『夢の小筥』

再び廻り来る事のない、この刻(いま)を、そっと筥に納めてみました。

 ”あなた”

2011-10-25 15:49:28 | Weblog

                   

 あなた

 あれは、夢だったの?いや決して夢ではない。わたし起きていたんだから・・・

 遠い道のりを歩いて?それとも飛んで・・・あなただった筈・・・眼を凝らしても! しっかり確かめようと見開いても・・・

 昏くてよく見えないの。哀しいな~淋しいな~

 あと、幾許もなくして、庭の木が切られてまう・・・きっと心配だったのでしょう。

 でも、大丈夫!全部は切らないから・・・

 私の力では養っていけない。それはあなたが、よく知っている。冬になって、雪がきたら・・・もう手に負えません。

 「あなた、ごめんね・・・」 あの木もこの木も、なくしてしまう・・・

 庭の写真もしっかり写しておくからね・・・

 今日も寒い一日です。

 「あなたの終の棲家まもなく出来上がりますよ・・・もう少し我慢していてね」

 ホトトギスがまだ頑張って咲いてますが、タヌは眼をウルウルさせて・・・タヌも淋しいのでしょう。

  追伸

 あなた、泪って不思議ね!涸れないのよ・・・どんなに潤んでも今度は確り見定める・・・

 

             

 

 

 

 

 

           

                                                                                                 


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