11月13日のウヨロ環境トラストによる親子観察会 ウヨロ川
10月下旬の雨にウライを乗越え遡上したサケです。
10月~11月初めに最盛期を迎えた場所で、数がずいぶん少なくなっいています。
ここでの産卵はもう終わりです。
11月20日
今年もオオワシが越冬するためやってきました。今年はまだ1羽のようです。
11月22日
産卵に疲れ果てた♀、尾ビレがひどく損傷しています。あと1回位産卵したかったのかもしれません。
水中では水温が下がりもゆっくり分解しています。♂
哺乳類たちが河原にホッチャレを引揚げ始めました。
河原には例年近くのホッチャレが散乱しています。
ホッチャレの上に糞をしています。所有を宣言しているのだろうか?
糞を良く見ると植物の種が見えます。雑食なのでエゾタヌキかアライグマと思われます。
11月25日
かなり分解されたサケの死骸
開高健氏が言う「ミルク」かもしれません。
http://club-amigo.blog.ocn.ne.jp/blog/2004/06/post_4.html
一部転載させていただく
産卵の終わった鮭は死ぬ。それを川岸の生物が食べる。魚が食べる。虫が食べる。あるいは遡上している途中でクマに囓られる。猛禽類に捕らえられる。
鮭の死骸は微生物によって分解され、栄養たっぷりのミルクとなって川を流れていきます。そのミルクは森を養って、川底の苔なんかも養って、水中のプランクトンも養う。死んだあとでもみんなを養っている。そうしてその川ならではの匂いや味を含んだエッセンスとなって海に流れ出すわけです。川全体がミルクの流れですね。「鮭はこのミルクを嗅ぎ分けているんや」開高健氏はそう記述していました。
この虫もサケの死骸を食べ、春にサケの稚魚の食料になるのかもしれません。
ここ数日の寒さで雪が降りました。
何者かが何かを引きずって歩いた痕がありました。
テンの仲間のようです。この付近ではホンドイタチが目撃されています。
川の縁には多くのホッチャレが引揚げられています。
このまま凍り雪をかぶります。天然の冷蔵冷凍庫です。動物たちの冬の貴重な食料となります。
上流に進むとこの時期産卵する場所があります。カラスやトビもホッチャレを食べに集まり始めました。
水上のオオセグロカモメは、産卵の瞬間に流れた卵や、深く砂利を被せる事が出来なかった卵を食べています。河原のオセグロカモメとカラスは死骸を食べています。
トビは私が近づく前に飛び去りました。
2009年に、産卵床の温度を計ったら水温より数度高い温度を示しました。河川水温より高い湧水があると考えられます。
この付近の河原には雪がありません。春にはもっとも早く雪が溶け“ふきのとう”が顔を出します。
産卵からふ化するまでの積算温度は480℃とされています。砂利の中から浮上し泳ぎ回るには、その倍の積算温度960℃の時間が必要だという。
遅くに遡上して産卵するサケは子供たちが海に下る時期に間に合うように、温度の高い湧水がある所で産卵するのだろう。
産卵の様子・カモメ・私が去るのを待つトビ
イヌコリヤナギ オオバヤナギ