OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

基本は「紙芝居」

2005-07-30 23:08:31 | ブログ

 最近のプレゼンテーションはPowerPoint等のツールを使ったスライドを見せながら行なうことがほとんどです。

 そうなるとスライドの1枚1枚が聞き手の目に映る基本単位になります。このスライド1枚を紙芝居の1枚だと考えて、1枚ごとの内容と全体の構成を考えます。

 全体の構成は説明の順序をたどることになるので、通常は「現状把握→課題抽出→対策検討」という流れが基本です。すなわち、根拠を示して結論を導くというストーリーです。

 ただ、場合によっては、まず「結論」を話す方が効果的なケースがあります。たとえば、検討した結論が聞き手の予想とは逆である場合です。
  「前提」や「理由」を説明した後、「結論」を述べるより、まず、「結論」をはっきり提示して、その後、(結論に至る)プロセスを説明する方が言いたいことがよく分かるものです。
 これは、最初に「到達点」を示すことにより、後の説明はその方向に向かったものだということを聞き手に意識させているからです。

 いずれにしても、紙芝居の1枚1枚の紙を作ることが基本で、それをストーリにあわせて順序を並びかえ、細かな体裁を整え直すのです。
 このような構成ページを独立させておいてそれを組み合わせるスタイルをベースにしておくと、結構、類似の案件のプレゼンテーションへの使い回しが効きます。
 身近なナレッジマネジメントです。

コメント
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