あなた
彼岸荒れには、ちょっと早いと思いますが、雪も降り吹雪きました。
折角沈んだ庭の雪も結構な高さです。
午後になって恥らいながらお陽さんが顔をだし ”どう?眩しいでしょう…”って。
眩しいです。レースカーテン越しでもチカチカと眼に痛い。
そんなお陽さんが、家の中を照らしてくれたお蔭でストーブをとめたよ…
さすがの、わたしでも暑くて…
”花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは わが身なりけり ” 入道前太政大臣
(降っているのは) 嵐が庭に散らしている花吹雪ではなくて、降っているのは、実は歳をとっていくわが身なのだ。って…
この和歌は西園寺の山荘で詠んだものと言われていますが、公経の気持ちが見事に詠まれています。
と書いてありました。
深い意味も判らず、ただこの和歌が好きでしたが、自分の齢と重ね合せたとき「あぁそうだったんだ…」って納得…
随分と眩しかったお陽さんも、この時間になると翳ってきて、夜の時との交代が近くなったのを悟らせます。
静かに夜の帳が降りてきてます。
あなた、淋しいでしょうけど…またね。
いつも見とれています。
赤、白、両方とも椿ですか、それともサザンカ?
花とお喋りするひと時が、何よりうれしい…