白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

最近のウヨロ川サケ情報

2011-11-27 16:49:26 | サケのその後

11月13日のウヨロ環境トラストによる親子観察会 ウヨロ川 







 10月下旬の雨にウライを乗越え遡上したサケです。

10月~11月初めに最盛期を迎えた場所で、数がずいぶん少なくなっいています。
ここでの産卵はもう終わりです。


11月20日
今年もオオワシが越冬するためやってきました。今年はまだ1羽のようです。


11月22日
産卵に疲れ果てた♀、尾ビレがひどく損傷しています。あと1回位産卵したかったのかもしれません。


水中では水温が下がりもゆっくり分解しています。♂



哺乳類たちが河原にホッチャレを引揚げ始めました。
河原には例年近くのホッチャレが散乱しています。

ホッチャレの上に糞をしています。所有を宣言しているのだろうか?
糞を良く見ると植物の種が見えます。雑食なのでエゾタヌキかアライグマと思われます。



11月25日
かなり分解されたサケの死骸
開高健氏が言う「ミルク」かもしれません。
http://club-amigo.blog.ocn.ne.jp/blog/2004/06/post_4.html
一部転載させていただく
産卵の終わった鮭は死ぬ。それを川岸の生物が食べる。魚が食べる。虫が食べる。あるいは遡上している途中でクマに囓られる。猛禽類に捕らえられる。
 鮭の死骸は微生物によって分解され、栄養たっぷりのミルクとなって川を流れていきます。そのミルクは森を養って、川底の苔なんかも養って、水中のプランクトンも養う。死んだあとでもみんなを養っている。そうしてその川ならではの匂いや味を含んだエッセンスとなって海に流れ出すわけです。川全体がミルクの流れですね。「鮭はこのミルクを嗅ぎ分けているんや」開高健氏はそう記述していました。


この虫もサケの死骸を食べ、春にサケの稚魚の食料になるのかもしれません。


ここ数日の寒さで雪が降りました。
何者かが何かを引きずって歩いた痕がありました。




テンの仲間のようです。この付近ではホンドイタチが目撃されています。

川の縁には多くのホッチャレが引揚げられています。
このまま凍り雪をかぶります。天然の冷蔵冷凍庫です。動物たちの冬の貴重な食料となります。


上流に進むとこの時期産卵する場所があります。カラスやトビもホッチャレを食べに集まり始めました。



水上のオオセグロカモメは、産卵の瞬間に流れた卵や、深く砂利を被せる事が出来なかった卵を食べています。河原のオセグロカモメとカラスは死骸を食べています。
トビは私が近づく前に飛び去りました。




2009年に、産卵床の温度を計ったら水温より数度高い温度を示しました。河川水温より高い湧水があると考えられます。
この付近の河原には雪がありません。春にはもっとも早く雪が溶け“ふきのとう”が顔を出します。

産卵からふ化するまでの積算温度は480℃とされています。砂利の中から浮上し泳ぎ回るには、その倍の積算温度960℃の時間が必要だという。
遅くに遡上して産卵するサケは子供たちが海に下る時期に間に合うように、温度の高い湧水がある所で産卵するのだろう。


産卵の様子・カモメ・私が去るのを待つトビ



イヌコリヤナギ オオバヤナギ





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北海道の海に異変? サンマ南下せず イカ豊漁 コンブ大不漁 秋サケ今年も不漁

2011-11-19 21:43:53 | サケの観察

北海道の海に異変? サンマ南下せず イカ豊漁 コンブ大不漁 秋サケ今年も不漁

 

漁業】北海道沖 異例のさま豊漁 群れが三陸沖に南下せず

 

40年ぶりのイカ豊漁で賑わう網走沖

 

コンブ、謎の大不漁…津波・高水温が原因か

 

道内秋サケ、今年も不漁 道東の低調ぶり深刻 /北海道(毎日新聞 1115()

 

主な道県におけるサケの単純回帰率(%)  

北海道の回帰率

2003H15      6.1%

2004H16      5.9%

2005H17      5.5%

2006H18      5.3%

2007H19      5.3%

2008H20      3.8%

2009H21)  4.7%

2010H22)  3.8%

毎年回帰率が低下している。

 

秋サケ漁に明暗(朝日20111116日)

 

温暖化 北海道に異変(地球の叫び 読売  2009329日)

 

海に何が起きているのだろか?

 

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萩の里自然公園&ウヨロ川のサケ

2011-11-06 17:49:50 | サケの観察

 久しぶりに萩の里自然公園を歩いた。

 

まだ紅葉も残っていますが、散策路はもう晩秋のたたずまいです。

 

 

今年はミズナラやヤマブドウの木の実の付きが悪かったようだが、林の縁を歩くとアキグミの実が目についた。

小鳥はまだ食べていないようだが、美味しそうなので3つほど先に頂いた。

 

  

 

アズキナシは大量の実を付けた。冬の野鳥の食料らしい。

 

 

 

 

マタタビも豊作でした。

贅沢な食べ方をする野鳥もいるようだ。

 

 

 

 

今年びっくりするほど沢山の花を咲かせたハクウンボクは、しっかりと種を結んでいました。

 

 

 

ムラサキシキブも例年なみです。(これは昨日の写真です)

 

 

ヤマブドウは全くダメだが、同じ仲間のノブドウは豊作だった。

森の宝石も、この頃には色あせてしまうようだ。

肝臓病や糖尿病に効能があるようだが口に入れてみると何の味もしません。

 

 

 

 

 

マユミは、ほとんどが仮種皮だけになっいていた。

 

 

 

 

萩の里自然公園はウヨロ川フットパスの入口でもあります。

 

旭山自然科学クラブという札幌の子供たちがセンターハウスに立寄ったところでした。

ウヨロ川でサケの観察もするようです。

 

 

室蘭ウォーキング協会の皆さんも大勢でウヨロ川フットパスを歩いているようです。

 

 

昨日のウヨロ川の様子

 

観光客わうオーシャンファームのすぐ横あたりは産卵の最盛期は過ぎました。

 

孵化場から流れるイレスナイ川の合流点の上流では最盛期に近い産卵が続いています。 

動画 

 

カモメが砂利を掘って、サケが深く砂利で覆う事が出来なかった卵を足で掘り出し食べているようです 

動画

 NHKの“さわやか自然百景”のようには撮れません。 

 

砂利掘る♀・体を震わせ産卵を催促する♂ 動画

 

静かに動かずしばらく辛抱すると間近で見られます。

 

 

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