きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

車軸の位置を変える

2018-09-19 19:37:35 | 真面目に漕走
約10日余り前。

車軸の位置を移動する。

恐らく4センチぐらい前方に移動する。
手順はそう難しくはない。ただ、キャンパー角3度を取るために、車軸を通すボルトの中の穴は斜めについている。YouTubeで公開されていたのとは少し合わせ方が違っているようで、結局、目視のみで合わせる。黄色の線も入っていたが、線同士は合わせたものの、その位置までは左右同じにはできず(そもそも初めからずれていた気もするし)。作業そのものはは簡単だが、ナットを締め付けると位置を合わせたはずのボルトが動いて角度がずれる。で、何度も繰り返す。片方で40分ぐらい苦闘する。もう片方はその半分もかからなかったが、これはたまたまだと思う。

角度とともに、左右のバランスも関係するので、これでいいのかなと思いつつ、数ミリ若しくは零点数ミリの誤差を感じつつも終了。
その後、ブレーキ位置を修正して作業終了。

このために30ミリのレンチを2本購入。高かったのでネットで。

まだ乗って間もないので、違いは感じるものの今後どうなるかはわからないが、とりあえず、ここ数日の印象としては・・・。
車輪が全般的に前に出た感じは確かにあるが、それよりも軸が前にあるという感覚がものすごくある。車軸が前に出たということは、丁度尻の真下の位置ぐらいに軸があるという感じになったということになる。その分、身体(というよりお尻)の重心移動とかがダイレクトに、進む方向に影響してくる。また、体の重心が前後に移動するときのタイミングを合わせると、漕ぐときのアシストもしやすいように感じる。つまり、「人車一体」みたいな感じが強くなってきた。
これは、これまでの車軸が後ろの位置のときは感じなかったし、その頃の漕ぎ具合は、確かに車椅子自体が重く感じたし、力も必要だったように思う。単に、前輪との関係だけならホイールベースの狭い広いの問題かと思ったが、そうではなく、車軸が体のどこに来ているのかが結構大きいと感じた。これは、リムをつかんで漕ぐ場合の、漕ぎやすいとか漕ぎにくいとかいうことではなく、体重をかけて前に進むように仕向ける漕ぎ方ができやすいということだと思う。

で、肝心の速度アップであるが・・・。
朝の1キロ周回漕は、速めのスピードでコンスタントに回るのは前に比べて余裕をもってできるようになった。だいたい6分30秒前後で7~8キロ維持できるようになっているので、これは車椅子の違いがあると思う。ただ、最高速は、前の赤い車椅子で出した6分16秒をなかなか越えられず、3日目でようやく6分10秒が出せたぐらい。休日に自転車道に設定した2キロコース(Aコース)の下りは、赤い車椅子では、追い風でも12分前後がベストだったが、この車椅子の時は10分切るぐらいまで速かったということもあり、もっと出るかなと思っていたので。この車椅子の車軸が後ろの時の自転車道のタイムは測定していないので比較ができないが、ここまでは早く漕げなかったのは確か。割と左右の方向調整が難しくて、どうしても両手で全力で漕げないのが、車軸を前にすることで改善した。また、車椅子そのものもいわゆるサスペンションが固くてしっかりしているので、下りでスピードが出ても、赤い車椅子のように、前輪の車輪ががくがくブレたりしない。そのため、下りは結構出るはず。
今度、仕事が早く終わって天気が良ければ、平田の坂を上り下りしてみるとまた発見がありそうである。
欠点は、なんといっても、後ろに転倒しそうになりがちであること。そのため、速く漕ぐときも今は恐る恐るという部分が少しある。もう少し漕ぎ込んでいけば、大胆にできそうではある。
ある程度の距離を一定速で漕ぐための、体を大きく使って一漕ぎの距離を延ばすような漕ぎ方は、ある程度勢いをつけるために、後ろに体重をかける瞬間が出てくる。そのときに前輪キャスターが持ち上がるのが、まだ想定内の感じになっていない。
因みに車輪移動した当日、一度後ろにひっくり返った(JさんI君すみませんでした)。赤い車椅子も後ろにひっくり返りやすかったが、今回の調整後の車椅子はそれ以上にひっくり返りやすい。
あまりひっくり返りやすいと一般道を漕ぐときに支障が出るし、1メモリ下げてみようかどうしようかと、作業の手間とスピードと安全性とを天秤にかけながら思案中である。
あと、車軸と関係あるのかないのか分からんが、僅かな段差に突っ込んだ気に、がっちりつかまってしまうというのも、気がかりではある。