草野なつか監督のインディーズ映画『螺旋銀河 antonym』を見ました。
普段自分は映画レビューを書く際、ストーリーを追いかけないようにしています。追いかけないというのはこの場合説明しないって意味ですけどね。映画のストーリーを知りたければ公式サイトを覗けばよい、って考えなので。
しかしこの『螺旋銀河 antonym』はインディーズ映画であるせいか公式サイトがないようなので、簡単にストーリーを説明します。
まぁでもインディーズ映画だから公式サイトがないというのもどうかと思いますけどね。今どき売れないロックバンドだって立派なサイトを構えてますから、インディーズ映画であってもフェイスブックなり何なりに関係者が紹介ページを設けるべきではないでしょうか。
《ストーリー》夜間のシナリオ学校に通う綾は講義の際に講師からラジオドラマのシナリオに彼女の作品を選んだことを告げられる。だが講義終了後、講師は彼女の作品に徹底的にダメ出しをする。やむなく彼女は漫画家志望の友人とシナリオの書き直しをすることを講師に申し出る。
だが実際にはそんな友人などいない綾はたまたま知り合った幸子にその友人役を演じさせることを思いつく…。
シナリオ執筆に悪戦苦闘するシナリオ作家が、ふとしたきっかけで知り合った素人に執筆の協力を求めると、実はその素人が意外な才能を有していて、シナリオ自体は完成に近づくのだが、その一方で作家は素人に嫉妬の念を抱いて、、、というお話はよく聞きます。
だから、この『螺旋銀河 antonym』もプロット自体はありがちだといってよいと思うんですよ。
面白いのは二人の関係性の変化、そして展開の意外性でしょうか。
そしてそれらが2人の書くシナリオにも反映されるんですよね。
ここら辺の(映画の)シナリオが上手いなぁと思いました。
インディーズ映画を見るのは実は初めてでした。
鑑賞前はインディーズ映画って監督の独りよがりの、ダメダメな映画なのかと思ってたんですけど、そんなことはなかったです。
もっともまったく粗がないかというとそういうわけではなくて、導入部の、徹底的にダメ出しするくせになぜ講師が綾の作品を選ぶのかがわかりませんでした。あんなにダメ出しするぐらいなら他の生徒の作品を選べばいいだけだと思うんですけどね。
あと、ヒロインの綾を演じた石坂友里と幸子を演じた澁谷麻美の演技がやや棒読み口調だったかなぁ。まぁ見るに堪えないって程ではなかったです。
一番残念だなと思ったのは石坂友里の肌がひどく荒れていたことですかねぇ。彼女、目鼻立ちが整った美人なんですが、この映画の中では肌荒れがひどくて美人度が三割減でした。
たぶん商業映画であっても同じようなことはあると思うんですよ。映画のヒロインを務めるとなると並々ならぬプレッシャーがかかるでしょうから。
でも商業映画であれば、荒れた肌をメイクさんが上手く化粧で誤魔化すんじゃないでしょうか。
逆に言えばそれ以外のことでは本作は商業映画とさほど遜色はなかったってことです。
タイトルが良いと思います。
「螺旋銀河」とはこの場合映画の中で重要なファクターとなるコインランドリーを指すのだと思いますが(作中、特には示されない)、コインランドリーを見て、夜空に渦巻く銀河を夢想すること自体、並外れたセンスだと言ってよいのではないでしょうか。
ところでこの映画、第9回大阪アジアン映画祭などを含めても劇場では数回上映されたきりで、今のところ、DVD化される予定も立っていないのだそうです。
それはちょっと残念すぎると思いました。
インディーズ映画を見る機会がないのもある意味当然ですね。
まぁでもこの映画を見る限り、監督の草野なつかは決して在野に埋もれることはないだろうと思いますけどね。いずれ劇場映画でもヒット作を生み出し、この『螺旋銀河 antonym』が日の目を見るのもそう遠くはないと思います。
その日が来るのが今から楽しみです。
普段自分は映画レビューを書く際、ストーリーを追いかけないようにしています。追いかけないというのはこの場合説明しないって意味ですけどね。映画のストーリーを知りたければ公式サイトを覗けばよい、って考えなので。
しかしこの『螺旋銀河 antonym』はインディーズ映画であるせいか公式サイトがないようなので、簡単にストーリーを説明します。
まぁでもインディーズ映画だから公式サイトがないというのもどうかと思いますけどね。今どき売れないロックバンドだって立派なサイトを構えてますから、インディーズ映画であってもフェイスブックなり何なりに関係者が紹介ページを設けるべきではないでしょうか。
《ストーリー》夜間のシナリオ学校に通う綾は講義の際に講師からラジオドラマのシナリオに彼女の作品を選んだことを告げられる。だが講義終了後、講師は彼女の作品に徹底的にダメ出しをする。やむなく彼女は漫画家志望の友人とシナリオの書き直しをすることを講師に申し出る。
だが実際にはそんな友人などいない綾はたまたま知り合った幸子にその友人役を演じさせることを思いつく…。
シナリオ執筆に悪戦苦闘するシナリオ作家が、ふとしたきっかけで知り合った素人に執筆の協力を求めると、実はその素人が意外な才能を有していて、シナリオ自体は完成に近づくのだが、その一方で作家は素人に嫉妬の念を抱いて、、、というお話はよく聞きます。
だから、この『螺旋銀河 antonym』もプロット自体はありがちだといってよいと思うんですよ。
面白いのは二人の関係性の変化、そして展開の意外性でしょうか。
そしてそれらが2人の書くシナリオにも反映されるんですよね。
ここら辺の(映画の)シナリオが上手いなぁと思いました。
インディーズ映画を見るのは実は初めてでした。
鑑賞前はインディーズ映画って監督の独りよがりの、ダメダメな映画なのかと思ってたんですけど、そんなことはなかったです。
もっともまったく粗がないかというとそういうわけではなくて、導入部の、徹底的にダメ出しするくせになぜ講師が綾の作品を選ぶのかがわかりませんでした。あんなにダメ出しするぐらいなら他の生徒の作品を選べばいいだけだと思うんですけどね。
あと、ヒロインの綾を演じた石坂友里と幸子を演じた澁谷麻美の演技がやや棒読み口調だったかなぁ。まぁ見るに堪えないって程ではなかったです。
一番残念だなと思ったのは石坂友里の肌がひどく荒れていたことですかねぇ。彼女、目鼻立ちが整った美人なんですが、この映画の中では肌荒れがひどくて美人度が三割減でした。
たぶん商業映画であっても同じようなことはあると思うんですよ。映画のヒロインを務めるとなると並々ならぬプレッシャーがかかるでしょうから。
でも商業映画であれば、荒れた肌をメイクさんが上手く化粧で誤魔化すんじゃないでしょうか。
逆に言えばそれ以外のことでは本作は商業映画とさほど遜色はなかったってことです。
タイトルが良いと思います。
「螺旋銀河」とはこの場合映画の中で重要なファクターとなるコインランドリーを指すのだと思いますが(作中、特には示されない)、コインランドリーを見て、夜空に渦巻く銀河を夢想すること自体、並外れたセンスだと言ってよいのではないでしょうか。
ところでこの映画、第9回大阪アジアン映画祭などを含めても劇場では数回上映されたきりで、今のところ、DVD化される予定も立っていないのだそうです。
それはちょっと残念すぎると思いました。
インディーズ映画を見る機会がないのもある意味当然ですね。
まぁでもこの映画を見る限り、監督の草野なつかは決して在野に埋もれることはないだろうと思いますけどね。いずれ劇場映画でもヒット作を生み出し、この『螺旋銀河 antonym』が日の目を見るのもそう遠くはないと思います。
その日が来るのが今から楽しみです。