今回の車は ホンダ プレリュードインクス です。 この車は中古車市場ではほとんど見なくなりました。あたり前ですが、古くなると消えて行ってしまう事は 仕方ないことです。それでもレアな車は、マニアの間で旧車として残っています。けれどこのプレリュードはほとんど目にすることがありません。なのであまり参考になるとは思いませんが、こんな車が有ったことを知ってもらいたいと思い、今回あえて紹介します。
本来 三代目はリトラクタブルヘッドライトが支流ですが、グリルと並べてヘッドライトを出した形が、プレリュードインクス として1989年~1991年の2年間だけ販売されました。二代目から引継いだリトラクタブルライトのプレリュ-ドですが、三代目の人気は素晴らしいものでした。当時として、プレリュードはオシャレ感覚で乗る車で、若者や女性に指示されました。新車価格も安かった事もありますが、シャープな形に当時の言葉でいうと、フル装備の申し分のない車でした。そして本革巻ハンドルやメーター部分にメッキを使うなど、少し上のグレードの高級感を付け加えて、インクスとして販売しました。現在では大した事ではないですが、当時はそれだけで違う物に感じたものです。
ではこの車乗ってみていかがなものか?まずは見た目感じた事は、凄く薄っぺらいボディです。現在のトールタイプの車は支流だと、ほんとおもちゃみたいに感じます。大きいドアを開け、シートに座りいつもの姿勢で調整すると、天井に頭がつきそうです。天井までこぶし一つ入るくらいのスペースしかありません。仕方ないので背もたれを少し寝かせる運転姿勢で乗ることにしました。ガラスサンルーフが装備されていて、そのうえダッシュボードが低い為、ガラス面が多くて解放的に思えました。
エンジンをかけ走りだすと、一番に感じる事はパワステの軽いことです。当時のホンダ車は指一本で回せる位の軽さで、ある意味女性には運転しやすい車でした。それに加えこの車には、4WSという機能が付いていて、ハンドルの切り角度で後輪も切れるという物です。細い道や曲がりにく所では凄く重宝しました。車速感応式で、高速走行では又違った動きをして、スムーズに車線変更が出来ました。
残念ながらこの車はDOHC(Si)ではなく、SOHCのキャブ使用なので、少しパワー不足感はあります。それでもボディの軽さと2000ccあるので、普通の高速走行100Km/hは問題ないです。ホンダ車の特徴として上級クラスの車には当時では珍しい、オートクルーズ(オートドライブ)が装備されています。確か初代プレリュードにも付いていたような記憶があります。当時もアメリカ市場ではホンダ車が人気が有った事もあり、そのニーズに合わせて設定していたのではないかと思います。
残念な事に 今回乗った プレリュードインクス も処分されます。そうして時代は変わっていくものなのでしょうね。
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