あなた
久しぶりに、お釜をかけました。
お茶菓子は梅の練り菓子…あなたすきだったよね
あなたが、其方へ行ってから初めて…着物も着てみました。
たった一人でも、お釜の前に座ると気持ちがシャキっとして、あなたの写真が
笑っていたよ…
でも、この埋めようもない心の淋しさ…誰に縋るわけには?いかないよね…
ラジオから、流れてる唄は居なくなった人を偲び…切なさをいっそう掻き立ててます。
ふと、外をみると…春の陽ざしのように眩しくキラキラ輝いている。
車庫の屋根と庭が平らになって…雪の山です。
雪の多い事もさることながら、せっせと始末して居た人がいないとは?このような事なのでしょう
たった一人でのお茶…苦い…でも美味しい…よ。
「あなたもう一服いかが…」