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ネットの生活 (フューチャリスト宣言(梅田望夫/茂木健一郎))

2007-08-17 20:51:12 | 本と雑誌

 ちょっと前の調査では、日本語で書かれたBlogが世界で最も多いとのことです。
 特徴としては、短文の日々の日記的なものが多いらしいのです(このBlogもその類です)が、ともかく一人ひとりが外に向かってメッセージを発信し始めていることは確かです。

 このあたりの状況についての両氏のやりとりです。

(p84より引用)
茂木 ただ、そこに読み手と送り手の間の感覚のズレがあるのではないでしょうか。書く側はいろいろな想いを託して書くわけでしょう。それこそ自分の全存在のウェイトをかけて、ところが読む側、コミュニティ側は単なる一つのエントリーとして消費してしまう。なのに、それが自己実現だと思っている人がいると思うんですよ。
梅田 僕の感じは少し違って、仮に消費されるにしても誰かの心に残る。結果として何が起きるかというと、ある種の社会貢献、社会への関与ですよね。自分の考えをおもてに表現する。

 このやりとり、私なりに考えるに、茂木氏の指摘するほどBlogを書き手が真剣になっているかというと、その割合は決して多くはないように思います。
 自己満足的な独り言であったり、仲間内での交換日記的なノリのものが多数派ではないでしょうか。このBlogも典型的な自己満足型です。

 とすると、梅田氏が指摘するほどの社会貢献や社会関与も、実態としてはその程度は乏しいものでしょう。
 ただ、現在のネット環境の中に多数のメッセージが生起しているという状況は、チャレンジングな人にとっては無限のポテンシャルを秘めているとははっきり言えます。

 もう1点、ネットとリアル、2つの世界での生活についてです。

 梅田氏は、自身の生活はネット内が主だといいます。
 2面生活についての梅田氏のコメントです。

(p105-106より引用) ネットの上で何かを中途半端に有料にして生計を立てようというのは、うまくいきません。・・・ネットは絶対に有料にしちゃいけないんです。無料にしてそれで広告が入るかといったら、先進国でまともな生活ができるほどは普通は入らない。一方、リアルというのは不自由だからこそ、お金を使って自由を求めます。・・・この二つの世界での生計の立て方とか、それから知的満足のしかたとか、いろいろ組み合わせて戦略的に考えていく必要があります。

 このコメントは、ネット人間である梅田氏から発せられているだけに、かえって大いに示唆的です。

 茂木氏もまた、ネットでの生活の拡大・充実を支持し実践しています。

 日本からウィキペディアが生まれず、またオープンソースが馴染んでいない理由について語っている中で、茂木氏は、インターネットの特質をこう総括しています。

(p28より引用) 僕もまさに公共性と利他性こそが、インターネットの特質でなければならないと思います。

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