アジサイが少しずつ色づきはじめ、この2,3日の天気からは、梅雨入り
が近いように感じられます。
今回は、10日前に軽いハイキングを楽しむグループで歩いた、浅間山
の西部にある湯の丸山へのハイキングの模様です。
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2009年5月26日(火)
![](http://clip.alpslab.jp/bin/map?pos=36/25/29.751,138/25/25.502&scale=250000)
このグループとしては初の、平日の開催。そのためか、参加者はやや
少な目の8名。2台の車に乗り、東京・青梅市内を7時50分に出発した。
いつもの関越自動車道・上里SAで休憩、藤岡JCから上信越自動車道
に入る。新緑あふれる妙義山の西麓を通過し、幾つかのトンネルを抜け
て佐久平へと上がり、東部湯の丸ICで上信越道を下りた。
県道79号を少し戻って県道94号に入る。旧鹿沢(きゅうかざわ)温泉
まで続くという1町(約109m)ごとに立つ百体観音や、ふもとの集落に
咲くレンゲツツジなどを眺めながら地蔵峠に向かって上がり、10時25分、
標高1732mの地蔵峠にある駐車場に着いた。
湯の丸スキー場の基地なので、大きなロッジや売店などが幾つかあり、
冬は賑わうのだろうが、今は閑散としている。
足ごしらえなどで準備を整え、今日のリーダーNさんの挨拶があり、10
時40分に出発した。山頂までは約2㎞、標高差は約370mである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/1f/99d7bc915763ca17ec5082a4c3e6fba7.jpg)
第81番十一面観音の横から西側のゲレンデの斜面に入り、リフト沿い
に芝地を上がる。スキー場の両側に並ぶ、カラマツの新緑が気持ちよい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/e3/7ab7408ece633156b254fb557b673813.jpg)
リフト終点まで上がって最初の小休止。振りかえると東側のゲレンデの
向こうに、西篭ノ登山(にしかごのとやま)(2212m)が大きくそびえ立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/7f/1dafb365f8afe8bad2c7ece094d03c08.jpg)
(西篭ノ登山は、上の写真の左手になる)
この先も登山道は、ほぼ直線上に長野と群馬の県境となる稜線上を進
む。リフトの上は傾斜が緩み、足元にショウジョウバカマが幾つか花を見
せ(下の写真)、スミレも咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/de/191a820387d5a2ac7606db6548f8caaf.jpg)
少し下った後、緩やかな上りとなり、頭上にオオカメノキの白い花が咲く。
鐘のある十字路に出た。1993年11月3日にこの地で遭難した人をしの
び、有志が立てた「遭難防止の鐘」である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/95/95d92c3244039200a55def2e1de4f688.jpg)
一帯は、ツツジ平と呼ばれるところ。右側の牧柵の向こう一面にレンゲ
ツツジが咲くようだが、まだつぼみで、その間を鹿沢温泉への道が伸び
ている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/3b/ebb6f5314774c0d1e57ec5f10a48d9dc.jpg)
カラマツの淡い新緑や、周囲の山並みなどを眺めながら、さらに真っ
直ぐな上りが続く。カラマツが次第に減って低木やササが増える。
頭上には、ヤマザクラが何本も花を見せる。若葉もまだ出たばかりで、
やわらかな彩りとなってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/9c/f17bd0d71aebbea54eb591aa5db929b0.jpg)
高度はどんどん上がるが、霞んでいて遠望は利かず、南方の八ヶ岳
連峰もおぼろで、一部に残る残雪がかすかに確認できる。右手はるか
下に湖が見えてきた。嬬恋村(つまごいむら)の田代湖である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/d0/39f9d96a2e052f8f8ce1ff05c7d474d9.jpg)
シャクナゲが多くなるが、やはりつぼみだった。
傾斜が急になり、登山道は石ころが増えて歩きにくい。でもそれもひと
しきり。振り返る西篭ノ登山の向こうに、かすかに噴煙を見せる浅間山
(2568m)が、山頂付近だけ姿を現す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/78/5864a2892e204894412225f0fed8ac98.jpg)
広大なササの間を上がり、平べったい石を敷き詰めたような山頂に12
時半に着いた。標高2101mの山頂は三百六十度の展望だが、やはり
霞んでいて期待した北アルプスなどは見えない。
平日だが好天とあり、数十人の登山者がいて、思い思いに昼食中。強
くはないが風が少し冷たい。風を避けて、上ってきた東側斜面に腰を下
ろして昼食にした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b2/e1cd623864fdb158c0a8b516d2bb8137.jpg)
深い谷を隔てて西方に烏帽子岳(2065.6m)が、北には間近に角間
山(1981m)、その向こうに四阿山(あずまやさん)(2354m)のどっしり
した山容が広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/35/1a859679cf89bd3ad2c1ac317b6fe91b.jpg)
ゆっくりと展望を楽しみ、記念撮影をして下山にかかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/af/28e4c5ad84cdc79e51e9b8dc2677bbce.jpg)
少し下ると、浅間山の噴煙がかなりはっきり分かるようになってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/a7/115bfb6f0455c9662e8cf4e876aaf9c0.jpg)
手前は西篭ノ登山、その右奥は東篭ノ登山かと思われる。
来た道を下ると、浅間も間もなく隠れ、高度はどんどん下がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/03/c531cea683fefd08c7bc40797bf261e0.jpg)
鐘のある十字路まで下り、上から木道の見えた臼窪(うすくぼ)湿原
を回って、地蔵峠に戻ることにする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/de/70815634400051b62f1fda4ecdbec330.jpg)
十字路を右折してカラマツの多い林間を緩やかに下ると、烏帽子岳
への十字路に出た。さらに林間を直進し緩やかに上がり、少しずつ左
に回り込んで行くと、湿原が見えてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/00/5d107d4ffd256c9183aa1b3662bdbb63.jpg)
湿原では、工事用の車が何台か入り、地元東御市(とうみし)による新
しい木道の工事中。バンガローが幾つか並ぶ湯の丸高原キャンプ場の
そばで、湿原の東端に下った。
その先はカラマツ林を抜ける砂利敷きの車道。10分余りでアズマシャ
クナゲの咲く地蔵峠に戻った。
15時5分、2台の車で帰途につく。1時間ほどの横川SAで休憩。南
方間近に、独特の山容の妙義山が目に入る。
渋滞もなく関越道も順調に進み、圏央道の狭山PAに17時25分に着
く。ここで皆さんと別れ、私はNさんの車で、西武池袋線武蔵藤沢駅まで
便乗させてもらった。
【コースタイム】地蔵峠10・40ーリフト上11・00~05ー鐘のある十字路
11・20~25ー湯の丸山(昼食)12・30~13・24ー鐘のある十字路14・05
~12ーキャンプ場14・41ー地蔵峠14・55
(参加 8人、天気 晴、地図(1/2・5万) 嬬恋田代、距離 5㎞、
標高差(累積) 約800m、歩行地 長野県東御市、群馬県嬬恋村)
が近いように感じられます。
今回は、10日前に軽いハイキングを楽しむグループで歩いた、浅間山
の西部にある湯の丸山へのハイキングの模様です。
==============================
2009年5月26日(火)
このグループとしては初の、平日の開催。そのためか、参加者はやや
少な目の8名。2台の車に乗り、東京・青梅市内を7時50分に出発した。
いつもの関越自動車道・上里SAで休憩、藤岡JCから上信越自動車道
に入る。新緑あふれる妙義山の西麓を通過し、幾つかのトンネルを抜け
て佐久平へと上がり、東部湯の丸ICで上信越道を下りた。
県道79号を少し戻って県道94号に入る。旧鹿沢(きゅうかざわ)温泉
まで続くという1町(約109m)ごとに立つ百体観音や、ふもとの集落に
咲くレンゲツツジなどを眺めながら地蔵峠に向かって上がり、10時25分、
標高1732mの地蔵峠にある駐車場に着いた。
湯の丸スキー場の基地なので、大きなロッジや売店などが幾つかあり、
冬は賑わうのだろうが、今は閑散としている。
足ごしらえなどで準備を整え、今日のリーダーNさんの挨拶があり、10
時40分に出発した。山頂までは約2㎞、標高差は約370mである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/1f/99d7bc915763ca17ec5082a4c3e6fba7.jpg)
第81番十一面観音の横から西側のゲレンデの斜面に入り、リフト沿い
に芝地を上がる。スキー場の両側に並ぶ、カラマツの新緑が気持ちよい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/e3/7ab7408ece633156b254fb557b673813.jpg)
リフト終点まで上がって最初の小休止。振りかえると東側のゲレンデの
向こうに、西篭ノ登山(にしかごのとやま)(2212m)が大きくそびえ立つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/7f/1dafb365f8afe8bad2c7ece094d03c08.jpg)
(西篭ノ登山は、上の写真の左手になる)
この先も登山道は、ほぼ直線上に長野と群馬の県境となる稜線上を進
む。リフトの上は傾斜が緩み、足元にショウジョウバカマが幾つか花を見
せ(下の写真)、スミレも咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/de/191a820387d5a2ac7606db6548f8caaf.jpg)
少し下った後、緩やかな上りとなり、頭上にオオカメノキの白い花が咲く。
鐘のある十字路に出た。1993年11月3日にこの地で遭難した人をしの
び、有志が立てた「遭難防止の鐘」である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/95/95d92c3244039200a55def2e1de4f688.jpg)
一帯は、ツツジ平と呼ばれるところ。右側の牧柵の向こう一面にレンゲ
ツツジが咲くようだが、まだつぼみで、その間を鹿沢温泉への道が伸び
ている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/3b/ebb6f5314774c0d1e57ec5f10a48d9dc.jpg)
カラマツの淡い新緑や、周囲の山並みなどを眺めながら、さらに真っ
直ぐな上りが続く。カラマツが次第に減って低木やササが増える。
頭上には、ヤマザクラが何本も花を見せる。若葉もまだ出たばかりで、
やわらかな彩りとなってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/9c/f17bd0d71aebbea54eb591aa5db929b0.jpg)
高度はどんどん上がるが、霞んでいて遠望は利かず、南方の八ヶ岳
連峰もおぼろで、一部に残る残雪がかすかに確認できる。右手はるか
下に湖が見えてきた。嬬恋村(つまごいむら)の田代湖である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/d0/39f9d96a2e052f8f8ce1ff05c7d474d9.jpg)
シャクナゲが多くなるが、やはりつぼみだった。
傾斜が急になり、登山道は石ころが増えて歩きにくい。でもそれもひと
しきり。振り返る西篭ノ登山の向こうに、かすかに噴煙を見せる浅間山
(2568m)が、山頂付近だけ姿を現す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/78/5864a2892e204894412225f0fed8ac98.jpg)
広大なササの間を上がり、平べったい石を敷き詰めたような山頂に12
時半に着いた。標高2101mの山頂は三百六十度の展望だが、やはり
霞んでいて期待した北アルプスなどは見えない。
平日だが好天とあり、数十人の登山者がいて、思い思いに昼食中。強
くはないが風が少し冷たい。風を避けて、上ってきた東側斜面に腰を下
ろして昼食にした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b2/e1cd623864fdb158c0a8b516d2bb8137.jpg)
深い谷を隔てて西方に烏帽子岳(2065.6m)が、北には間近に角間
山(1981m)、その向こうに四阿山(あずまやさん)(2354m)のどっしり
した山容が広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/35/1a859679cf89bd3ad2c1ac317b6fe91b.jpg)
ゆっくりと展望を楽しみ、記念撮影をして下山にかかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/af/28e4c5ad84cdc79e51e9b8dc2677bbce.jpg)
少し下ると、浅間山の噴煙がかなりはっきり分かるようになってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/a7/115bfb6f0455c9662e8cf4e876aaf9c0.jpg)
手前は西篭ノ登山、その右奥は東篭ノ登山かと思われる。
来た道を下ると、浅間も間もなく隠れ、高度はどんどん下がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/03/c531cea683fefd08c7bc40797bf261e0.jpg)
鐘のある十字路まで下り、上から木道の見えた臼窪(うすくぼ)湿原
を回って、地蔵峠に戻ることにする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/de/70815634400051b62f1fda4ecdbec330.jpg)
十字路を右折してカラマツの多い林間を緩やかに下ると、烏帽子岳
への十字路に出た。さらに林間を直進し緩やかに上がり、少しずつ左
に回り込んで行くと、湿原が見えてきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/00/5d107d4ffd256c9183aa1b3662bdbb63.jpg)
湿原では、工事用の車が何台か入り、地元東御市(とうみし)による新
しい木道の工事中。バンガローが幾つか並ぶ湯の丸高原キャンプ場の
そばで、湿原の東端に下った。
その先はカラマツ林を抜ける砂利敷きの車道。10分余りでアズマシャ
クナゲの咲く地蔵峠に戻った。
15時5分、2台の車で帰途につく。1時間ほどの横川SAで休憩。南
方間近に、独特の山容の妙義山が目に入る。
渋滞もなく関越道も順調に進み、圏央道の狭山PAに17時25分に着
く。ここで皆さんと別れ、私はNさんの車で、西武池袋線武蔵藤沢駅まで
便乗させてもらった。
【コースタイム】地蔵峠10・40ーリフト上11・00~05ー鐘のある十字路
11・20~25ー湯の丸山(昼食)12・30~13・24ー鐘のある十字路14・05
~12ーキャンプ場14・41ー地蔵峠14・55
(参加 8人、天気 晴、地図(1/2・5万) 嬬恋田代、距離 5㎞、
標高差(累積) 約800m、歩行地 長野県東御市、群馬県嬬恋村)