きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

2017-11-12 09:00:00 | 脊髄内血管腫との邂逅
昨日のこと。ヨメさんと一緒に、脳外科の主治医の先生から手術経過(MRIの結果)について説明を受けた。
経過そのものは順調とのこと。MRIの画像からは、手術前後の脊髄の様子だけではなく、手術をした背中(背骨)辺りの「ぐちゃぐちゃな」状況がよく見えた。これだけぐじゃぐじゃになっていると、元にはなかなか戻らんなと妙に納得した。
気になっていた身体の感覚(痺れや知覚、方向等)の問題は、半年とか年単位でのスパンで待つしかないらしい。
今月初め、気持ちはどん底の状態を経て痺れや痛みと「同居」する決心を固めていたので、この辺りはそうですかと納得できた。たとえ戻らなくても何とかしていかねばと思う。
運動感覚は身体の感覚より改善スピードが速いらしい。となれば、早いとこ車椅子の乗り移りぐらいは1人でできるようにならんといかん。
まあ、昨日ぐらいから漸く左脚に体重がかかっている感覚が分かってきたというかそういうことを感じたりするし、車椅子への乗り移りも腕任せとタイミングの要領が漸く掴めてきた感もある。ただ、手術後のこういう感覚は、手術前のそれより不確かで、できたりできなかったりということは普通にある。それにも慣れてきたが。

勿論、運動機能の向上だけではなく、思うようになってない直腸膀胱系のことも気にはなる。現実的な方法を教えてもらい身につけていくしかないだろうなと思う。

摘出した腫瘍は、正確には「海綿状血管腫」とのことだった。
あるページを見ると、脊髄腫瘍自体が人口10万人当たり年間2.5人の発症率で非常に稀な疾患とのこと。その上で、脊髄内腫瘍は脊髄腫瘍全体の5~15%とさらに頻度は低く、血管芽細胞腫に至っては脊髄内腫瘍の3~8%。しかも儂の場合「急性」だったからな。最初に見てくださった神経内科の先生が「症例が見あたらない」と言っていたのも分かる。
相当稀である。よく体験談(闘病記)見ると、宝くじに当たる確率という表現を目にするが。確かにそうだろう。
その稀な摘出手術に対応できる医者がいるのがウチの県の場合、大学の付属病院とこの病院だけだというのを知ったのは後になってからである。手術に際しては即決できずに一晩悩んだが(単に背中を開けて脊椎の骨を削り硬膜からさらに脊髄の中を切って腫瘍を取り出すというプロセスが怖かった)、決めてからは再び迷うことはなかった。セカンドオピニオンのこととかも全く考えなかった。結果的には迷いようがなかったということである。この辺りも含めてかなり稀なケースではある。

手術をしてくださった主治医の先生から、リハビリに向けての励ましのコトバをいただいた。思えば発症から状態が落ち着き、主治医の変更を経て手術と1ヶ月半余りかかった。外の空気を吸うこともままならず身体もさることながら気分的にしんどかった。
回復期リハビリテーション病棟のある病院への転院が決まり、これからのリハビリはさらにその倍以上になる見込み(制度的には150日以内とのこと)。仕事のこととかいろいろ(本当に)不安はあるが、この辺りはとりあえず移ってから決まっていくらしい。さてどうなるか、である。

差し当たりは、一昨日からの下腹の痛み(膀胱でなくて腸?)をどうしようかと。看護師さんにもいろいろしていただいているが、これがなかなか改善しない。
相変わらず、悩みのタネは遠くにでっかいのがあるわけではなくて、すぐ傍に落ちている。

腹が痛い。