シュウメイ菊
アオイ
シラタマ
何れも秋を思わせる淋しい花です。
『八重葎(むぐら)しげれる宿のさびしさに 人こそ見えね秋は来にけ
り』 恵慶法師(えぎょうほうし)
幾重にも葎が生い茂っているこの宿は それだけでも寂しいという
のにだれ一人として訪ねてきません
なのに秋だけはいつの間にか訪ねてくるのですね
葎とは、雑草のことを言うようです。
恵慶法師とは?=(生没年不明)のようです。
平安中期の人で三十六歌仙の一人です。
花山天皇(984~986)の頃の人で、播磨国「兵庫県)の国分寺の僧
だったといわれます。
平兼盛・源重之らと親しく、当時の歌壇の中心的歌人で、自然をよ
むのが 得意のようでした。
何となく、この短歌(うた)が頭に浮かびました。