あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

旧富岡製糸場から貫前神社などを巡る(群馬・富岡)

2011-05-25 22:12:45 | カントリーウオーク
 しばらく当ブログへのアップができなかったのは、今日紹介するウオーキングへの2日間
の不在のほか、6月8日に迫った大きな家事に追われて、時間がとれなかったためです。

 この後も、6月中はその家事の片付けなどで、従来より投稿間隔が長くなるかもしれませ
んが、どうかご了承いただきご覧下さい。

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 埼玉県内を中心に歩くカントリーウオークグループの、春の特別例会と呼ぶ1泊のカントリー
ウオーク旅は、5月21日(土)~22日(日)、上信電鉄沿線の富岡市と甘楽町(かんらまち)を
訪ねた。
 
 5月21日(土)

 JR大宮駅高崎線ホームに集合、8時4分発高崎行きに乗る。高崎から上信電鉄に乗り換え、
10時21分に上州富岡駅に下車した。

 10時30分に上州富岡駅をスタートする。駅のトイレは、上信電鉄の古い凸型電気機関車を
模した、ユニークな形状である。


 西に向かい、少し国道254号も回って、まずは龍光寺へ。精巧な木彫が施された山門を入る
と、右に子育ての呑龍堂(どんりゅうどう)が、正面に大きな本堂が立つている。

 呑龍堂の近くには、根回り9.5m、樹齢380年以上と推定される大イチョウが、大きく枝を広
げていた。


 境内には、県指定重要文化財の板碑があり、北側の墓地には、この後訪ねる富岡製糸場の
工女の墓、30基が並んでいた。


 国道を越えて南に進むと、JR横川駅の峠の釜飯で知られる「おぎのや」や、上州名物のうど
ん店など古い建物が残り、通の西側一帯が、レンガ塀に囲まれた旧富岡製糸場である。

 富岡製糸場は、現在、世界遺産暫定リストに記載され、明治5年(1872)の建設時のまま
の建物などが残されている。

 明治政府の掲げた殖産振興の一役を担い、欧米と日本の工法が融合して出来た製糸工場で、
当時は世界最大規模を誇っていたという。


 工場内部の見学は省略して、正門周辺の東繭倉庫、女工館、検査人館、製糸場などの建物
外観を見るのみに止めた。ちなみに、見学料は500円である。

 工場の東南にある蓮照寺境内↓を抜けて、住宅地を東南に向かう。あちこちの家に色鮮やか
に咲くテッセンなどを眺めながら鏑(かぶら)川左岸段丘上に出る。


 南に新緑の山並みが広がるが、温度が上がってやや霞んでいる。



 神田水道橋で鏑川を渡って、神田の住宅地を西に抜ける。気温は30度近いと思われ、日差しが
暑い。

 次の桐渕橋を渡り返して川の北側に戻り、西小に近い交差点際にあった東屋(あずまや)で休
憩した。国道254号バイパスの南を平行する車道を西に進む。


 七日市集落の蛇宮神社に12時17分に入り、広い境内の中ほどに立つ大ケヤキの根元で昼食
とする。


 13時7分に出発して北に向かい、富岡高の横から国道バイパスに出た。富岡高は七日市藩邸
跡のようで、構内東北側に古い屋敷門が残っていた。


 バイパスを少しで北に入り、上信電鉄上州七日市駅の西側踏切を越える。鏑川支流の高田川
右岸沿いに出て、標高205m三角点があり、サクラなどの新緑に覆われた一峰公園の稜線上に
上がった。


 戦没者の慰霊を祭った、三重塔のような富岡市忠霊塔があり、そばのサクラの木陰で小休止
する。

 木の間からは、南にカーブする鏑川や、霞んではいるが、その先に広がる山並み、北側眼下の
大型店舗などが望まれる。


 稜線を走る車道を南西の国道254号の交差点に下り、国道パイパスを越えて、一ノ宮の台地
に向かって右に回り込んで上がる。

 社会教育会館の南側生け垣際に、絶滅の危機にあるという日本翁草(にほんおきなぐさ)が花
穂を並べていた。


 すぐ西側に、新緑が一杯で広い境内の上野(こうづけ)一宮である、貫前(ぬきさき)神社がある。
安閑天皇元年の西暦531年の創建という古社。社殿は徳川家光により寛永12年(1635)の造
営、境内は北斜面の森を含めて約2万6坪という。

 朱塗りの総門を入って急石段を数10段下り、東西に廻廊(かいろう)を配した楼門の中に、国の
重文に指定された、檜皮葺(ひわだぶき)の本殿が鎮座するという珍しい配置である。


 境内一面に杉の古木が並び、総門の西には、ともに市の名木十選に認定されたイチョウの大木
と、樹齢約千年と推定されるスダジイの古木が↓元気に枝を広げていた。


 神社の前を西に進み、猿田彦大神や庚申塔など石塔の並ぶ先から、標高230.5m三角点の北
を回って中村集落に下る。

 車道を横断して宮崎集落に入った。集落の中ほど、宮崎神社には、樹高約25m、樹齢約800年、
市の名木十選の一つ「宮崎神社の大杉」が枝を高く伸ばしていた。


 集落西の高台にある宮崎浄水場の西から南下し、宮崎公園に入って休憩する。園内に、中山道
の裏街道として利用された「姫街道」の一部を利用した、「関東ふれあいの道」の案内板が立って
いた。

 園内の斜面を下り、国の重要文化財、旧茂木家住宅へ。大永7年(1527)の建設といわれ、板葺
(いたぶき)、石置き屋根の民家としては我が国最古と言われているという。


 希望者のみ住宅の中に入り、平屋ながら天井のない高い内部の構造などを参観した。

 公園内で記念撮影をして、今夜の宿に向かう。


 地形図上に高塔マークの記された、水道タンク横から東へ。標高200mを超える畑作地帯なので、
周辺の展望が広がり、残暑は厳しいが向かい風が心地よい。



 大麦の間に、コンニャクイモを植え付けているご夫妻がおられた。この地の名産、下仁田ネギの種
を取るらしい、大きなネギ坊主の並ぶ畑や、よく育ったネギ畑などの間を少しずつ下って行く。

 田島集落で、国道254号と上信電鉄を横断して東に抜ける。鏑川の西岸浸食がけ上に、「和合の
大イチョウ」と呼ぶ、樹高約29m、5本の主幹の集合体という珍しいイチョウの大木が立つ。

 鏑川の流れを見下ろしながら、橋際の緑陰で小休止した。


 対岸に多いニセアカシアの花を見ながら橋を渡り、上高瀬集落を南下する。鏑川の支流の、さかさ
の橋を渡り、今夜の宿、大島鉱泉に、16時48分に着いた。

 (参加 19人、天気 快晴、距離 11㎞、地図(1/2.5万) 富岡、上野吉井、松井田、下仁田、
  歩行地 富岡市、歩数 16,800、累積標高差 約440m)


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