萩の里自然公園がヒグマ目撃情報で完全閉鎖が続いているので、アチコチ「放浪」している。
近くの空地で、見たことのないトンボを発見。
調べると「ミヤマアカネ」の雌であることが分かった。
図鑑 札幌の昆虫によると、「産地は限られている」と書かれていた。
見られる時期:8~9月、 体長:35~36㎜、 分布 :北海道,本州,四国,九州、 生息地:丘陵地や平地の池沼や河原
他に、アキアカネ雌、
ノシメトンボ雌
シオカラトンボ雌 を見かけた。
萩の里自然公園がヒグマ目撃情報で完全閉鎖が続いているので、アチコチ「放浪」している。
近くの空地で、見たことのないトンボを発見。
調べると「ミヤマアカネ」の雌であることが分かった。
図鑑 札幌の昆虫によると、「産地は限られている」と書かれていた。
見られる時期:8~9月、 体長:35~36㎜、 分布 :北海道,本州,四国,九州、 生息地:丘陵地や平地の池沼や河原
他に、アキアカネ雌、
ノシメトンボ雌
シオカラトンボ雌 を見かけた。
2013年から継続してオオアワダチソウの抑制(抜取り)作業を行ってきた。
概ね他の植物に影響を与えるような状況ではなくなったと考えられます。
これまでの経過を簡単に紹介します。
要注意外来生物 オオアワダチソウ(大泡立ち草)
北アメリカ原産 観賞用として導入された帰化植物
キク科 アキノキリンソウ属 多年草
路傍・湿地・原野・林縁・明るい林内・耕作放棄地などに生える。
旺盛な繁殖力で、種子をたくさん作るうえに地下茎を伸ばして増えるほか、
根からアレロパシー(他感作用)と呼ばれる一種の生育阻害物質を出して
他の植物の生育を抑える働きを持っており、ほかの植物をせん滅する。
白老町社台付近 2013/9
白老町石山付近 2013/9
ヨコスト湿原 2010/9
密生するオオアワダチソウ
北海道ブルーリストでは、
秋に綿毛のついた「種」を大量につくる。
セイタカアワダチソウとオオアワダチソウ
セイタカアワダチソウの方が有名だが、白老ではほとんどがオオアワダチソウのようだ。
オオアワダチソウ 8月末
セイタカアワダチソウ 9月末 オオアワダチソウより開花時期が遅い。
左セイタカアワダチソウ 右オオアワダチソウ
オオアワダチソウのやっかいな性質
種からも根からも増える。切れた根からも再生するようだ。
刈り取っても「萌芽」して光合成して種を残そうとする。
2012年抜取り試験を行った。
2012/06/01抜取りした→結果2012/08/30
刈取ってもすぐ生えてくる。
2012/06/01抜取り→2013/05/16
刈り取ってもすぐ生えてくるが、抜き取れそれなりの効果がある事が分かった。
抜取り作業を始めるにあたり、オオアワダチソウの分布状況の概要を把握した。
限られたマンパワーを考えて、公園の中心部分に限定して抜き取る事にした。
①から読む⇒カテゴリ「外来種オオアワダチソウの抑制」
◎春に地上に現れて大群落をつくる
◎葉と茎だけで、秋まで地面を覆い9月に一斉に開花 牛や馬、虫も食べないようだ。エゾシカも食べない。
春から秋まで、次々と咲く花の蜜を求めて集まる 虫たち
蝶を例に挙げてみる。
アゲハ(ナミアゲハ) アゲハチョウ科 見られる時期:6~9月
カラスハゲハ アゲハチョウ科 見られる時期:5~9月
共に幼虫の食草: サンショウ・キハダなどミカン科の木
ミカン科のキハダの幼樹の葉を食べる幼虫↓
キアゲハ アゲハチョウ科 見られる時期:6~9月
幼虫の食草:セリ科のエゾニュウ・オオバセンキュウ、 アマニュ・ニンジン・パセリなど
マルバトウキ、オオバセンキュウの葉を食べるキハゲハ幼虫
クジャクチョウ タテハチョウ科 見られる時期:7月~越冬
幼虫の食草:イラクサ類、カラハナソウなど
スジグロシロチョウ シロチョウ科 見られる時期:月5~8月
幼虫の食草:コンロンソウ他各種のアブラナ科
モンキチョウ シロチョウ科 見られる時期:5~10月(3~4回発生)
幼虫の食草:シロツメクサ、アカツメクサ、クサフジなど
ツバメシジミ シジミチョウ科 見られる時期:5~8月
幼虫の食草:シロツメクサ、ツルフジバカマ
ルリシジミ シジミチョウ科 見られる時期5~9月(春と秋2回発生)
幼虫の食草:エゾヤマハギ、クサフジ、ミズキ、キハダ、オオイタドリなど
コヒョウモン ヒョウモンチョウ亜科 見られる時期:7月
幼虫の食草:オニシモツケ
彼ら昆虫達にとって、
オオアワダチソウはどんな存在だろう?
蝶の仲間の幼虫と思われる「虫」を雛に運ぶ野鳥(写真提供 米田啓一氏)
彼ら野鳥にとって、 オオアワダチソウはどんな存在だろう?
極端な言い方をすれば「沈黙の春から夏」、秋にオオアワダチソウだけが開花。
牛や馬も含めオオアワダチソウを食べる生き物もいない。
萩の里自然公園は、環境省が「生物多様性保全上重要な里地里山」に指定した。
「生物多様性」 難しい言葉ですが、オオアワダチソウを抜きながら素人ながらいろいろ考えた。「生物多様性を維持する」という事は、「太陽光を受止め水と二酸化炭素から有機物をつくることができる植物(一次生産者)の多様性を維持する事、多様な植物が生活できる多様な環境(生態系)を維持する」ということではないだろうか?そのことが、虫や鳥や哺乳類など、人間も含めた様々な生き物の生活を支える事につながる。
①から読む⇒カテゴリ「外来種オオアワダチソウの抑制」
2013年6月21日 萩の里管理運営協議会として正式に抜取り開始。
管理人さんも刈取りで協力して下さった。オオアワダチソウばかりのところは、躊躇なく刈りはらう。
①から読む⇒カテゴリ「外来種オオアワダチソウの抑制」
遅くなるほど範囲が増えて作業は大変になる。時間との戦いでもある。
≪変なじじいが何かを採っている≫ などと誤解を受けるのも困るので、作業の時には、表示を掲示して飲料水救急薬品等を入れた"ずたぶくろ“を持ち歩いた。
声を掛けられたら簡単に説明できるよう、こんなものも用意した。声を掛けて頂くのは大変“励みに"なりました。
勿論、応援していただくのは大変ありがたかった。感謝します。
2017年パソコンとモニターを設置してからは、応援していただく前に簡単に説明ができるようになり良かった。
8月になるとスズメバチの危険が多くなるので、その前にその年の作業は終わらせる事を目標に6月初め頃から行った。
かなり乱暴な作業も止むを得なかった。
①から読む⇒カテゴリ「外来種オオアワダチソウの抑制」
昨年2018年で6年目が過ぎました。
オオアワダチソウが他の植物に影響を与えるような状況はなくなりましたが、点検を兼ねてひと通り歩いて、見つければ抜き取るという作業は継続的に行う必要があると思います。
去年頃の状況
この6年ほどは、公園の環境整備のため間伐(木の間引きして明るい林にする)も進めてきました。光が入るとオオアワダチソウも生えてきます。
抜取り開始当時の作業範囲(黄色)
昨年の抜取り範囲
範囲は広がりましたが、作業時間は随分短くてすむようになりました。
作業時間の推移 1年間の延べ時間(人数×時間)
抜取る時間よりもオオアワダチソウを探して歩き廻る時間が多いです。従って必要な作業時間がどんどん少なくなるとは予想していません。
①から読む⇒カテゴリ「外来種オオアワダチソウの抑制」
手遅れになりオオアワダチソウばかりが密生する状態なら刈取も有効。
刈り取ると、残したい植物もいっしょに刈り取ることになるので避けたいが、オオアワダチソウばかりになってしまったところは刈取る方が勝負は早いと思います。
オオアワダチソウばかりが密生して、ほかの植物が見当たらない。
翌年6月中旬刈取りを行った。9月には春のようだ。
抜いてよく見ると、刈取り時に残った茎から新たに枝を伸ばして葉を茂らせている。
抜取りは、「残った茎」を持って抜くと、根も切れにくく簡単に引き抜けて比較的楽でした。出てきたところを刈られたので、去年根に貯めた栄養をかなり使い果たしたからではないかと思います。
地中に残った根からも生えてくるので、根が残らず抜けると翌年少なくなる。
ただ、密生する迄手遅れになると、抜いた後に何が生えてくるかは予想がつかない。
萩の里は「生物多様性保全上重要な里地里山」、ヨコスト湿原は「生物多様性の観点から重要な湿地」に指定されている。手遅れにならないうちに手を打つことが重要だと思う。
刈取りを併用した場所の今(ヒメシダの群生地になっている)
参考
ウトナイ湖北岸におけるオオアワダチソウの駆除(日本野鳥の会ウトナイサンクュアリ、+Docon)
以下の3種類の作業で駆除試験を行った。
①地際での刈取 ②地上10cm程度での刈取 ③根を含む引き抜き
駆除試験の結果
「③根を含む引き抜き」が駆除の効果が最も高く、次いで「②地上10cm程度での刈取」で生育本数及び生育高の抑制と在来草本の被度向上が確認されました。
これらのことから、面積の広い範囲を早期に対策する場合は、機械力による②地上10cm程度での刈取、市民参加で行う場合は③値を含む引き抜きが効果的かつ安全な手法として提案されます。と報告されています。
①から読む⇒カテゴリ「外来種オオアワダチソウの抑制」
どんなことでも同じかもしれないが、いやいややれば苦しい作業・楽しさを見つければ楽しい作業になる。
抜取り作業は、対象のエリアをくまなく歩き廻ることになります。小さな虫や草花に出会います。
このブログのカテゴリ「昆虫の観察」に載せた多くは作業中に出会った虫たちです。大半はまだ整理が出来ずにパソコンに入っています。(はやく整理したいナ~!)
一定の時間一生懸命体を使えば、ストレス解消・運動不足解消、達成感も生まれます。
オバボタル ホタル科
6月24日 中央通りのセンターハウス前でオオアワダチソウを抜き取っていたら、10㎜ほどのホタルに似た虫を見つけた。
北海道・本州・四国・九州の草の間や花に、6~8月に普通に見られる陸生ホタル。明滅飛翔は観察されないが、弱く光る発光器を持ち、日中でも飛翔して活動するという。
この地区でのヒグマ目撃情報により、萩の里自然公園が全面立入禁止になってしまったので近くの空地を放浪していると、小さなニホンアマガエルを見つけた。
U字排溝にたまった水の中を見ると、大小さまざまなオタマジャクシが!
子供の頃、田植えが終わって少しした頃の夕方、うるさいほどのアマガエルの大合唱を聞いたので、繁殖期はそのころとずうっと思っていましたが、違いました。
ニホンアマガエルの生活史
4~8月と、かなり長い期間にわたって断続的に産卵が行なわれる。卵は細い寒天質のひもで、数個ずつつながって水面を漂い、植物の茎など絡みつく。3日ほどでオタマジャクシになり、1ヵ月ほどかけて成長し子ガエルになる。
https://www.honda.co.jp/outdoor/knowledge/adventure/picture-book/nihonamagaeru/
U字排溝ではアオイトトンボが観察できました。尾を上下する♂が。♀にアピールしているのだろうか?
カップル
アメンボがすいすい気持ち良さそう!
草むらでなにか白いものが揺れていたので、よく見るとクモのようです。ファスナーのようのジグザグの白いものが見えました。
調べると、ナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)らしい。
クモ目 クモ亜目 コガネグモ科
分 布 北海道・本州・四国・九州・沖縄
腹部に黄色と黒のこまかい縞模様がある大きなクモ。草原や林の周辺、水田などに、円網を張る。網には、ジグザグの直線状や円盤状など、さまざまな形のかくれ帯をつけ、その中央にとまる。
https://www.insects.jp/kon-kumonagakogane.htm
ある中学校のブログにも書かれていました。勉強になります。
クモの糸は体内で液体状ですが、体外に出ると空気と反応し、糸状になるようです。糸はタンパク質なので、場合によっては食べてしまうらしいです。
クモは、肉食です。ハエ、カ、ゴキブリなど害虫も食べてくれるの、益虫でもあります。農業では、クモが害虫駆除生物として役立っているようです。
http://swa.edu.city.atsugi.kanagawa.jp/weblog/index.php?id=212&date=20170822
バッタが居ないかと草むらを歩き回ったのですが、ヒナバッタ(?)一匹でした。
公園内で良く見かけるツユムシ、クサキリ、ササキリ、ヒメギス、フキバッタなどの仲間には出会えませんでした。
遠くでカンタン?の鳴き声、背の高い草の中で時々イギリスの鳴き声がしました。