OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

「決める」ということ

2005-04-03 23:17:23 | ブログ
 ひとつのプロジェクトを進めていくということは、「決める」という行為の積み重ねです。
 この「決める」という作業がうまくできていないと、そのプロジェクトは迷走したり手戻りが起こったりします。

 「決める」という行為にはいくつかの型があります。私は通常以下の4つの型をイメージして、必ずそのどれかに当てはめるよう意識しています。
 
 ① 完全に決める(不変) : その場で、Yes or Noとか Go or Stopとか、これはこうする とかを決めることです。通常、これが「決める」の基本形です。

 ② 条件づきで決める : そうはいってもその場で決めきれないことがあります。その場合は、「決定の条件」を明確にして「仮にこうしておく」という決め方もあります。たとえば、「○○という条件でYes」とか「○○の場合は●、もし今後△△になったらその時は▲」というものです。この型は結構実業務の中では使います。
 この場合の肝は、「その場で決められるか、条件づき決定にするかの見極め」と「条件づけをする場合の『条件の具体性』」です。 また、いったん「条件づき決定」をしたら、その後の「条件の管理=条件が満たされたかどうか」も重要になります。

 ③ 「いま決めない」ということを「決める」 : 課題の議論をしていると時折「今決められないことを議論している」ことがあります。この場合は「決めるための条件」を明確にし、②の「条件づき決定」の型を適用します。
 また、「今決める必要のないことを延々と議論している」こともあります。これは時間的な余裕がある場合はまあいいのですが、通常は「時間の無駄」になります。
 積極的な意味で決定を後ろ送りにできれば、今後の変動要因が少しでも明確になるのですから「決定変更リスク」を抑えることができます。 「今やるべきこと」と「今やるべきでないこと」を峻別することが重要です。もちろん、この場合、「では、いつ決めるのか」の決定は必須です。

 最後に、④「決めない(決める必要がない)」ということを「決める」 : 数々の課題の中にはクリティカルなものもあればどうでもいいものものあります。
 どうでもいいものは課題から落とせばいいのです。どんな場合でも「重点思考」は基本です。


コメント
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