父ちゃんの入院中、付き添っていて暇を持て余す。
大ちゃんのお母さんがいろいろな本を持ってきてくれた。
その中の一つ、今から150年程前に日本の奥地を
旅したイギリス人女性イザベラ・バード が書いた
「日本奥地紀行」を読みました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/9d/3b7b104e6b795612a6ef3af13fd9f458.jpg)
イザベラ・バード 幼少の頃から病弱だったため
航海を含む転地療養を勧められ、アメリカを始め
海外に旅行するようになり1878年47歳の時に
日本にやってくる。日本の都市部はあまり好きでは
なかったようで「日本の奥地(田舎)」を旅する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/3d/1e183f9ac0ca68b56c1ba2089dffae21.jpg)
通訳として伊藤という青年(18歳)を雇う。
イザベラが通訳兼身の回りの面倒を見る召使いを
探していたが、その中の一人は推薦状も持たない男
それが伊藤鶴吉という男でした。
若かりし頃の伊藤と晩年の伊藤
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/84/0cf8734dbf269c1f2ae7de529c6f5bf4.jpg)
背の高さは4フィート10インチ(本当は150cm)
にすぎなかったが、がに股でも均整がよくとれて、
強壮に見えた。顔は丸くて異常に平べったく、歯は
良いが、眼はぐっと長く、瞼が重くたれていて、
日本人の一般的特徴を滑稽化しているほどに思えた。
私はこれほど愚鈍に見える日本人を見たことがない。
とバードは書いている。紹介状がないのを咎めると
「火事になり焼けてしまった」と弁解。私はこの男(伊藤)を
信用できず、嫌いになった。
が、英語もできるし、はやく旅に出たいので、月給12ドル
で雇うことにした。次の日、伊藤は月給12ドルを前払い
して欲しいと言われバードは払ってやるが、
「あの男は二どと姿を見せないかもしれないね」と言われる。
ところが伊藤は約束の時間に姿を現す。
イザベラ・バードは馬で東京から日本の奥地を伊藤を
供に旅に出る。バードがスケッチした駄馬。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/23/cb4824fff5205b095781b3d6e2962996.jpg)
日本の馬は教育(調教)されていないので主人(飼い主)の
いうことを聞かない駄馬と言っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/6f/a736ab48a15afa6589885fa30030875f.jpg)
外国人が旅したことのない日本奥地の様子を細かく
描写していて150年前の日本はこのようだったのか?
と思い知らされる。バードは注釈に
細部にわたる多くの不愉快なこと(家の閉鎖的で汚い
臭い、ノミ、シラミがいて不潔)はやむをえず省略した。
もし読者が、私ががここや他の個所で述べたことに
対して陳謝を要求したいと思われることがあっても、
私が、北日本で見たままの農民の生活を忠実に描写
することによってこの国に対する一般的知識の向上に
役立てたいと希望しており、同時に、この地方の場合と
同じように、文明化するのに必要な諸条件に欠けている
国民大衆の水準をあげようと努力している政府のために
その遭遇すると思われる多くの困難な事柄のいくつかを
説明するのに役立てたい。というのが私の望みである
ことを知れば、了解してもらえるのに違いない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/8f/dcfe2ed6bd0bb42ccde3ba12e4db9b88.jpg)
と書いてある。イザベラ・バード は伊藤を伴い
北海道(蝦夷)のアイヌにも会う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/0c/9b209d4b01bf2d134f684ca5bfc50899.jpg)
バードが仕方なく?雇った伊藤も3ヶ月も一緒に旅すると
伊藤への想いが変わってくる。
とうとう今日は伊藤と別れたが、たいへん残念であった。
彼は私に忠実に仕えてくれた。彼を通じて私は、たいていの
話題なら、他のいかなる外国人よりもずっと多くの情報を
得ることができた。彼はいつものように私の荷物をつめる
と言ってどうしてもきかず、私の身のまわりの品物を
すべてきちんと片付けてくれたのだが、彼がいないと
もうすでに私は困ってしまっている。
朗読イザベラ・バードの奥地紀行
それにしてもイザベラ・バードさん、世界中を旅している
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/26/4f04adced662c8d83638bb5dca52d206.jpg)
お金持ちだったんだろうな。
そして150年後の日本は変わりました。イザベラ・バード が
今の日本を見たら
「あの頃の日本の人々の方が良かった」と言うのかも。
大ちゃんのお母さんがいろいろな本を持ってきてくれた。
その中の一つ、今から150年程前に日本の奥地を
旅したイギリス人女性イザベラ・バード が書いた
「日本奥地紀行」を読みました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f8/c8ccad793de41023119763fee9f0dad6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/9d/3b7b104e6b795612a6ef3af13fd9f458.jpg)
イザベラ・バード 幼少の頃から病弱だったため
航海を含む転地療養を勧められ、アメリカを始め
海外に旅行するようになり1878年47歳の時に
日本にやってくる。日本の都市部はあまり好きでは
なかったようで「日本の奥地(田舎)」を旅する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/3d/1e183f9ac0ca68b56c1ba2089dffae21.jpg)
通訳として伊藤という青年(18歳)を雇う。
イザベラが通訳兼身の回りの面倒を見る召使いを
探していたが、その中の一人は推薦状も持たない男
それが伊藤鶴吉という男でした。
若かりし頃の伊藤と晩年の伊藤
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/d6/4008d4482ed596ee0ecf47f465f7f422.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/84/0cf8734dbf269c1f2ae7de529c6f5bf4.jpg)
背の高さは4フィート10インチ(本当は150cm)
にすぎなかったが、がに股でも均整がよくとれて、
強壮に見えた。顔は丸くて異常に平べったく、歯は
良いが、眼はぐっと長く、瞼が重くたれていて、
日本人の一般的特徴を滑稽化しているほどに思えた。
私はこれほど愚鈍に見える日本人を見たことがない。
とバードは書いている。紹介状がないのを咎めると
「火事になり焼けてしまった」と弁解。私はこの男(伊藤)を
信用できず、嫌いになった。
が、英語もできるし、はやく旅に出たいので、月給12ドル
で雇うことにした。次の日、伊藤は月給12ドルを前払い
して欲しいと言われバードは払ってやるが、
「あの男は二どと姿を見せないかもしれないね」と言われる。
ところが伊藤は約束の時間に姿を現す。
イザベラ・バードは馬で東京から日本の奥地を伊藤を
供に旅に出る。バードがスケッチした駄馬。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/b8/1082399caadde99310b7bd8fb08a6159.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/23/cb4824fff5205b095781b3d6e2962996.jpg)
日本の馬は教育(調教)されていないので主人(飼い主)の
いうことを聞かない駄馬と言っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/fd/1e80ea3b8a48c7e05a7274d43dff1ca9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/6f/a736ab48a15afa6589885fa30030875f.jpg)
外国人が旅したことのない日本奥地の様子を細かく
描写していて150年前の日本はこのようだったのか?
と思い知らされる。バードは注釈に
細部にわたる多くの不愉快なこと(家の閉鎖的で汚い
臭い、ノミ、シラミがいて不潔)はやむをえず省略した。
もし読者が、私ががここや他の個所で述べたことに
対して陳謝を要求したいと思われることがあっても、
私が、北日本で見たままの農民の生活を忠実に描写
することによってこの国に対する一般的知識の向上に
役立てたいと希望しており、同時に、この地方の場合と
同じように、文明化するのに必要な諸条件に欠けている
国民大衆の水準をあげようと努力している政府のために
その遭遇すると思われる多くの困難な事柄のいくつかを
説明するのに役立てたい。というのが私の望みである
ことを知れば、了解してもらえるのに違いない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/38/6be71ce2dee75327d6dcb21869a9784a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/8f/dcfe2ed6bd0bb42ccde3ba12e4db9b88.jpg)
と書いてある。イザベラ・バード は伊藤を伴い
北海道(蝦夷)のアイヌにも会う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/7c/d6e6457086da8dfc9765d148d88d5829.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/0c/9b209d4b01bf2d134f684ca5bfc50899.jpg)
バードが仕方なく?雇った伊藤も3ヶ月も一緒に旅すると
伊藤への想いが変わってくる。
とうとう今日は伊藤と別れたが、たいへん残念であった。
彼は私に忠実に仕えてくれた。彼を通じて私は、たいていの
話題なら、他のいかなる外国人よりもずっと多くの情報を
得ることができた。彼はいつものように私の荷物をつめる
と言ってどうしてもきかず、私の身のまわりの品物を
すべてきちんと片付けてくれたのだが、彼がいないと
もうすでに私は困ってしまっている。
朗読イザベラ・バードの奥地紀行
それにしてもイザベラ・バードさん、世界中を旅している
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/26/4f04adced662c8d83638bb5dca52d206.jpg)
お金持ちだったんだろうな。
そして150年後の日本は変わりました。イザベラ・バード が
今の日本を見たら
「あの頃の日本の人々の方が良かった」と言うのかも。