あなた
今日の”タヌ”ご機嫌ななめ写真写すよって、言ってもこっちを向いてくれない。
これも、陽が射さないからかな?
お陽さんも重い雲から出ようとしないし…
春というのに小さな花々は咲くこともできないでいる…可哀想に。
それにしても。家の中は何となく冷え冷えとして…やっぱり何かがたりない…
わたし一人では、補いきれない…もの…
珍しい友達が現れる。
彼女がお陽さんを連れてきたようです。
柔らかな春の陽気が冷え冷えした部屋まで暖めてくれる。
先ほどまであった小さな隙間の冷たさがなくなりました。
やっぱり、人間の力が及ばない春の陽の暖かさ…
揺蕩(たゆとう)柔らかな春の風が、庭の花々を、そ~っと撫でながら吹き抜けて行く。
例のごとく彼女は、一服の茶を喫し、風が去るように帰って行きました。