『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

五月雨に烟る庭

2011-05-01 07:58:42 | Weblog

 

       

 音もなく靜かに烟る庭・・・ 皐月5月は五月雨(さみだれ)に烟りながらの始まり・・・

 庭の置石が艶やかに輝やきをまして何ともいえない良い色・・・。

 冬の間ひたすらじ~っと耐えていた木々たちが5月に一気に芽吹き、この雨で一段と緑を濃くして、深呼吸をしている。

 明けぬ夜はない!と言う、それと同じに必ず春は巡ってくる大好きな春が・・・

 雨降りです・・・寒くはないけど・・・雨降りは寂しい・・・

 

いのち
繁殖力も弱く、草丈も低い野草たちは、
春の雪解けを待って一番に小さな花を咲かせる。
うかうかしていると、生い茂る他の野草たちに飲み込まれてしまうからだ。
大事な花粉を運んでくれる虫たちもまだ少ない時期に、
精いっぱい可憐な花をつけて何とか生きようとする・・・・・・
けなげで、したたかで、愛くるしく、たくましい。
抱きしめてやりたくなる。


  回り道のうたから・・・