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逆パレートの法則 (ウェブ進化論(梅田 望夫))

2006-04-24 00:19:44 | 本と雑誌

 前回は、グーグルの業務推進のベースとなっている情報共有の仕掛けをご紹介しました。今回は、グーグルのマーケティング戦略の特異点をご紹介します。

 そのエッセンスは、ロングテール現象の「意味づけ」です。
 グーグルは、「ロングテール」を自らのビジネスの主戦場と捉えています。

(p130より引用) 自らをロングテール追求者と定義するグーグルのCEOエリック・シュミットは、ロングテール追求の意味をいつもこう表現する。
「厖大な数の、それぞれにはとても小さいマーケットが急成長しており、その市場がグーグルのターゲットだ。グーグルは、厖大な数のスモールビジネスと個人がカネを稼げるインフラを用意して、そのロングテール市場を追求する」

 従来から既存の多くの企業は、「選択と集中」戦略をとる場合、「パレートの法則」いわゆる「2:8の原則」に則っていました。有望な市場は2割部分であって、そこに経営リソースを集中投下すべきだとの考えです。

 しかしながら、IT化/NW化の進展により、やり方次第では残り8割の方にブルーオーシャンが広がっていたというわけです。この海はすべての人に見えてはいたのですが、その海の魚影は薄いと思っていました。
 グーグルは、その海の魚の総数に気づき、全く新たな漁法で乗り出していったのです。その漁法は、追加の投下コストが限りなく0に近い形で残り8割部分へのリーチを可能にしました。
 そこに気づいたことも出色ですが、それを本当にビジネスとして現実のものにしたことが最大の特異点です。

 従来の延長線上のビジネスモデルとは全く別世界の発想にもとづいている分、そのプロセスを支えるIT基盤のアーキテクチャも今までの仕掛けと根本的に異なります。

(p129より引用) ロングテールとWeb2.0は表裏一体の関係にある。キーワードは不特定多数無限大の自由な参加である。それが、ネット上でのみ、ほぼゼロコストで実現される。ロングテール現象の核心は「参加自由のオープンさと自然淘汰の仕組みをロングテール部分に組み込むと、未知の可能性が大きく顕在化し、しかもそこが成長していく」ことである。そしてそのことを技術的に可能にする仕掛けとサービス開発の思想がWeb2.0である。

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