きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

2017-11-07 07:00:00 | 脊髄内血管腫との邂逅
術後2週間を目前にして考えていること。

手術自体は上手くいっている。「脊髄内腫瘍」の摘出も予定通り。

これは手術時間の見立て通りに予定通り終わったということからもそうなのだと。背中のドレンチューブが取れ、起き上がりがOKになり、抜糸もできた(まだ、MRIによる評価と摘出した腫瘍の細胞診の結果が出ていないが)。それでも、である。
軽く左脚が動かせた術前の状態はおろか救急で搬送された入院時の両足が動かない状態よりも機能的感覚的に低下している。動くが自分のイメージとは違った形で脚が「ある」。全然思うように動かないだけでなく、下半身全ての感覚がぐちゃぐちゃになってしまっていて。
脚というか腹部含めた下半身の痺れと痛みは、術後変わらないかむしろ亢進している気もする。これはどうしても姿勢が維持できないとか痛みで無理っぽい姿勢をとっていることも関係しているように思う。
それが1週目は気分的にどうしてもしんどくて。身体も気持ちもどん底でした大袈裟でなく。もうどうするんだという感じ。じっとしていても痛いし痺れるし。寝るときも痛いし痺れるし。
加えて、術後5日ぐらい、9度前後の熱出してダウンすること数回。これも堪えた。

どん底で考えたのは、もう元には戻らんというつもりで考えなければならないということ。つまり、目指す「復帰」の形を修正するということ。これだけ痛いと車の運転どころではないし、何より車椅子の乗り降りもできるかどうか怪しいし。今は車椅子に乗っての「座位」もなかなか維持しにくいのでこれで仕事ができるのかということも気になる。また、下腹部の感覚が術前より無くなってしまったから、トイレどうするみたいな。
そうなると、術前の状態になる(戻す)ことは考えないで、何とかつきあえるようにしていく、と。そのためにはどういうところを目指していくのかということ。
この痛みと痺れが治らないことに気を取られて気が滅入っていると何もできないので。
どん底の時期、苦し紛れに「脊髄腫瘍」の闘病記をたまたま検索して見始める。結果は両極端で、何年もかかっている例が目に付く。恐らく良くはならんなと、この辺りで腹をくくる必要があることを知る。痺れと痛みと両方抱えながらさてどうするか、どういう形なら大丈夫か。
具体的には、来年度までに1日8時間仕事ができるようにするためにどうするかとか、通勤の見通しをどう立てるかということとか、夜の寝返り対策とかトイレのこととか、その上で、これを最低10年は何とかやるために、自分はどのような形でやっていくか。ほどほどにして好き勝手・・・という余裕はない。クビにならないように勤め上げるために、痺れと痛みと共存しながらやらないかんのだと。かなりの危機感。目標とか見通しをもっていかないかんのかなと。

以前描いていた、社会復帰の形を修正し、そのために必要なラインを考え、その上で短期的な目標を定めていく、ということ。痺れと痛みの中でADLは可能か、否、可能にしなければならないということ。
やや近いスパンで見れば、転院までの目標として、●トイレや車椅子への移動、●トイレに座って排泄できるというようなことを考えていたが、今となっては結構レベルが高い。
これらを整理しつつ、転院してから自宅に戻れるようになるための条件として、現時点(11月6日時点)で思うこととしては、●排泄の対応(代替)方法の確立、●移動時の最低限の動きの完成、●家の中でのADLに関する機能向上というのが、現実的なところではないかと思っている。

やや大袈裟ではあるが、どう考えるかというのはとても大事なことのように思える。つまり「態度価値」のこと。

態度価値とは、人間が運命を受け止める態度によって実現される価値だという。個人的には、もともと物体としての「個」以外信じていないから、運命というのはあまり信じない。それでも、一つの現象をどう考えるかということに注意を払っていく必要はある。何せ痛いし痺れるしだから。

それから以下は、別の話。
以前患った帯状疱疹の場所に、疱疹は出ていないのに違和感が1年前からあった。ネットを見ていくうちにそれが、肋間神経痛とか帯状疱疹とかではなく脊髄腫瘍の前兆だったという記事もあって、それ自体興味深かった。

自身としては、結構納得できた。現時点(発症・入院45日目)で、入院時から手術後にかけて、そういう症状は今のところ出ていない。今回全く予兆のない病気で、突然のことだったこともあり、ここにメモしておく。儂のように「脊髄内腫瘍」の闘病記ネタを検索する人のために(今後検索しやすいようにコンテンツを整理する必要がある)。

まだまだかかりそうだから、病気せんようにして、ちゃんと留守番しとってな。

ちゃんと帰るから。