『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

遠い「平家物語」の 世界に浸って来ました……

2019-10-10 16:00:01 | Weblog

          

    あなた

 久しぶりに

 穏かで

 暖かい

 秋の日です

 

 「ボケ」の実が

 こんなに

 大きくなりました 

 とっても

 いい香り…

 

 秋に咲く花(菊の類)

 今や遅しと足踏みしながら

 今日の様な日の続くのを

 願っている

 可愛い蕾が

 うっすらと

 色づいて…

 「早く咲きたいなぁ…」って~~…

 

 わたしは

 今日の陽気に誘われ

 平安朝まで

 ひとっ跳び……

 

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。

 娑沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。

 おごれる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし。

 たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。

 平家物語 冒頭部分

 そしてわたしは

 「横笛」「祇王」の

 世界に

 ドップリ浸っている

 

 何度読んでも

 哀れでならない

 

 あまり長くいたら

 帰れないって思い

 後ろ髪引かれる思いで

 重い足を引き摺り

 ヨロヨロと

 現実に帰って来ましたけど

 疲れました…

 

 さて

 あなた

 今夜は何を食べましょうかね……

 

 夢から覚めた現実は

 とっても厳しい……