『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 古の本を引っぱりだし繙いてみる

2018-02-21 10:25:49 | Weblog

        

   あなた

 今日も如月のキリッとした天気

 そのキラキラした陽気に誘われるように

 古の本を引っぱりだし繙いてみる

 

 平家物語

 祇王祇女という姉妹の物語

 清盛は祇王を寵愛しました。妹の祇女は世にもてはやされます。

 清盛は姉妹の母のとぢのために屋敷を造り与えました。

 祇王の隆盛を見て、うらやむ者もあり、ねたむ者もありました。

 うらやむ者は「あなめでたの祇王御前の幸いや、同じ遊女とならば、誰も皆あの様でこそ

 ありたけれ」と言い、ある者は祇一と名前をつけ、ある者は祇二、祇副、祇徳と名のりました。

 「栄華は前世からの宿命でしかない」と、名前には目もくれない者も多かったようです。

 長いお話

 しかしこの栄華も長くはつづかい

 そう

 『 祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。

 娑羅(しやら)雙樹の花の色、盛者(じやうしや)必衰のことはりをあらはす。

 おごれる人も久しからず、只春の夜(よ)の夢のごとし。

 たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。』

 

 これが世の常。

 長い本を読み疲れました。

 良いこと悪いこと一括りにして

 目の前のこと頑張ろう。