たい焼きを探しに、栃木県さくら市に来ました。「さくら市」いい名前の市です。このさくら市は平成17年に氏家町と喜連川町が合併して出来た市です。名前が示すように、市内には桜の見所が多くあるようです。
今回のたい焼き屋さんは、 JR 宇都宮線の氏家駅で下車します。初めて降りた駅ですが、さくら市になっても氏家駅はそんなに変わっていないように思えます。ただ「駅の中の売店がなくなった」とお客さんの声が聞こえました。駅を出ると正面に左右に進む道が分かれてます。どちらでも大丈夫ですが、右方向が近いはず。人影少ない静かな町ですが、昔から営んでいる商店などもあり、生活感もあり情緒も感じられる町並みです。
駅から歩くこと数分。車の多く走る街道に出ました。その道路の向こうに、今回のたい焼き屋の石田屋さんが見えました。遠くから見ると、たい焼き屋なのか普通の商店なのか、多分車で通りかかったら見過ごしそうです。本来は僕もよく子供の頃行っていた、お菓子やアイスなどを売っているお店屋さんです。そうそう100円とか200円を握り締め、スナック菓子やチョコや瓶ジュースなどを買ってましたね。現代のコンビニとは違い、店の中が薄暗く、「ごめんください」と言うと奥からおばちゃんが出て来る、それが昭和のお店屋さんです。その雰囲気が石田屋さんに今も有ります。10月から冬のシーズンのみたい焼きを焼いてます。この手書きの看板が目印です。
僕が訪れた時は、おじさんがたい焼きを焼いていました。夕方近かったのでお店の中は暗く、たい焼きを焼く炭が赤く輝いていました。そう石田屋さんのたい焼きは、ガスでなく今では珍しい炭火を使って焼いてます。その上を二個焼きの焼き型を転がし焼くたい焼きは、一丁焼きではありませんが天然物のたい焼きと言っていいでしょう。100円支払いたい焼きを手渡してもらう時、炭火の熱がほんわか顔に感じました。
石田屋さんのたい焼きは、小ぶりでこれまた珍しい形です。尾びれを抱えた丸い形がおもしろい。たい焼きなんだけれど、顔がなんとなくハゼにも似ているような・・・?小ぶりのたい焼きは、最初ふっくらやわらかい印象を受けるが、生地が凝縮されているようなギュッとした感じもある。中のあんこはこしあんですか?程よい甘さのあんこは、しっとりかつ細かいザラつきの舌触り。小ぶりな為、ペロッと食べてしまいましたが、和菓子のような要素も感じられ、伝統的な食感のたい焼きです。
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