お正月が苦手でした。
子どもの頃は、お正月ともなれば、親戚やらがわらわらと集まって~~。
大勢でいるより一人が気楽で好き。
「大勢」から逃げたくて上京したようなもの。
子どもが小さい頃は、まあ、それなりに楽しみもしましたが、今年は二人ともいなくなり、いきなり脱力。
親戚といるのも少々疲れて、でも一応自宅に来てもらい、彼らが帰ったあとそのまま一人でいるつもりが、いきなりきもの着たくなり、きもの着ると、いきなりテンションアップ。
せっかくなので、食事だけでもと、一緒にお出かけ。
ヘアは簡単に。
このミンクも母のもの。
きものは何の変哲もない、ブルーの訪問着。
表と同じ八掛がついています。
帯は梅柄(ドットに見えるのが好き)
帯揚げ・赤の絞り。
帯締めにも赤を使ったら、いきなりお正月らしくなりました。
帯留はタツムラ。
しかし、昨今のお正月の公園、子どもがちらほらとしかいません。
凧上げとか、羽根つきとかなくなったのはわかるけど、せっかくのいいお天気なのに、どこで遊んでいるのでしょう。
愚息は正月もサッカー三昧だったので、母はせっせとユニフォーム洗ってばかりでしたが、お蔭で病気知らず、頼りない母よりサッカーからいろいろ教えてもらったようです。
サッカーさまさま。
年末に買った「このミス一位」の「その女、アレックス」(文春)にこんな一節が。
主人公の警部は、妻を殺され、両親はなく、子どももいない孤独な身。
「この人生は自分だけのものでしかない。~~つまり自分が人生の主役になってしまったら、その人生はもうそれほど面白くない」
そうなんですね、そうなんでしょうか。
お正月には家族とか親戚とか、そんなことをいろいろ考えてしまいます。
というわけで、今年のお正月はいつもと違うお正月
親戚には付き合いが悪いと言われている紫苑ですが、きもののお蔭で不義理を果たさすに済んだかも~~?
ハレの日より普通の日が好き、自分家が一番の紫苑です。
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