かなり以前に読んでいた内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。
ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “シリーズ全作品制覇” にトライしてみようと思い始めました。
この作品は「第31作目」です。今回の舞台は “横浜”。
「横浜」は、プライベートでは何度も訪れていますが、最初の社宅が南区にあって数年住んでいましたし、その後も中華街そばのビルでの勤務経験もあるので、私にとっては殊更馴染みのある土地柄です。
まさに “横浜” ならではとしか言い様のない唯一無二の風情が感じられる街なんですね。
さて、そういった異国情緒溢れる横浜にまつわるエピソードを盛り込んだこの作品、ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、今一つ私には合わなかったですね。
ちょっと変わった “誘拐” の設定には工夫を感じましたが、このシリーズには珍しく物語の流れ自体が澱んでいました。そもそも起こった事件の必然性に納得感がなかったというのが最大の要因でしょう。加えて、ラストのキレもなく、いかにも消化不良の出来だったように思います。
私の大好きな街のひとつである “横浜” が舞台だっただけに、何とも残念でした・・・。
さて、取り掛かってみている “浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ”、それほど強い意志をもって完遂しようとも思っていませんので、まあ、“どこまで続くことやら”です。
次は、32作目の「金沢殺人事件」ですが、出張した場所絡みで一度読んでいるので、33作目の「讃岐路殺人事件」に進みましょう。
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