『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

吹雪の日に想いだす

2007-02-04 14:08:13 | Weblog

   

 「ホンキョセンチョウ」と声を出して読み出したら、母が聞いていたらしく、「もう一度言ってみて」すかさず、声を張り上げ「ホンキョセンチョウ」  母が笑いもせずに「それはね、もとおり、のりなが」と呼ぶのよ」  そして、日本の神話、古事記伝等々を書いた偉い学者さんだったの・・・と教えられる。

 そう、遠い昔、中学生になる頃だったと思う 時ならぬ吹雪に見舞われ、外にも行けず自分の本は殆ど読んでしまい、母の本を一冊引っ張り出して、しかも声を出して読んだのが災いしました。 私の乏しい知識のなかには、残念ながら、”本居宣長”さんは居なかった。それで、折角だから、読み出しましたが、これが又、変に判らない言葉で、”世の中に ありとしある事のさまざまを~”云々  ものの哀れを書いた書き出しだったように記憶してます・・・そして、古事記これが又判らない、 アメツチノハジメノトキ~から始まる・・・とうとう途中で挫折・・でも、後では随分役にたちましたけど・・・

  今日の、吹雪で思い出しました。始めての吹雪の日には、必ず?想いだす光景です。

  この人ほど、昔ではありませんけど・・・・何となく親を想いだしています。