梅雨ですね・・・。でも沖縄は梅雨明けしたんですよねー。そう聞くと、もうじき梅雨が明けそうな・・・・まだか!そんな梅雨の中休みの日、たい焼きを食べてみよう。
場所は栃木県足利市。連日の雨続きで、近くを流れる渡良瀬川の水も濁り気味。こんなのどかな町並みの中に、古くからやっているたい焼き屋さんがあります。駅でいうと、東武伊勢崎線の足利市駅と野洲山辺駅の中間辺りで、東武伊勢崎線の高架下の交差点のすぐ近くに、今回お邪魔した三船屋さんがあります。この通りは昔は活気があったようにも感じられますが、今では数件のお店しかやっていなく、その中でも唯一活気があるのがこの三船屋さんです。店の前には、たい焼きとアイスキャンデーの幟と氷の旗がなびいていました。たい焼きと氷とでは季節が真反対で、でもオールシーズンお店にはこれが良い組み合わせです。まあこの日は夏日までではなく、まだまだたい焼きを食べても大丈夫な気候。お店の間口を全開にしていて、気兼ねなく入れそうな雰囲気があります。
通りすがりにお店の中を見ると、お客さんが数組入ってました。その大半は学生さんで、いかにも学校帰りに立ち寄っている様子です。皆さんそんなにここのたい焼きが好きなのかと思って店の中に入ると、みんなが食べていたのはたい焼きではなくかき氷でした。それ以上に驚いたのが、店内の壁には20種類位のかき氷のメニューがズラーと並んでいました。確かに三船屋さんの情報では「かき氷もお勧め」とありましたが、まさかこんなに種類があるとは思ってもいませんでした。そりゃーみんな食べに来るよねー!一瞬かき氷に心が動きましたが、それでも僕はたい焼きを食う。とたい焼きを買おうと焼き型の前に立つと、横にアイスキャンデー(三船屋さんの表示通りに表現しました)の張り紙がありました。またまた夏の風物詩が心を揺さぶります。このアイスキャンデーは三船屋さん自家製の物のようで、あんこ・ミルク・カルピスなど懐かしい味に出会えそうです。でも僕はあくまでたい焼き。
1個100円のたい焼きを買い、三船屋さんを後にしました。袋に入ったたい焼きは熱々で、渡良瀬川から吹いてくる風を利用して、食べごろになるまで待つ事に。しばらくして白い袋を開け、三船屋さんのたい焼きの頭を少し出す。それをガブリとひと口かじると、表面のカリカリとした食感がいいですね。でもその中は凄くやわらかく、ふわりとしたやさしい感じです。そしてあんこですが、最初のひと口はなんだか甘さが感じられず、なんとなく物足りなさがありました。でも食べ進むにつれて、その薄味の甘さが蓄積され、程よい癖の無い甘さになっていきました。このあんこも三船屋さん自家製のようで、あんこだけの販売もやってました。僕も今までたくさんのたい焼きを食べて来ましたが、その中で一番と言っていいほどの薄味のあんこです。でもこれならもう一匹は楽に食べれます。
レトロな雰囲気を残した三船屋さん。コンビ二も数多く立ち並ぶ現代で、部活終わりに立ち寄ってかき氷を食べる学生の様子は、時代が移り変わっても残したい昭和の風景です。やっぱりかき氷食べておけばよかったかな・・・。
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