あるきメデス

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湯の丸山ハイキング(長野・群馬)

2009-06-06 21:33:15 | ハイキング
 アジサイが少しずつ色づきはじめ、この2,3日の天気からは、梅雨入り
が近いように感じられます。

 今回は、10日前に軽いハイキングを楽しむグループで歩いた、浅間山
の西部にある湯の丸山へのハイキングの模様です。

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2009年5月26日(火)


 
 このグループとしては初の、平日の開催。そのためか、参加者はやや
少な目の8名。2台の車に乗り、東京・青梅市内を7時50分に出発した。

 いつもの関越自動車道・上里SAで休憩、藤岡JCから上信越自動車道
に入る。新緑あふれる妙義山の西麓を通過し、幾つかのトンネルを抜け
て佐久平へと上がり、東部湯の丸ICで上信越道を下りた。

 県道79号を少し戻って県道94号に入る。旧鹿沢(きゅうかざわ)温泉
まで続くという1町(約109m)ごとに立つ百体観音や、ふもとの集落に
咲くレンゲツツジなどを眺めながら地蔵峠に向かって上がり、10時25分、
標高1732mの地蔵峠にある駐車場に着いた。

 湯の丸スキー場の基地なので、大きなロッジや売店などが幾つかあり、
冬は賑わうのだろうが、今は閑散としている。

 足ごしらえなどで準備を整え、今日のリーダーNさんの挨拶があり、10
時40分に出発した。山頂までは約2㎞、標高差は約370mである。


 第81番十一面観音の横から西側のゲレンデの斜面に入り、リフト沿い
に芝地を上がる。スキー場の両側に並ぶ、カラマツの新緑が気持ちよい。


 リフト終点まで上がって最初の小休止。振りかえると東側のゲレンデの
向こうに、西篭ノ登山(にしかごのとやま)(2212m)が大きくそびえ立つ。

 (西篭ノ登山は、上の写真の左手になる)

 この先も登山道は、ほぼ直線上に長野と群馬の県境となる稜線上を進
む。リフトの上は傾斜が緩み、足元にショウジョウバカマが幾つか花を見
せ(下の写真)、スミレも咲いていた。


 少し下った後、緩やかな上りとなり、頭上にオオカメノキの白い花が咲く。
鐘のある十字路に出た。1993年11月3日にこの地で遭難した人をしの
び、有志が立てた「遭難防止の鐘」である。


 一帯は、ツツジ平と呼ばれるところ。右側の牧柵の向こう一面にレンゲ
ツツジが咲くようだが、まだつぼみで、その間を鹿沢温泉への道が伸び
ている。


 カラマツの淡い新緑や、周囲の山並みなどを眺めながら、さらに真っ
直ぐな上りが続く。カラマツが次第に減って低木やササが増える。

 頭上には、ヤマザクラが何本も花を見せる。若葉もまだ出たばかりで、
やわらかな彩りとなってきた。


 高度はどんどん上がるが、霞んでいて遠望は利かず、南方の八ヶ岳
連峰もおぼろで、一部に残る残雪がかすかに確認できる。右手はるか
下に湖が見えてきた。嬬恋村(つまごいむら)の田代湖である。


 シャクナゲが多くなるが、やはりつぼみだった。

 傾斜が急になり、登山道は石ころが増えて歩きにくい。でもそれもひと
しきり。振り返る西篭ノ登山の向こうに、かすかに噴煙を見せる浅間山
(2568m)が、山頂付近だけ姿を現す。


 広大なササの間を上がり、平べったい石を敷き詰めたような山頂に12
時半に着いた。標高2101mの山頂は三百六十度の展望だが、やはり
霞んでいて期待した北アルプスなどは見えない。

 平日だが好天とあり、数十人の登山者がいて、思い思いに昼食中。強
くはないが風が少し冷たい。風を避けて、上ってきた東側斜面に腰を下
ろして昼食にした。


 深い谷を隔てて西方に烏帽子岳(2065.6m)が、北には間近に角間
山(1981m)、その向こうに四阿山(あずまやさん)(2354m)のどっしり
した山容が広がる。

 ゆっくりと展望を楽しみ、記念撮影をして下山にかかる。


 少し下ると、浅間山の噴煙がかなりはっきり分かるようになってきた。

 手前は西篭ノ登山、その右奥は東篭ノ登山かと思われる。

 来た道を下ると、浅間も間もなく隠れ、高度はどんどん下がる。


 鐘のある十字路まで下り、上から木道の見えた臼窪(うすくぼ)湿原
を回って、地蔵峠に戻ることにする。


 十字路を右折してカラマツの多い林間を緩やかに下ると、烏帽子岳
への十字路に出た。さらに林間を直進し緩やかに上がり、少しずつ左
に回り込んで行くと、湿原が見えてきた。


 湿原では、工事用の車が何台か入り、地元東御市(とうみし)による新
しい木道の工事中。バンガローが幾つか並ぶ湯の丸高原キャンプ場の
そばで、湿原の東端に下った。

 その先はカラマツ林を抜ける砂利敷きの車道。10分余りでアズマシャ
クナゲの咲く地蔵峠に戻った。

 15時5分、2台の車で帰途につく。1時間ほどの横川SAで休憩。南
方間近に、独特の山容の妙義山が目に入る。

 渋滞もなく関越道も順調に進み、圏央道の狭山PAに17時25分に着
く。ここで皆さんと別れ、私はNさんの車で、西武池袋線武蔵藤沢駅まで
便乗させてもらった。

【コースタイム】地蔵峠10・40ーリフト上11・00~05ー鐘のある十字路
11・20~25ー湯の丸山(昼食)12・30~13・24ー鐘のある十字路14・05
~12ーキャンプ場14・41ー地蔵峠14・55

(参加 8人、天気 晴、地図(1/2・5万) 嬬恋田代、距離 5㎞、
 標高差(累積) 約800m、歩行地 長野県東御市、群馬県嬬恋村)
コメント
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