きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

和気から津山まで

2017-11-27 07:38:52 | 遠くへ~少しだけ非日常
去年の12月のこと。特急乗り放題に乗り、岡山へ。朝イチで遠くを走ろうと思うと、結局四国を出るのがいい。
四国内は案外連結が悪くて走り始めが遅くなる。遅くなると帰りのこととか走ることとかいろいろ計算が面倒になる。

これは途中の丸亀か多度津か。
この日は行き先は決めていて。前回、日生まで行ったときに降りた「和気」へとりあえず。何故ここかというと乗り換え時間に無駄がなく、そんなにずっと乗らなくてもそこそこ遠くまで行ける電車に乗れるから。
とりあえず行けるところまで乗って、終点まで、ということ。地図はそれほど詳しくは見ていない。

天気はすこぶる良かった。

駅前を抜ける。

街を出て川の方を目指す。気温が低かったのだろう。もや(?)が見える。それでいて景色はくっきり映えている。

川を上る。この吉井川をひたすら遡り津山を目指す。暫くは国道374号線。国道に沿って旧道とか集落内の道もあるのだろうが、迷ったらいかんので、やっぱりいつもの国道行き。

遡る、というと結構な登りを想定していたが、思ったほどではない。

緩やかな川の流れを見ながら黙々と。しかしまあ、綺麗な青。12月にしては穏やか。

単調ではなく丹頂。ほお。

道の左側が常に開けている。この左を走る県道417号を辿っていっても良かったかと思う。と思っていたら。

この辺りから廃線跡を利用した自転車道へ。事前にリサーチをしていなかったが、鉱山鉄道でもある片山鉄道の廃線跡らしい。片鉄ロマン街道。

ずっと走っては行かなかったが、なかなか良い感じで楽しめる。和気の南の備前から北は津山の手前美咲まで。自転車よりゆっくり走っていけるのは良い。

道にはこうしてペインティングがあるし。

看板も見つけることができる。全長34キロとか。日生津山ルートという自転車整備区間になると70キロ以上。でも飽きないだろうな。

街道を離れ、さらに進む。

川を渡る。「あかいわ」と読む。

写真には写っていないが、ドラッグストアとかホームセンターとか結構両脇に並んでいた赤磐の街から左手に。

川の手前を曲がる。茶臼山ってきいたことがあるなと思っていたら、そういう名前の城は幾つかあるらしい。

県道351号線に入り、さらにまっすぐまっすぐ。川は相変わらず吉井川。県道はやがて26号線になる。本当は対岸を走った方が良かったと分かったのは後(1年後の12月)になってから。旧片上鉄道吉ヶ原駅の猫駅長さん、会いたかったな。分かっていればそれに合わせて日程やルートを組んでも良かったか。このルートに決めていたとはいえリサーチ不足で行き当たりばったりにしては充分満喫できたが、あまりに淡々と走っていたので。記録しているときにそんなことを思った。

三咲町手前で、持ってきたスポーツ羊羹を補給(以前職場のH君に貰ったのと同系統)。さっき見かけたドラッグストアではあまり補給する気がしなかったのだが急に腹が減る。

今度は右手の景色を見ながら進む。ゆったりしている。勝手に中国みたいだと思う。こういうの写真で見たことがある。

歩危地蔵さん。何て読むん。

目指す県道との交差ポイントに出て、漸くコンビニを見つける。

いつもの。

そしてひたすらにまっすぐ広い道を進む。津山市に入る。


淡々としているが飽きたという記憶は残っていない。写真で見るとおり、初冬のかなり良い天気。全く苦ではないというと云い過ぎだが。

川が一瞬近くなって水鳥が見え、その後川を離れ津山の街に入る。

やや古い道を通る。少し小高い所のようで展望が開ける。

高校が近くにあった。ここサッカーか何かで有名ではなかったか。
ともあれ時間には余裕がある。やれやれ感。

津山駅到着。改装中、のようで。
残り時間も20分程で程良い案配。さっきの水鳥の辺りでは実はここまでは計算できていなくて、少々不安はあったのだが。

高いのを買って汽車に乗り込む。

一息つく。暖かい電車の中で寛ぐ。これもこの時期ならでは。

でその後は、児島で乗り換え家路へ。

もう一年前なのだという気がしない。何を見るとか何を目指すとかではなく、のんびりと走るだけという、それだけのことを味わう最も贅沢な旅ラン。

ある意味、原点。