白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

ウヨロ川のサケと敷生川のサケと格差社会

2008-12-30 16:08:27 | サケの観察
28日で今年の山仕事も終わりました。
29日、用事のついでに久しぶりにウヨロ川に立寄りました。
再び遡上するサケを見ることができました。勿論数は少ないですがなかなか元気です。



今年最も多く遡上するサケを見ることが出来たのはこの頃です。
  今日のウヨロ川  2008/09/08 

このあとすぐに、捕獲施設が設置されたのでしょう。
今年は全道的にサケの回帰が少なく、昨年までよりなるべく多く捕獲できるような
施設にしたのではないかと思われます。

となりの敷生川は、川幅も広くウヨロ川ほどには出来なかつたのだと思います。敷生川の施設 11/22撮影


敷生川の賑わい 12/14撮影 捕獲施設は撤去されていました。

圧倒的に多いのがカモメ 次にカラス トビは遠くの木に数羽  12/20撮影


オオハクチョウもいます。(越冬します)
村井雅之氏が、北海道新聞に「サケを食べるオオハクチョウ」「時に魚介類や昆虫も」と、
書いていましたので、ここでもサケを食べるオオハクチョウを見ることができるかもしれません。

この川は製紙会社の取水堰があり、下流域であるここより上流に遡上することは出来ません。


ここのサケは全てふ化放流事業によるサケだと思われます。


ウヨロ川に遡上したサケは例年より随分少ないものでした。
落葉溜まりに、少しずつ水中の微生物などにより分解されつつあるものを見ることができますが、
キツネや野鳥の食料になる河原のサケの死骸は例年より随分少なく感じます。


最近死んだサケだと思いますが、キツネが陸上へ引き上げることが出来るでしょうか?


12月8日には、たくさん集まっていたトビたちはどうしたのでしょう?
食べつくして何処かに移動したのかもしれません。
産卵床に近い中流域ではトビ、カモメ、カラス数羽、飛翔するオジロワシ1羽を見ただけでした。

トビ


下流の方も確認すると、12月8日と同じメンバーです。
エネルギーを節約するかのように、じっと止まっていました。
トビの姿は見えませんでした。

帰りに温泉付き住宅地からウヨロ川へ流れる川で
ダイサギ1羽とアオサギが3羽を確認しました。
この川は温泉が混ざっているので冬でも氷らず小魚を獲るとこが出来るからでしょう。

ダイサギ


ダイサギとアオサギ


それぞれに、厳しい冬を乗切ってもらいたいとおもいます。

地球特派員2008 激変 ベトナム最前線 の再放送を見てからウヨロ川へ出かけたので、
河畔を歩きながら、格差社会のことなども含めずっと考えていました。

中国 インド 中南米 アジア アフリカ 

市場原理主義  グローバル資本主義

ITで武装されたマネー 金融工学 金融資本主義 の破綻

「かぐや」による地球の映像

地球の資源・食料 地球温暖化 

世界がもし100人の村だったら

地球カレンダー    地球史年表

地球へのインプットは太陽光と宇宙線


結局、良く言われる言葉だが「共生」とか「分かち合う」こと以外に回答は無いのではないだろうか。
これは、個人の「気持ち」だとか、ボランティアだとかで解決できる問題ではなく、
政治が主導的役割を果たし、システムとして構築する必要があると思います。
アメリカが主導してきた新自由主義の破綻が明らかになり、それに乗ろうとした
日本にも多大な影響を及ぼしている今が、絶好の機会ではないだろうか?
そして、今を逃すと多分手遅れになるだろう。


こちらのは、入手可能なあらゆるデータを駆使し、普通の人にも分かりやすく解説し、
具体的に政策も提言していいます。
橘木俊詔著 格差社会 何が問題なのか


JMM(ジャパン・メール・メディア)
平らな国デンマーク/子育ての現場から / 高田ケラー有子
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正月はたらたら飲んで食べよう!格差社会 何が問題なのか

2008-12-20 19:27:53 | 団塊ジジイの寝言
今日は朝から雨で、山仕事は休みです。
今年も10日あまり、正月の過ごし方をチョット考えてみました。

たらたら飲んで食べていては、麻生さんに
「私の方が税金は払っている。たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金を何で私が払うんだ。」
と叱られるし、「何をやりたいか決めないと」、たらたらすることになるなんてお説教されるしネ。

この人は、税や社会保障制度をどのように理解しているのでしょうか?

最近よく言われる言葉に「負担と給付」がありますが、負担できない人に給付
しないで社会保障制度といえるのでしょうか?民間の保険とは違うはずです。
健康保険の「資格証明書」。失業して収入が無い人に「負担」できるでしょうか?
医師の偏在で医療が崩壊しつつありますが、
国民皆保険はすでに崩壊しているのではないでしょうか?

http://plaza.rakuten.co.jp/mz5na/diary/200811270000/

平成 20年第25回経済財政諮問会議議事要旨
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2008/1120/shimon-s.pdf

どんな社会を目指して消費税を上げようとするのか、どうもはっきりしない。

「低負担・低福祉」から「高負担・高福祉」。どうやら「中負担・中福祉」を目指そうとしているらしいが、
「中負担・中福祉」の中身が全くわからない。
消費税率、逆進性をどうするのか、下げたままの所得税の累進税率をどうするのかなど、
税全体をどうするのか? 全く聞こえてこない。

未納者が4割にもなる(実質的に崩壊している)国民年金制度をこのままにするのかも示していない。
こんなことが社会保険庁だけで出来るわけが無い。政治家が動いているはず。
消費税が本当に社会保障に使われるのかとうい疑念も払拭できない。

このまま彼等にやらせておくと、どんな社会になるのだろう?

多くの人々が、小泉さんに拍手喝采しましたね。不思議でした。

今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針 平成13年6月26日
http://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2001/honebuto/0626keizaizaisei-ho.html


財務省 『社会階層・意識に関する研究会』 第4回会合議事要旨
http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/zk064_4.htm

サブプライムローン問題の本質は、世界中がアメリカの低所得者を搾取したこと。
この場合に限らず、搾取の片棒を担ぐことはやってはならない。
私ももしかして間接的に片棒を担いでいたのかもしれない。


セットであったはずの、機会の平等・自己責任・セーフティーネット。
自己責任以外はどうなってしまったんでしょうね。

規制を緩めることばかりで、結果的に網の目を粗くてしまっていた事が、
誰の眼にも明らかになりました。砂を網ですくおうとするようなものです。

小泉(竹中)改革で、本当(目先だけでなく)に効率的な社会になったのでしょうか?
「負担」出来ない人々を増やしてですよ。

累進税率を下げて、高額所得者の勤労意欲が高まったのでしょうか?

10年後、20年後、その先、日本はどうなっているのでしょう。
私はもうこの世にいないかもしれませんが、今変えなければ手遅れになるのではないかと思います。


今度のことが、我々が本当に真剣にこの国の姿を考え行動するきっかけになればと思います。


選挙も近い、少し勉強しようと思う。
ただ、選ぶべき政党があるかが問題だし、ここでつぶやくこと位しかできない無力感も感じつつ。


橘木俊詔著 格差社会 何が問題なのか
http://store.shopping.yahoo.co.jp/7andy/31772426.html

著 中川 重年 著
森づくりテキストブック
市民による里山林・人工林管理マニュアル

http://www.ne.jp/asahi/blue/woods/mori.html

http://www.yamakei.co.jp/products/detail.php?id=310170
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山神様のお祭

2008-12-13 20:21:16 | 萩の里自然公園
萩の里自然公園にも山神様が祭られています。
12月12日は、山神様のお祭りでした。

……樹齢70年以上といわれるクリの木が御神木の手作りの鳥居にしめ縄を飾った質素な社です。
地元の船大工さんが、「木があればこそ仕事ができる。未来のために森を大事にしなければ」と
感謝の気持ちではじめた祭りが家族に支えられ半世紀近い歴史を刻んだ。
自然公園に整備され、森に来る人々ともかかわりをもつようになった。
師走12日が恒例のお祭り。森を愛するひとたちも仲間入りし、お神酒やお供えを持ち寄り
里山の四季をふりかえりながら一献かたむける。……             
               中野嘉陽氏 エッセイ集 「木守りのこころ」より


ウヨロ川の観察で少し遅れていくとお参りが済んで、今年の出来事などについて話が弾んでいるところでした。


気が付くとなにやらコツコツと音がします。何かいますねと問うと、コゲラですねと返ってきました。
わずか数mのところで、夢中で虫を食べていました。


今年は風邪ひきさんが多くお参りの人は少なかったです。
風邪にご注意下さい。

日本最小のキツツキだそうです。詳しくはこちらこちら

山神様については 北の里山事典
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ウヨロ川にオジロワシとオオワシがやってきました

2008-12-12 23:17:13 | サケの観察
12月8日 小雨模様でしたが数時間予定外に時間が出来たので、ウヨロ川の様子を見に行きました。
11月25日よりもトビたちの数が増え、あちこちの見晴しの良い高い木に集団で止まっています。







シマエナガが河畔林の小枝を集団で移動しながら虫を食べていました。


昨日(11日)昼ごろから夜まで降り続いた雪が晴れ、晴れ間がのぞく天気になったので
今日(12日)オジロワシを確認に行きました。



オオワシの幼鳥のようです。


一度見られなくなったサケが数匹いました。ふ化放流事業用の捕獲が終了したのかもしれません。



オーシャンファームもすっかり冬景色です。この時期にこれだけ雪が降ったのは記憶していません。



毎年越冬に来るらしい(同じ個体ではないかとおもわれる)オオワシのお気に入りの止まり木に移動すると、
今年も来ていました。左下がいつものオオワシです。右上がオジロワシです。


しばらく付近を歩いて戻ると、オジロワシの替りにオオワシが止まっていました。
オジロワシは食事に行ったのかもしれません。


いよいよ、もう一つの命のドラマが始まりました。
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ウヨロ小屋でたき火開きが開催されます

2008-12-12 08:40:26 | そのた
と き : 2009年1月4日(日) 10:00~13:00

ところ : ウヨロ環境トラストの森 ウヨロ小屋

内 容 : 火おこし 森の掃除 たき火鍋囲んで「森を語」る集い

詳しくはこちら
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ウヨロ川のサケ

2008-12-05 20:02:30 | サケの観察
12月02日 サケを見にウヨロ川を訪れましたが
もうサケは1匹も見当たりませんでした。
例年は12月中旬までは遡上しているのを良く見かけました。
河口近くの、ふ化事業用の捕獲施設を見てみました。



ここをくぐり抜けて遡上するのは、大雨でも降らなければ無理のようです。

今年はサケが不漁といわれ、10月頃よりは少し回復したが例年比10%減だそうです。
ふ化事業用の卵がまだ確保できていないのでしょう。

下流にはまだかなりの数がいるようなので
近いうちに捕獲施設が撤去されれば、もう少しは遡上するのではないかと思います。


1月にもサケを見たことがあります。

最も遅くサケを見たのは 2月1日です。


                2007/02/01 撮影

今日の北海道新聞1面に、「サケ天然産卵復活目指す」稚魚50万匹を4年間放流
 旭川の石狩川  の見出しでサケに関する記事がありました。
ふ化放流を25年間続けてきた、大雪と石狩の自然を守る会
独立行政法人・水産総合研究センターさけますセンターが取り組む。
人口放流にほぼ依存しているサケ資源を、天然繁殖を含めて多様化する狙いがあるという。

北海道淡水魚保護ネットワーク

第3回北海道淡水魚保護フォーラム

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ウヨロ川のサケの最後

2008-12-05 16:10:40 | サケの観察
ウヨロ川のサケの最後

11月25日 久しぶりにウヨロ川へ来ました。
遡上するサケは極端に減り、イレスナイ川へ上ろうとするサケはいません。

メスのサケは、約3000の卵を4~5回に分けて産卵します。
産卵を終えるとその場所で、他のサケに卵を掘り返されないよう護り、
1週間ほど生きて死ぬそうです。

オスも相手のメスを換えたりして5回ほど放精して死ぬそうです。
(出来るだけ違う多くのメスに自分の子孫を託すのでしょう)

白く分解が進んだのがオスです。死を迎えるメスです。

動画でどうぞ


死骸を貴重な食料にして厳しい冬を乗切る鳥たちが集まり始めました。
今はカラスやトビです。







今年は遡上するサケが少なく死骸も少ないので、食料にする鳥や獣は厳しい冬になるのではないかと思います。
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ブウベツ川のカラマツ林でクマゲラ

2008-12-05 14:24:40 | そのた
ブウベツ川のカラマツ林でクマゲラ

11月29日 ブウベツ川川沿いのカラマツ林で、
 ~♪与作は木を切る ヘイヘイホー ヘイヘイホー♪~
と作業をしていると、トントントンと音がします。 またアカゲラだな! 思っていました。

  

腰が痛くなったので、腰を伸ばしそちらへ目をやると、なんとクマゲラです。実物は初めて見ました。
Kさんが先日、「カラスかと思ったらクマゲラだったよ」と話していたので、
上着のポケットにコンパクトデジカメを入れていましたので、早速撮影しました。
(1枚目以外はデジタルズームを眼一杯使いましたのでぼんやりですが)



嘴近くまで赤く見えるので♂だと思います。


ハンマーを振りかざすように反り返り、くちばしで木に穴を開け虫を食べます。



  バサバサと木屑が落ちてきましたが、3回ほどですぐやめてとなりの雑木林の方へ
  カラスのように羽音をビュンとさせて飛び去りました。
  数本の木を飛び移り、約6分間サービスしてくれました。

でもキツツキはどうして脳しんとうを起こさないのでしょうか?
  →ここに書いてありました。


ようこそクマゲラの世界へ


北海道のクマゲラ


クマゲラの声はこちら← 野鳥の声では最も充実しているのではないかと思います。

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ヨコスト湿原(原生花園)は今

2008-12-05 12:00:27 | ヨコスト湿原
11月25日 ヨコスト原生花園(湿原)へ立ち寄りました。冬に訪れるのは初めてです。

夏の終わりに、ある方から「近くで重機が動いていますよ」と知らせていただきました。
その後何度か国道を車で走り横目で見ながら、「ああ ついにここもか…」と思ってはいましたが
これほど近くまでとは…

フェンスで目隠しをしてあり、確かなことは分かりませんが砂利の採取だろうと思います。私の後側が海岸です。








動画はこちら

6,000年ほど前には、ポロト湖や白老の平地のほとんどは海(縄文海進)だったそうなので、
良い砂がたくさん堆積しているのでしょう。あちこちで砂利採取が行われています。
フェンスの手前をポロト自然休養林が源のウツナイ川とヨコスト川が合流して流れています。
その川の手前から海岸を、勝手に「ヨコスト原生花園」と呼んでいます。

数年前には、数頭の牛が放牧(柵がないので長い紐につながれ)されていました。
時々人が来て牛をつなぐ杭の位置を移動しているのを見ることがありました。

他の「原生花園」と良く似ており、ここでは牛がイネ科などの植物などを食べてくれ、
「花園」が維持されてきたのではないかと思います。その牛が昨年頃から見かけなくなりました。
ひょっとして、その土地の地主が牧場をやめてしまったのでは??などと勝手に心配しています。
そうだとすると、次には、川の手前の「原生花園」が砂利採取の場になる事も十分考えられ
益々勝手に心配するこの頃です。

ウツナイ川と湧き水の沼がつながる付近に、オオハクチョウが数羽いました。


おひょうさん”によりますと、ここで越冬するのかもしれません。

ダイサギも1羽いました。




ワッカ原生花園

小清水原生花園

夏のヨコスト原生花園の様子

7月1日

7月26日


砂利採取法

砂利採取法施行令

北海道湿原保全マスタープラン

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ポロトのアカゲラとヤマゲラ

2008-12-03 22:15:39 | 野鳥の観察

11月25日 カムイ入口からポロト湖畔を少し歩きました。
オオハクチョウは南へ向かいもういません。
ダイサギが10羽くらいとアオサギが数羽が遠くの木に止まっています。
白老岳は真っ白です。




たくさんのカモの仲間が光る湖面にゆれていました。

アカゲラ(♀)が飛んで来て近くのカラマツに止まりました。
とっさにシャッターを押しました。


もう一枚撮ろうとしていると、ヤマゲラ(♂)がアカゲラに飛び掛るようにやってきて同じところに止まりました。


アカゲラはさっさと退散しました。
ヤマゲラもすぐに飛び去りました。12秒間の出来事でした。
数回見ているヤマゲラですが、写真を撮ることが出来たのは初めてです。
動くものを撮るのは難しいですね。
ピントも合っていませんし、デジタルズームも使っていますので手振れもしています。

北海道のキツツキについてはこちら  


この記事のURL
http://blog.goo.ne.jp/shiroikumo_2004/e/dcdbe69d7bee9b83a45ac00280cc974f

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