『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

星の煌めきのような「高山アヤメ」です

2019-06-08 10:47:59 | Weblog

                                         2019-5-29

    あなた

 小さくて

 星の煌めきの様な

 「高山アヤメ」です

 周りを気にしながらも

 思いっ切り

 葉っぱを

 広げています…

 

 風も穏やかになって

 初夏らしい

 爽やかな日です

 

 こんな日は

 ひとりが

 切ない……

 

 あなたがいたら

 何処かへ出かけ

 野の花を

 楽しんでいたことでしょう……

 

 何年経とうと

 そんな

 思いだけは

 消えることなく

 より深く

 思い出に

 食い込んでくる

 

 大概のことは

 月日とともに

 消えてしまうけど


 あなたが

 居なくなった

 事実だけは

 月日を重ねる毎に

 より深く

 鮮明になって~~…

 

 つい

 「淋しいな~」って

 口を突いてしまう

 この

 淋しさだけは

 どうしようもなく…


 あなたの前での

 独り言……

 

 命ある限り

 此のことが

 続いていくのでしょう~~…

 

 それでも健気に

 元気をふるまってる……

 

 わたしが

 愛おしい……