白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

一回繁殖型植物 オオウバユリ(大姥百合)

2012-07-30 10:06:10 | 植物(草本)の観察

7/14 ウヨロ川フットパスの右岸コースでオオウバユリが咲き始めていました。

     オオウバユリ(大姥百合) ユリ科ウバユリ属  一回繁殖型の多年草 

■分 布:北海道 本州(中部地方以北) やや湿り気のある林内、林縁に自生する。谷に当たる部分や傾斜地の下の部分に生えている所で良く見る。肥沃な土地に多いようだ。

■和名の由来:花の盛りの頃に既に下の葉(歯)がとれかかることから姥に見立てた。(牧野日本植物圖鑑) 実際は開花時には立派に葉がある。

■生活史:

①種からの繁殖  春に種から芽を出し、始めは一枚葉で1年を過ごし2年目、3年目と葉を増やし大きくなる。6~8年が過ぎた頃、150-200cmにも茎を伸ばし、蕾を作り、一生に一度だけ開花し、一つの実に600個弱の種を作り、枯れて一生を終える。この時、地上部だけでなく百合根(鱗茎)も姿を消す。子孫を残すため、7年ほどもかけて鱗茎に蓄えた栄養を花茎・花・果実に使い一生を終える。

②娘鱗茎(栄養繁殖体・ラメット)からの繁殖  枯れた球根には幾つかの娘鱗茎(百合根の子供達)と呼ばれるものが付いていて、種とは別に成長を始め、3年ほどで花を咲かせる個体となる。種子からよりも早く大きく成長する。

オオウバユリは、現在の生育場所が変化し、生育出来ない事態が発生する事に対応するため、150-200cmも花茎を伸ばして、種を風で遠くへ飛ばして新たな生育地を求める。一方、娘鱗茎によりその場所に種よりも素早く子孫を残すという生残り戦略を持っているのではないだろうか?

②群生するオオウバユリ  2004/07/18 萩の里自然公園のこの群生地は2004年9月の台風で環境が変化した為か消滅しました。

③秋には沢山種をつくる。2007/10/25 萩の里自然公園

 3つの裂開した果実。さらに2つの部屋に区切られ一つの部屋に100個弱の種子が入っている。一度に飛ばないようにするためか、強い風の時遠くへ飛ぶようにするためかブラシ状のもので支えている。

④多くの種子をつくっても、遠くへ飛ばすのはなかなか難しいようだ。2009/04/07 ポロト自然休養林

 

⑤枯れた茎枯れた茎や空の果(さくか)は、ドライフラワーとして生け花等に利用される。2004/11/09 萩の里自然公園

 

■写真で見るオオウバユリの成長

植物生活史図鑑河野昭 監修)を頼りに観察しました。河野先生は、ビオトープ・イタンキin室蘭の10周年記念で「花に魅せられ60年」と題して講演されました。

高校生時代に湿原の植物を観察されたというヨコスト湿原にも立ち寄られました。

①推定1年目   2010/05/05 萩の里自然公園

②推定2年目  2008/04/22 萩の里自然公園

③推定3年目  2008/05/26 萩の里自然公園

④推定4年目  2007/05/14 萩の里自然公園

⑤推定5年目  2008/05/26 竹浦砂利採取予定地

⑥推定6年目  2008/05/26 竹浦砂利採取予定地

⑥推定7年目  今年開花するもの 2008/05/01 萩の里自然公園

⑦推定7年目  今年開花するもの 2008/05/26 竹浦砂利採取場予定地 これには既に娘鱗茎ができていた。

⑧昨年開花して枯れた株から顔をだした娘鱗茎 2008/04/16 萩の里自然公園 複数あるものもある。

⑨昨年開花し種を結ぶために貯蔵物質を消耗し尽した母鱗茎と、娘鱗茎から成長する子孫 種か育った5年目ほどの大きさのようだ。遺伝的には親と同一ではあるが、子孫を残す上では極めて効果的だという。2008/05/26 竹浦砂利採取場予定地

 

⑩7月中旬から8月にかけて、見事な花を5~15咲かせる。2004/07/18 萩の里自然公園

 

■アイヌ民族によるオオウバユリ(トウレプ)の利用 

財団法人 アイヌ文化振興・研究機構    手稲さと川探検隊 交流サイト

アイヌ民族は、花が咲く一年前の物を採取したようだ。今年花が咲くものを採らずに残す事で、オオウバユリという資源を持続可能に利用したということなのだろう。

■オオウバユリは、ギョウジキャニンニクともに”食料の背骨”といわれた重要な植物だという。

平取町内に伝わる薬用植物」 (貝澤美和子氏) から一部を抜粋

  トゥレプ(オオウバユリ)はユリ科の多年草です。私たちがオスと言っているのは背の高い花の咲く株です。それを中心にデンプンが採れるメスと言われる株が何本かあります。アイヌの人達は、プクサ(ギョウジヤニンニク)とトウレプを、ハル・イッケウ(食料の背骨<中心になるもの>)といい、重要な植物と考えていました。栄養的にも炭水化物を主成分として大切なエネルギー源となる植物でした。昔は、6月中頃、家族中で2~3日かけてトウレプを採って澱粉を作っていたそうです。……昔は全町の山に分布していましたが、第二次世界大戦の戦中、戦後にかけての食糧難のときに、採りつくされて、一時はすっかり見えなくなってしまいました。それは、アイヌばかりではなく、アイヌに食べ方を教えてもらった近所の和人達もオオウバユリを採りに山へ行ったからでした。昭和30年代になって、平取本町に澱粉工場が建てられると、澱粉も手に入りやすくなりました。手間のかかるトウレプは次第に忘れられると同時に、幸いなことに山では、その植生は回復していきました。しかし現在は、鹿が花の茎だけを食べるので、増えすぎた鹿のために再び減りつつあります。これからはこの食用にも薬用にもなるトウレプを利用するとともに栽培保護も考えなければならないと思っています。

 萩の里自然公園の駐車場からセンターハウスの間では、蕾を展開した株がある。セゾシカに食べられずに此処まで生延びたこの株は近日中に開花するかもしれない。2012/07/28

7/30 見事に食べられてしまいました。

 エゾシカとオオウバユリについては、カテゴリ[エゾシカの観察]に後程掲載します。

 

 

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唄まね名人?クロツグミのうた

2012-07-29 17:17:35 | 野鳥の観察

なんていい声で鳴くのだろう?どんな鳥だろうと、数年前から知りたいと思っていました。

複雑な鳴き声なのでなかなか分かりませんでしたが、先日教えていただきました。

クロツグミだそうです。周囲の野鳥の鳴き声を真似てうたうそうだ。ウグイスを真似ているところもあるかもしれない。

 

クロツグミ スズメ目ツグミ科

夏鳥として渡来し、丘陵地から低山の林に生息する。広葉樹林にも植林にもおり、生息環境の幅は広い。地上を跳ね歩きながら採餌し、ミミズなどを捕らえる。

冬にはツグミを良く見かけますが、クロツグミは未だ見たことがありません

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萩の里自然公園 オオアワダチソウ引抜き日記7

2012-07-29 16:13:35 | 萩の里自然公園

萩の里自然公園 オオアワダチソウ引抜き日記6の続き。

遊歩道に近い部分、まだオオアワダチソウに席巻されていない部分を中心に抜取り作業を行いつつ、ハンゴンソウ・オニシモツケ・アザミの仲間をカマで刈取っています。

センターハウスへ向かい右側は予定の作業をほぼ終えました。7月20日、20日と、送電から先の遊歩道の左側の小道の作業を進めています。

作業前

 

 作業後

これからの時期、藪蚊などが多くなります。空気の流れが滞るせいかではないかという管理人さんの話です。だから目立つ植物を残しすべて刈り払ってきたようです。

ヨコスト湿原の縁の雑木林はもっと酷いし、錦大沼も虫が多いそうなので、西にミズバショウが咲く湿地があるこの公園ではある程度やむを得ない事かもしれませんが、管理人さんの考えも入れました。今までとは逆に風通しにあまり影響しない小型の植物を残し、大型のハンゴンソウ・オニシモツケ・アザミの仲間を刈取っています。

そうしないと、炭窯の傍のこんな状況になる事も考えられます。こうなるとどうすれば良いか、今のところ考えが浮かんできませんが、早い時期に抜き取るしかないのだろう。

 

 手前はほとんどがオオアワダチソウです。↑

カマで刈取るから小型の植物を残すことができます。(カマしか持っていないからでもあります)刈り払い機でも、地面か浮かして刈る事は可能だと思います。

何年かぶりで出会いました。タチギボウシ、数年後には何年ぶりかで花を見る事ができるかもしれません。

ツリガネニンジン、今年は無理でも来年は咲けるか? ユキザサも見えます。

 

 比較的早く植生が回復しそうな予定の範囲を抜取りました。他は、殆どがオオアワダチソウしか生えていない部分とコウヤワラビやイネ科の植物などが「芝生」状態になった部分です。例年のように刈取りで勢力を抑えるしかありません。 

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ほのかに香りほんのり甘い! クマザサ茶の作り方

2012-07-27 22:33:44 | 季節の恵み

この日以来、ササのお茶にハマっています。 

ササは無尽蔵にあります。上の方の黄緑の新しい葉を採りました。

水洗いします。笹の葉は濡れているとベッタリくっ付いてなかなか乾きません。

 

大きな洗濯ネットに入れて30分ほど「水切り」してみました。いい感じです。あくまでも「水切り」です。これで1週間分ほどです。

 

天気の良い日に一日日向で乾燥すると、お茶の香りが「干し草の香り」になり甘さが消えてしまいました。 

6~7枚重ねて真中から縦に裂き、さらにそれを重ねて1~1.5cmほどにハサミで切ります。

縦に裂くのは、切った物の長さを短くするためです。長いと煎り方がムラになります。

 

なるべく大きなフライパンか鍋で煎ります。香ばしい香りが部屋イッパイに広がります。

 

こんな感じで出来上がり。もっと煎ると「苦み」が出てきます。

 

ポリ袋に入れて密閉しておくと、1週間たっても香りも変わりません。

 軽く二握りほどを、1.5リッターのヤカンで煮出します。弱火で、水から沸騰するまで煮出し、その後5分ほど微小で加熱を続けてみました。

 

口に含むと、「ほのかに香ばしい香りとほんのり甘い」。癖が無く大好きになりました。甘さは「笹多糖体の甘さ?

やや温めから冷たく冷やしても美味しいです。時間がたっても味が変わりません。保温ポットに入れておくと1日中いつでも飲めます。

クマザサ茶(熊笹茶) 健康茶 から抜粋

効果・効能・予防・糖尿病の予防・・・アルカリ体質

・高血圧の予防・・・葉緑素が血液を浄化する。・胃腸の強化・・・葉緑素の作用・口臭・・・葉緑素の作用

・口内炎の改善・・・葉緑素の作用・ガンの予防・・・ササ多糖体が細胞膜を強化する。・抗アレルギー作用・・・葉緑素の作用

・肝臓を活性化・・・アミノ酸の働き・胃腸病の予防・疲労回復・コレステロール上昇抑制・ダイエット効果・貧血改善・貧血解消

・歯槽膿漏の予防・血液浄化効果・便秘解消・免疫力強化・美容効果

・ダイエット効果美肌・・・葉緑素の作用で新陳代謝が促進される。

美肌・・・ササ多糖体が皮膚細胞を健全化する。脱臭・・・葉緑素の作用で口臭・体臭が防止される。

 クマザサ茶と書きましたが、クマイザサではありません。「枝が中間付近から分岐」していません。ミヤコザサといわれていますが、葉鞘に逆向きの微細な毛があるとされるセンダイザサ或いは、エゾミヤコザサ、オオクマザサと呼ばれるササに似ている。

 

 

 クマイザサ は地上で茎が枝分かれする。↓

 

 クマザサ 熊笹 茶 

 

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テレビの明るさセンサー&LED照明でダブル節電 脱原発は節電から

2012-07-25 11:37:57 | 節電・省エネ

北海道でも23日から節電の夏がスタートした。

7月中旬、居間の照明をLEDに替えた。これまでは蛍光管3個で計114W(~12畳用)。LED照明は最大61W(~12畳用5100ルーメン)・明るさ10段階調節(メモリー機能付き)。勿論、調色などという無駄な機能は付いていないのを選びました。ほぼ同じ明るさでした。

推定節電量 (114-61)[W]×5[時間/日]×30[日]/1000=7.95[kwh/月]※平均月間電力消費量の4%にあたる。

 

電気料金にすると現在は200円ほどだが、蛍光管の取替え費用、再生可能エネルギー固定価格買い取り制度の開始による電気料金の値上がりを考えると数年で元が取れるだろう。何よりも、この冬を乗越えるためだ。 この冬を乗越える事が「脱原発」につながるはずだ。

他の事をせずTVを見る時は、照明の明るさを10段階の最低にする事にした。テレビの明るさセンサーを活用すると、TVの消費電力を下げる事ができた。

照明が最も明るい状態(61W消費)でのTVの電力消費は75Wで、照明を10段階の最低にすると56Wまで下がり、19W小さくなることが分かった。

道具を使うと色々な事が判ってくる。効果がある対策にから実施できるので、一過性ではなく継続的に無理せずできる。

照明が普通のあかるさの時

  

照明を10段階の最低の時

   

照明もリモコンで点滅できるが、消灯する時は勿論今までのスイッチで消します。リモコンで消灯しても無駄な待機電力を消費しているからだ。

去年の7月から約1年間平均で、前年度比32%節電中です。

これ以外に節電の為に行っている事は、節電の夏 脱原発 楽々節電生活に書いた通りです。

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萩の里自然公園 オオアワダチソウ引抜き日記6

2012-07-20 20:02:10 | 萩の里自然公園

萩の里自然公園 オオアワダチソウ引抜き日記5の続きです。 

7月13日 AM  7月17日 AM   7月18日 PM、オオアワダチソウ抜取り作業と合わせてその範囲の、ハンゴンソウ・オニシモツケ・アザミの仲間を刈取った。

これらの背の高い植物が、見通し・風通しを悪くし、鬱そうとした、うっとうしい草原?になっていた。これら以外の背の低い植物を刈らない様注意して作業を行った。勿論鎌を使った。これらを抜取ったり、刈取ると何も残らないエリアも多かったが、作業を何年か続けることにより、風が流れる草原にすることができるのではないだろうか?ただ、ハンゴンソウとオニシモツケは、6月中に刈り取る方が効果的かもしれない。

殆んどオオアワダチソウ

ハンゴンソウの大株の下の様子。

 

来年は、山菜取りの皆さんに天ぷら用に採ってもらいたい。 ポロトのキャンプ場にあったうどん屋さんハンゴンソウの天ぷらは美味しかった。

ハンゴンソウの林?の中に意外なものが…

オニシモツケの大株の下の様子

 

 オニシモツケ(鬼下野)名前の由来がなんとなくわかる気がする。

残った植物と草原の様子 何本も萌芽した木や下枝が、背の高い植物と「壁」を作っていた。樹木の手入れも必要と思われる。

 

 

 機械で刈り払うのは管理人さんが行ってくれました。

7月18日夕方、駐車場まで下りてくると、「ジヨッピンカケタカや!」「トッピ、ジヨッピンカケタカや!」 カエゾセンニュウが鳴いていました。家に帰ると玄関の戸締りをしていなかった事に気付いた。

 

エゾセンニュウ ゆうふつ原野自然情報センター・村井雅之(ふるさとネイチャーらんど|苫小牧民報社)

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白老町ウヨロ環境トラスト 夏のエコキャンプ  終了

2012-07-18 13:06:45 | ウヨロ環境トラスト

自然ウォッチングセンターのホームページ からコピペします。

 ウヨロ川に近いトラストの森を会場に、川で泳いだり、森を探検して生きものを探したり、自然に親しむ2泊3日のキャンプです。

ノコギリを使って森の手入れの体験や、たき火なども楽しみます。

日 時 8月3日(金)~5日(日)

集 合 JR白老駅前

参加費 6000円(食事7食)

対象/定員 小学生~中学生、先着25名

会 場 トラストの森(白老町字石山)、ウヨロ川

主催/申込み NPO法人ウヨロ環境トラスト(斎藤Tel0144-36-5753)

 

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夕暮れの植物観察 ~メマツヨイグサの開花 10秒間の感動のドラマ~

2012-07-15 21:28:24 | 植物(草本)の観察

近所の空地や道端の草むらで、メマツヨイグサ(雌待宵草)が咲き始めました。
太宰治の「富岳百景」 の「富士には月見草がよく似合う」の月見草はオオマツヨイグサ(大待宵草)だそうですが、「メマツヨイグサ(雌待宵草)には月がよく似合う」かもしれない。

竹久夢二の詞「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな」も”宵待ち草”もこの花の仲間のことです。

この花は、名前の通り夕方を待ち開花します。暗くなり始める6時を過ぎた頃から7時頃に十数秒で見事に開花します。
今夕咲く花は、こんな感じに萼がやや開き加減で黄色い花弁がのぞいています。(18:36)


18:45には右上の花が開花。わずか10秒位の時間で開きました。ビデオを早送りした感じです。下の花が開花したのは、19:05でした。

その様子をどうぞ!

うっかり目を放したり、他の花に目移りしたりせず待つことが観察のコツです。

開花を初めて見たのは子供達のキャンプのお手伝いをしていた時で、開花の瞬間拍手が沸き起こりました。

 

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萩の里自然公園 オオアワダチソウ引抜き日記5

2012-07-14 16:13:26 | 萩の里自然公園

萩の里自然公園 オオアワダチソウ引抜き日記 7月8日の続きです。

 7月10日

私は植物の観察等をする場合、基本的には散策路で行います。今回オオアワダチソウを引抜くために、散策路からどんどん中へ入っていく事になり、かなりひどい事になっていることがわかりました。オオアワダチソウが分布を広げている他にも、ハンゴンソウ、オニシモツケ、アザミの仲間の3種が大きなかたまりをつくりながら分布を拡大して、この付近を埋め尽くしてしまったと言って良いと思います。これら大型の植物の下にはほとんど何も生えていません。

 

他の植物が地上に現れる前に咲くスミレの仲間などわずかです。周囲も日当りが悪く、生えている植物まともな姿ではありません。

 

 

林の縁で咲くツルニンジン(ジイソブ)は、花を見る事ができるかもしれない。開花時期は8月末頃。

ここ数年、何故かこれら大型の植物だけを残し他を刈り払っているように見えました。「うっそうとした草原」という言い方があるならぴったり当てはまります。

もう一つは、オオアワダチソウは日当たりを好む事。草原状のエリアの最も下部の送電線付近には殆んど分布していないことが分かりました。ハンゴンソウ、アザミの仲間も同様です。オニシモツケは、林の縁や明るい林にも見られる。これらの勢力を弱めるために、オオアワダチソウを引抜き(或いは刈取り)、ハンゴンソウ、オニシモツケ、アザミの仲間を刈取ると、殆どなにも残らなくなると言っても過言ではない状態です。

オオアワダチソウ引抜き+小型の植物の発掘作業しているようなものです。しかも小型の植物のほとんどは、太陽光不足により、今年花を咲かせるものは殆んど期待できないようだ。 発掘されたトモエソウ(中央)

 

数年前まで散策路であったところは、これら4種が少なく、クルマバナ、イヌゴマ、オトギリソウ、キンミズヒキ、ヤクシソウ、アキノキリンソウ、ヒメシロネなどシロネの仲間、そしてトモエソウなどが見られ、来年はかなり期待できそうな様子でした。そこにそれと無く小道(写真中央)を復活しようと周囲の4種を除去しました。

 

 

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伏せ焼き体験結果

2012-07-14 16:05:36 | 炭焼き

伏せ焼き体験 途中経過 2 地球温暖化を考える??の結果です。

7月13日 降り続いた雨も上がり炭窯を開けてみました。

新しい試みがどうやら裏目にでたか、やはり密閉して酸素を断つのは難しく、出来た炭が2日間で少しずつ燃えたようようだ。軽石混じりの土で密閉するのは難しい。

 

 

 

収穫はこれだけでした。

 

 

炭って面白い…

虫が木を食べながら移動した跡がくっきり残っています。

 

萩の里自然公園の20か所を超える炭窯跡の一つです。右奥が炭窯跡・手前は炭を加工したり、袋に詰めた場所と思われます。

 

炭のかけらが露出しています。木は炭になると腐らない。

 

炭焼きに興味のある方は、「萩の里炭焼き物語」をどうぞ。

 

駐車場からセンターハウスまでにある炭窯は、裸で恥ずかしそうに見えます。

 

 

 

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ウヨロ川フットパス トラストの森周辺 出会った生き物たち

2012-07-12 22:31:57 | ウヨロ川フットパス

7月9日と10日 炭焼きの合間に少しトラストの森周辺を少し歩いた。

ハナニガナ(花苦菜)とシロバナニガナ(白花苦菜)が最盛期を迎えています。

 

やや日陰ではヤマブキショウマ(山吹升麻)がまだ咲いています。

 

オニシモツケ(鬼下野)

 

ツルアジサイが咲き始め

 

 

ガマズミも咲き始めました。

 

 

エゾタツナミソウ(蝦夷立浪草)

 

ハエドクソウ(蠅毒草)

 

キツネノボタン(狐の牡丹)がひっそりと咲いていました。

 

今年はなかなか鳴き声が聞こえなかった、アカハラの声を聴くことができました。

 

 10日(水)昼過ぎ、10名程のフットパスウォーカーのグループが立寄ってくれました。炭を焼くのを少し見て結構早足で萩野駅へ向かいました。

 

 

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伏せ焼き体験 途中経過 2 地球温暖化を考える??

2012-07-12 12:03:22 | 炭焼き

伏せ焼き体験途中経過 の続きです。

4時起きで、5時15分炭窯に火を入れました。一時間ほどで、焚火をしなくてもやや茶色見を帯びた乳白色の煙がモクモクト上がるようになりました。空気口となる煙突を挿入して、たき口を土で塞ぎます。

空気口や煙突の開口面積を調節しながら、”消えない様に燃えないように”煙の温度を80~90℃に保つと煙が徐々に少なくなり色が白くなり、約10時間、さらに紫色を帯びてきました。

燃焼と炭を作ることの違いについて 

この頃から、空気口をほとんど閉めた状態でも煙の温度が勝手に徐々に上昇するようになり180℃にもなります。1時間後、煙が青くなりさらに透明に近づきました。

 

 空気口も煙突も全開にして約20分煙の透明度が上がった。炭窯の形状から煙突手前の隅が生焼け状態で残るので完全に透明にならないのだろうと想像しています。

 

19時30分 空気口はそのまま埋め、煙突は引抜き埋めます。

白老のこの付近は、地面を10㎝ほど掘ると1m以上下まで軽石ばかりです。どこからか、炭窯の内部に少しずつでも空気が入ると、炭窯の中に炭が残らず「灰」だけが残る事になってしまいます。いくつかの工夫をしましたが、「炭ができるか?灰ができるか?」 冷却後、炭を掘り出すのが「楽しみ??」です。

今日は一日やや強い雨なので明日以降になるでしょう。 

 

炭焼き2日目は、煙の温度を定期的に測定し、空気口や煙突の開度を調節することが主な作業なため案外暇だ。だから色々な事を考える。

間伐が地球温暖化防止につながると言われますが、間伐された木がすべて山に放置されているのを国有林などで見かけます。山から出しても経済的に合わないからだそうだ。又、木の末の10㎝にも満たない細い部分は建築用材はとしても、パルプ(紙の原料)にもならないらしく山に放置される事が多い。薪としても好まれないようだ。山に放置された木は、やがて分解し二酸化炭素を放出します。ごく一部が土壌に蓄積されるだけだとも言われます。

 

 又、植林しても直接的に地球温暖化防止につながるわけではなく、植えた木がCO2を吸収して大きくなり、その木材で家を建て、古くなって取り壊したら、ペレットや薪・炭など燃料として使い、その分化石燃料を減らして初めて地球温暖化防止につながるのではないだろうか? 地球上すべてを森林にする事も不可能だ?? 

 なぜここで炭を焼くのか?? 山に捨てられる運命にあった木で炭を焼き、使う事により、炭を焼くために伐採される木が減れば地球温暖化防止につながる。などと屁理屈を並べてみたりします。

実際は、①亭主元気で留守がいい。②メタボが改善してピンピンコロリ… ③焼いた炭で、イカの一夜干し、アキサケやサンマの塩焼きを食べたい!! 

森林は二酸化炭素を吸収しない 

地球温暖化と間伐の関係について

 

 

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楽しみながら らくらく節電 脱原発 家庭で15%以上頑張ろう!

2012-07-10 18:16:28 | 節電・省エネ

今月の検針票(電気ご使用量のお知らせ)が届きました。昨年同月比で比較しているので、そろそろ削減率落ちてくるはずです。

最近始めた、TVの明るさセンサーによるコントロール範囲の上限を下げたことなどが効いているのかもしれません。

30%以上も節減できるという事は、いかに無駄に電気を使っていたことの証しであり、恥ずかしい限りです。恥を忍んで使用量も公開します。

 

楽しみながら らくらく節電して 原発依存から脱却しよう。

やっている事はこれだけです。→ 節電の夏 脱原発 楽々節電生活

何かを我慢したり止めたりはしていません。「無駄」を排除しただけです。 正念場はこの冬だと思います。

橋下大阪市長のように、あっさり「計画停電」に屈してはいけません。ここが、原子力村の狙い目なのです。

楽しみながららくらく節電・省エネ11カ月 節電・省エネでこの夏を乗り切ろう! に書いたように、家庭が42%消費しています。

各家庭が7%の2倍以上の15%ほどを節電すれば、医療関係、中小企業、一次産業なども停電しなくて済みます。 

震災前の2010年度の日本の原発依存度は26.4%でした。省エネ・節電で少なくとも26.4%電力消費を減らせばいいわけです。 

“犬の遠吠え”に終わった橋下市長の関電大飯原発再稼働問題発言 橋下徹 口ほどにも無いヤツだ!!

 

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伏せ焼き体験 途中経過

2012-07-10 09:35:54 | 炭焼き

伏せ焼き体験 途中経過

昨日、点火までの作業を予定通り終えました。仲間のアイデアで新しい試みもしました。

吉と出るかその逆か…?

 

 

明日の天気予報には、雨は無いようなので明日予定通り炭化作業を行い、窯を密閉します。

 近いうちに、お花炭もやってみたいな~

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グリーンジムとまこまい 「ウヨロ川でフットパス!」の小さなお客様

2012-07-08 22:05:27 | ウヨロ川フットパス

苫小牧市体育協会主催 アウトドアスポーツ体験教室 グリーンジムとまこまい 「ウヨロ川でフットパス!」の小学生の皆さんが、ウヨロ川フットパスをウォーキング。トラストの森でお弁当。

 

小学校1年~5年生24名と引率の大人の方々です。低学年の可愛いお客様が多かったようです。暑い一日元気で歩いたようです。またどうぞ!!

 

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