『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

昨日のこと

2011-08-22 16:17:08 | Weblog

              
                     ピンク吾亦紅 

             

              
                      ミソハギ

 昨日、息子が来ました。写真の整理をしていましたので、内心「あぁよかった・・・ラッキイ~」

 そんな事とは知らない息子。祭壇に手を合わせてから何となく家の前の草むしりをしている。

 急ぎお昼のしたく、お父さんと息子に食べさせて・・・

 「ネェ、”ナオ”写真の印刷難しい?」 

 「そんな事ないよ」 

 「じゃ、教えて・・・」

 どうにか、印刷する事ができました。嬉しくなってもう一枚・・・これはお父さんだけを写しています。

 「これをもっと小さくしたいの、どうすればいいの?」

 息子はお茶をのみながら、「ああして・・・こうして・・・」と言って、傍に来る気なし。

 頑張りました。出てきた写真をみて吃驚・・・

 「エッ~何これ・・・」大事なあなたの顔が半分しか有りません。 

 私は、祭壇に向って大きな声で訴えました。

 「ねぇお父さん、”ナオ”があなたの顔半分なくしたよ・・・」

 ”ゲェ~~ゴホンゴホン”どうやらお茶を吹きだし噎せたようです。

 「そんな、どれ一寸変わって・・・何言っているの!カァサンが間違っているよ・・・」

 そんな事知りません~初めから傍に付いて教えてくれればいいのに・・・生意気にお茶なんか飲んでいるから、こんな事 

 になって、大事なお父さんの顔が半分しか出て来ない・・・

 出来上がった頃娘達一家もきました。

 写真をみて大喜び・・・それはジィジと孫が仲良くグレープフルーツを食べているところ。

 2011年3月31日と記されています。この写真を見る限る6月に亡くなる人には見えません・・・儚いものです。

 そして、娘達には"ナオ"の名誉のため、半分の顔写真は見せませんでした。

 「どう、あなた私もエライでしょう・・・・」

 息子は相当苦しかったようで暫らく噎せていました・・・。 

 ”ナオ”も、私があなたに訴えたのが相当に応えたようですね・・・

 慌ただしい一日でした。