今回の車は、スバル レガシィ・ランカスター です。
スバルに代表される車種と言えば、レガシィがあげられます。以前にレガシィ・ツーリングワゴンを、中古車インプレッションしました。5ナンバーの領域に、2リッターエンジンでありながら、スバル独自の水平対向4気筒ツインカムターボを搭載し、当時としては規制上限280馬力(AT260馬力)をたたき出しました。そんなスポーツワゴンとは別に登場したのが、今回ご紹介するレガシィ・ランカスターです。このレガシィ・ランカスターは、5ナンバーの枠を取っ払い、堂々とした3ナンバーボディになりました。フロント廻り・ボンネット・ドア・リヤ周辺は基本的にはレガシィ・ツーリングワゴンと変わらないけれど、フロントバンパーが大型化になり、それに伴ってフェンダーアーチが付きました。見た感じでは、全体的に腰下がガッチリしたつくりです。それとレガシィ・ランカスターの一番の特徴といえば、レガシィ・ツーリングワゴンと比べ、車体が200mm高くなっていることです。逆にいえば、この車体の高さの違和感をなくす為に、腰下を大型にしているともいえます。この前のモデルの時には、ツーリングワゴンの上級モデルとして、レガシィ・グランドワゴンと言っていました。そして3代目レガシィになりランカスターと名前が変更されています。
それではレガシィ・ランカスターに乗ってみます。メーター類はツーリングワゴンと基本的には変わりませんが、ウッドハンドルやウッドパネルを用いて豪華さを演出しています。ドアの内張りにしても、ツーリングワゴンとは少し違うチェック柄を使っていて、スポーティのイメージではなくなっています。そして一番の違いが座席位置です。車体が200mm上がっている為、座った時の目線の位置がいくらか高いです。それに伴って車の乗り降りが楽になりました。最近の車はミニバンが多くなり、僕自身の身体がそれになれ、時々ツーリングワゴンの様なシート位置が低い車に乗るときに、腰をおろすタイミングがずれる事があります。でもこのランカスターの場合、違和感なくシートに腰をおろすことが出来ました。それに10年落ちという年式が古いこともありますが、ダッシュボードやドアの内張りが、現在の車に多く使われているプラスティックを採用していない事です。乗っていて安っぽくなく重厚感があり、車造りに妥協していない感じを受けます。
それでは走りはどうでしょう。スバル車の水平対向エンジンのドロドロした振動と音が、いい意味で独特な違和感があります。ツーリングワゴンは2リッター4気筒ツインカムターボですが、ランカスターは、2.5リッター4気筒ツインカムエンジンです。それは2リッターエンジンと明らかに違う、アクセルを踏んだ時のダイレクトな力強さ、そしてターボ車の様にパンチ力はないけれど、どの回転域でも扱い易いエンジンです。車体が高いし座っている位置も高いので、コーナーでのローリングが予想されましたが、しっかりした足回りでむしろ乗り心地がいいです。さて燃費ですが、2.5リッターとはいえ4気筒なので、メーカーデータ12.2km/リットルまでとは行かないものの、2リーターターボエンジンに比べたら随分いいほうだと思います。排気量が大きい分 走行中のエンジン回転があまり上がらないので、古い型のエンジンとはいえ思った程悪くないと思いますが・・・後は乗り方次第かな?
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