きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

車椅子マラソンについて③・篠山騒動

2018-09-13 21:48:27 | 真面目に漕走
で、一般用車椅子で出られる大会が少ないということで、吉備と篠山を見つけたが、篠山の方のエントリーは結構ばたばたした。

篠山の方は、7月に入ってから要項が公開されて、早速申し込むことに。種目はフルとハーフのみ。しかしこの関門の設定が半端でなく厳しいのと、フルもハーフも制限時間は3時間。レーサーでなければ絶対無理だろうと思ったのだが、過去の記録を見ると一般車でも、ハーフを2時間切って漕いでいる人はいるようで。
因みに、開催は吉備の1週間前。となると記念すべき初参加はこの篠山ということになる。
取り寄せた要項は、ホームページで公開されているのと、全く同じだった。ただ、ホームページの方は競技規則がアップされていなかったので、やはり取り寄せて正解だった。

添付されたあいさつには、来年からフルはなくなるから「是非フルに」とあった。
ここで、当然ハーフの見通しが揺らぎ始める。
因みにこの大会、何故か分からないが、距離が長いフルマラソンの方が診断書がいらず、短いハーフは医師の診断書がいる。そしてクラス分けがあって、表彰にレーサー以外の一般車部門でかつシニア部門があるのもハーフのみ。なのに、制限時間と関門はフルもハーフも変わらない。
診断書を書いてもらってハーフを漕ぐつもりだったのだが、恐らく診断書書いてもらうのに5000円はかかるので、レーサーで参加するわけでもないのに何か抵抗がある(吉備は診断書は不要)。加えて、関門の厳しさ。スタートしてから1時間で6.8キロは何とかなるとして、1時間20分で13.3キロの関門は、だいたいキロ6分でいかなければならないのですでにかなり厳しい。もし、万が一そこを通過できても、1時間40分後には、18.2キロの関門を通過していなければアウトである。ここを通過するとなると、5分半ぐらいのペースが必要になる。自分の車いすでまだこんなスピードは出せたことがない。
去年の要項でこの辺りを確認していた時点で、篠山は慣らしで吉備が本番という位置付けだったが、そうなるとなおさら診断書代が勿体ない。で、「是非フルに」に引っかかったわけである。フル完走自体絶対あり得ないが、エントリー自体はハーフよりいいかもしれない。フルはおろか、ハーフにしても完「漕」できる可能性はかなり低いし、フルなら診断書がいらないので、まあフルで13キロ地点まで漕ぐのを目標にしてもいいかと。加えて、フルの方が5分早くスタートするので、そうなると、1時間25分で13.3キロを通過すればいい。すると、キロ6分20秒ぐらいまでOKということになってハードルが下がる。この地点の関門を突破して18.2キロまで行ける可能性は高くなる。因みに今までの平坦道(で凹凸が少ないロードではなくいわばトラック)での最高速はキロで6分45秒である。
とここまで、何とか考えに考えてフルにと傾いていったが、最後に競技規則を見ていて、1か所だけ変わっていて愕然とする。最後の最後、車いすの規定のところ。

去年までは、レーサー以外(一般車)は、少なくとも、大輪2つと小輪1つからなる、となっていたのが。

今年のは、大輪2つと小輪1つからなる、というように「少なくとも」がなくなっている。一般車で小輪1つというのはどういう構造なんだと。これってレーサーじゃないかと思うのだが、ここまでのフル・ハーフ問題で疲れ切り、主催者に問い合わせる元気もなくなって思い、勝手に主催者が誤記しているのだということにして、うやむやなまま申し込むことに。
吉備なんか、インターネットでささっと終わったのだが、篠山は、一人勝手にじたばたと考え考え、とりあえず、エントリーを済ませた。
いろいろあったが、とりあえず、大会自体が少ないので、漕げる機会があるなら、フルだろうが関門までだろうが参加する必要はあるだろう。つくづく車いすマラソンの門戸の狭さと奥深さ(不可解さ)を再認識したエントリー騒動であった。

これにはオチまだあって、先日簡単に記したが、結局フルは一般用ではエントリーできないということに。そんなこと要項に書いてあったか?と思ったが、これも疲れていて。へいへいと言われるがままに、診断書を取りに整形外科へ行った。
行ったところがあまり面倒でなくて、診断書の費用もかからなくて、本当にラッキーで、そういうところが見つかったのは、今後のためには良かった。
今、足の骨折は、そこで診て貰っている。壮大なる伏線かもしれない。