく寒々としています)




こんな時は、織田広喜作品がとても温かく感じられます。





また遠目から見る今西の裸婦も、裸婦なのに??なんだかふっくらと温かそうです。今西にとって女性は美しいものではなく、温かいものであったのかもしれません。その抒情が今西の魅力だと思えます。

今日も、少し大きな荷物の梱包と明日のために作品を風呂敷で包む作業をしました。
風呂敷画商という言葉があるように、作品は大風呂敷に包むととても持ち運びがしやすくなります。



が、風呂敷をピン!ときれいに作品に沿わせて包むのはとても難しい作業です。

今日、当店の倉庫にお預かりしていた各お客様のお作品のご返却、発送の目途がすべてつきました。それに付随していたトラブルもおかげさまで無事に解決いたしました。

明日この風呂敷を担いで出かければ、本当の意味で松のうちがあける、そう思えます。

佐橋の残した宿題は、本当に少しづつ少しづつですが、私なりに片付け続けて、いよいよ残りもわずかになってきています。

歳神様がお帰りになり、お正月が終わり、これから新しい一年の生活が始まります。

ここからは皆様とご一緒に、私も新しい一年を新しい気持ちで過ごして参りたく存じます。






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