『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

夜の”帳”が降りるころ……

2014-03-10 16:22:38 | Weblog

 

                              

    あなた

 彼岸荒れには、ちょっと早いと思いますが、雪も降り吹雪きました。

 折角沈んだ庭の雪も結構な高さです。

 

 午後になって恥らいながらお陽さんが顔をだし ”どう?眩しいでしょう…”って。

 眩しいです。レースカーテン越しでもチカチカと眼に痛い。

 そんなお陽さんが、家の中を照らしてくれたお蔭でストーブをとめたよ…

 さすがの、わたしでも暑くて…

 

  ”花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり ”       入道前太政大臣

 (降っているのは) 嵐が庭に散らしている花吹雪ではなくて、降っているのは、実は歳をとっていくわが身なのだ。って…

 この和歌は西園寺の山荘で詠んだものと言われていますが、公経の気持ちが見事に詠まれています。

 と書いてありました。

 深い意味も判らず、ただこの和歌が好きでしたが、自分の齢と重ね合せたとき「あぁそうだったんだ…」って納得…

 

 随分と眩しかったお陽さんも、この時間になると翳ってきて、夜の時との交代が近くなったのを悟らせます。

 

 静かに夜の帳が降りてきてます。

 

 あなた、淋しいでしょうけど…またね。

 

 

 

 

 

    

 

 

   

 

 

 

 

 

 

          


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2 コメント

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夜の"帳"が降りるころ (s-h-pal)
2014-03-11 10:43:59
花の写真がきれいですね。
いつも見とれています。
赤、白、両方とも椿ですか、それともサザンカ?
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気付かずにごめんなさい (kei)
2014-03-13 17:29:52
  どちらも、サザンカです。

 花とお喋りするひと時が、何よりうれしい…
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