続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

鈍くても、行く!

2021-12-30 07:34:38 | 日常

 ハテ、何を書こうとしたのか・・・忘れてしまう。
 もちろん人の名前も出ないし、今の電話も、何だっかという具合。
 一日中、歩けば痛いし、座れば座った切り動かない。

 年の暮れ…猛烈な勢いで片づけ、スッキリとはいかない。一昨日は窓ガラスとカーテン、昨日は不用品の整理を不十分ながら決行したようなしないような…おぼろ。
 何をしても鈍い、衰えていく機能に逆らえない。

 こんな風でとうとう年の暮れ、晦日である。昨日は目いっぱい買い物をし、今日は忘れたものを買い足しにいく。

 恥ずかしいような暮らしぶり、質素が身についているからお正月も晴れ晴れと気張るほどでもなく淡々としている。
 あと少しで七十五歳、後期高齢者である。
 生きている限りは生きねばならない。笑おうか、笑うしかないね。三浦半島は今日も晴れていてそれだけで身に余る幸福!


ありがとう!

2021-12-08 07:30:06 | 日常

 コミセンの事務所の前で珍しい人に遇った。サークルの教室を空けての帰り際である。
 二年前に退所したサークルの仲間が偶然目の前にいらしたので挨拶したら、「また来てくださいよ」とのお誘い。

 サークル・・・某サークルの末席に居たわたし、あまりのセンスのなさに恥ずかしくも諦念。そのときのA氏とばったり。
「また来て下さいよ」と。(いえいえ、わたしなんか・・・)

 と、とつぜん「愛しています」と。で、「わたしも愛しています」と即答。

 サークル仲間(七宝焼き)に「あら、いいわね」と冷やかされながらも、七十五歳になろうとする老婆に温かいお言葉、ありがとう!
 ちなみにA氏のことは凄く尊敬しているから、わたしの返答にも間違いはない。

 


片付け。

2021-11-28 07:10:49 | 日常

 片付け、一大事業である。
 ああ、これは…などと思い出に浸っていたら日が暮れてしまう。五十代くらいまでは(まだ、これは必要)とばかり処分は避けていた。けれど、七十も後半に差し掛かると、もう終点が見えている。
 Xデイ、残った家族には迷惑をかけたくない。着ることはないであろう服を袋に放り込んでいく。みんな安物のオンパレード、惜しくはない。
 パッチワーク?もうやらないでしょ…諦念。残余の時間とを計りながら捨てていく。服は手作りが大半だから胸が痛いけど、みんな噴飯物。笑止・・・。
 今日着るものがあれば十分、という気持ち。

 だけど、これから作ろうとして買い込んだ服地の山(小さな山だけど)にため息をつく。処分の手が・・・。 わたしが死んだらみんな処分されるもの、なにを迷っているの!自分を叱り飛ばす。

 さようなら、わたしの人生。跡を濁さずに…ああ、まだまだ未練があるのかなぁ。


A家の場合。

2021-11-23 06:47:18 | 日常

 ここに転居してから四十年ほどになる。子供たちでにぎやかだった界隈も今は独立し市外に出たりして静かな、静かすぎる状況になっている。

 ある日、公営墓地を散歩していると、近所のA君がポツンと煙草を吸いながら座っていた。何気なく話しかけると「おばさんちの夕食は何?」と聞き、「カレーライス?」と重ねた。
 そして、自分は長いことカレーライスを食べてないという。
「お母さんは作らないの?」
「うちじゃ、誰も料理はしないんだ」(えっ)…母親は何年か前に脳梗塞で倒れ、元気にはしているけど何もしないらしい。

 かつて母親である奥さんは「今日はひな祭りだから蛤を買わなきゃ」などと言っていたのに…。

 A君は「もう57才なんだ、早く年金にならないかなぁ」などと淋しいことを言う。彼もまた昨年救急車で運ばれて以来病院通いをしている由。所帯を持った弟のB君が訪ねて来て掃除や買い物をしている。
 ある日などは障子を張り替えているので「手伝おうか」というと、「いえ、いえ」と言いながら、「障子を張り替えたら家の中が少しでも明るくなると思って」などと健気なコメント。

 みんな大人になったけど、それぞれいろんな事情を抱えている。もう子供じゃないんだと、つくづく。

※偶然、A君の出したゴミをすぐ後だったので見たことがある。袋の中は缶詰の空き缶が・・・そういえば、「ご飯だけは炊けるんです」と言っていたことを思い出した。隣の主婦が「宅食を頼めばいいのに」と言っていたことなど・・・本当に切ない。


ああ・・・。

2021-11-22 07:41:46 | 日常

 転倒後、病院から施設に移った友人、かれこれ、すでに三年。コロナになり施設を訪ねることもできないまま月日が流れた。
 彼女は、家の階段に手すりをつけないと帰れないと言い、「息子は忙しい」からとも言った。
「さっさと家に帰らないと呆けちゃうわよ」と軽く笑い飛ばし「家に帰ったら必ず電話してね」と約束。
 何時まで待ってもかかってこない電話・・・思い切って掛けて見たら、「はい」って彼女の声。

三年前「母は認知ですから、今日あなたが見舞いに来たことも明日には忘れてしまします」と息子さん。
 でも、だって・・・の思い。

「わたし、いつ帰ってきたのかしら、覚えてないの。一年前、いえ、一、二か月くらい前かしら」という。

 とにかく自宅に戻り、手も足も伸ばしてのびのび暮らしていることを想い一安心。
 それにしても、(聞いたことある声)のわたし。あんなに仲良くどこへでも出かけたのに、悲しい。


感謝している。

2021-11-19 09:27:54 | 日常

 月曜日から金曜日まで毎日ラジオ体操に通っている。
 起床して、今日はもうダメ、歩けない…歩行困難者の弱気。

 でも、8時37分になると俄然、家を出る。8時45分からの体操、その繰り返し。でもコロナで長いことお休みになったので、このカードは4月26日からと記してある。80回、やっと・・・。

 うれしい!
 歩くのが辛い、やっと歩いているわたしの一日の要。

 感謝、感謝である。
 満期になるといただける記念品、百均のものだけど、すごく嬉しい!
 今回は、大抵の人が遠慮しそうな(ネコ・イヌ用忌避剤)、なんでもいいの。

 近頃はノラ猫、ノラ犬を滅多に見かけない。よって不要かもしれないけど、用心のため。
《今日も歩いた》、往復・600メートル。大満足のわたし。


時間は止まったまま。

2021-11-09 07:35:37 | 日常

 昨日と今日の区別がつかず、一週間の速さに驚き、一年は一瞬にして飛んでいくという感じである。どこも何も変わっていないのに確かに時は動き、時代は変化している。

 取り残されたわたし。身体の劣化、急速に古びて不自由かつ痛い毎日。
「そんなに長くない」と胸の中。
 あと少し。正真正銘のお婆さんとして、まだ生きるのだろうか。

 白露や 死んでいく日も 帯締めて(鷹女)

 ・・・難しい。
 今日はサークルがあり、出かける。雨、大雨の中を歩く老女、なんか切ないね。
「七宝焼」今更アクセサリーを作ってどこへいく?
 アクセサリーも進化している、七宝焼きなんて若い人には鼻もひっかけられない。
「娘に上げようとしたら、《要らない》って即答よ」と、メンバー。

 バザーに十円でもいいからと提供。
 徒労を承知で出かける、みんなと愚痴りながら、楽しくおしゃべり。こんな日が長く続くといいな!


頑張ったね。

2021-11-03 07:03:10 | 日常

「お兄ちゃん(A君)、死んでしまったよ」と久しぶりに帰ってきた息子に言うと、
「えっ、知らない、そんな人いたっけ」という。

 一家が転居してきたころA君は20代だったが無職のようで姉の子供を見たり、食材の買い物に出る母親の手伝いをしていた。何年かしてセールスの仕事に就いたけど、引きこもっていたせいもあり、数日すると松葉づえになり、恥ずかしそうに笑っていた。
 十五年ほど前、彼の父親の入院先をお見舞いのため、彼の車に同乗したことがあった。走行中、左を指して、「この先に、ミシンを買ってくれたおばあちゃんの家があるんです」と言った。「たった一軒、うれしかったなぁ・・・」とぽつり。
 ミシンのセールスをしている現場を街で見かけたことがある。
「売れないとね、一銭ももらえないんです」「・・・」

 その後宅配業務や警備に就いたりしていたけれど、身体の方は不調を漏らしていた。
「警備て言ったって、とんでもない方へ行くんです。昨日は埼玉県でした。交通費は二万円までの支給で大抵、足が出ます。しかも二時間とか半日なんです」

 母親が亡くなって独り暮らしになると、
「交通費がかかりませんから」と近所のスーパーへ。
「ぼく、頻繁に(辞めろ)って警告を受けているんです」とこぼした。

 同じスーパーでバイトをしている主婦は「あんな間抜けな人初めて見たわ」という。「だってね、あの人が並べた商品をわたしが並べなおしているのよ」と言った。

 そこも辞めて、辞めざるを得なくなり再び引きこもり生活。
「食べているの?」と聞くと「家の中では食べません」という。
 母親が病身の時に生活保護を受けたので車もなく外出の様子は分からなかった。
「昨日は宝くじが当たったので一万円を受け取りに中央まで4キロほどを歩きました」と言った。
「それよりつい最近雨戸が何日も閉まっていたけど、どこかへ出かけていたの?」と聞くと、「どこへも出かけていません」と言う。

 再び雨戸が幾日も閉まっているので、知人を通して通報。

 A君の死からちょうど一年、享年57才、もう楽になったでしょうか。


秋である。

2021-10-29 07:31:40 | 日常

 秋である、悲しいまでに秋である。
 膝痛のためにびっこを引き歩いており、とても長くは歩けない。日常はリハビリと心得て、階段の上り下り家事全般を無理を承知で頑張っている。がんばりすぎた日は悲鳴を上げて悲しんでいる。

 仕方ないね、もうダメかも…悲しい未来が過る。サークルへはとりあえず出かけてみんなの元気を頂いている。
「わたし、薬は毎日16錠」
「あら、わたしなんか20錠」
「わたし、痩せたわ、60キロあったのに、今は35キロを切ったの」
「・・・」

 それぞれの会話は物悲しいけど、明るく笑い飛ばしている。35年続くサークル、そりゃあ年も取り、不具合も出る。
「誰それさん、亡くなったって」
「淋しいね」

 秋は色濃く、寂しい。


清司一家の来訪。

2021-10-05 07:17:35 | 日常

 解除の報をうけて早速清司一家が二年ぶりにやって来た。
 みんな元気!が嬉しい!

 背が伸びて声変わりした清一郎ちゃん、下二人のやんちゃは相変わらず。清ちゃんが用事があって春ちゃんの教室へ行ったら、春ちゃんの机の上にテープが貼って有り(階段を駆け上らない)とか(高いところへは上がらない)などと書いてあったという。先生は清ちゃんも習った先生で、いい先生なんだよ、という。いい先生を困らせている春ちゃん、漢字も算数も鉄棒もみんな頑張っているのにね…。

 恵ちゃんも小学一年生、三人がそろって学校へ行くところ見てみたいな。三人のうちで一番先に逆上がりができた運動神経のいい恵ちゃんは一番友達も多いらしい。

 旺盛な食欲、逞しく育つといいね。みんな顔を見せてくれてありがとう。