カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

ヒッチコックと群れガラス

2016-02-15 09:12:00 | 日常あれこれ
 たんぼ道をウオーキングしていたらカラスの群れに遭遇した。

 どうして食べ物の乏しい冬期にわざわざ群れて少ない絶対数を競合しなければならないのか、カラスに一度聞いてみたい気がする。

 賢いカラスのことだから、多分少数で探すよりたとえ少量の食べ物でも確実に有る所を集団で探すのだと答えるかも知れない。


 
 (田んぼの群れガラス)

 直ぐ横の道路を歩きながらヒッチコックの「鳥」という映画を思いだした。

 何らかの人間ドラマはあった筈なのに、覚えているのは沢山の鳥たちが集団で人間を襲うシーンばかり。

 攻撃の仕方が鳥なので、ある程度の攻撃のパターンが読めるところと、執拗な現れ方の意外性で終始揺さぶられ続ける映画だった。

 で、その映画の意図するところは?となると、鳥をペット化して戯れすぎる人間への自然の警告か?とか、いや単にあり得ないものが襲ってくる恐怖でアッと驚かせたかった?などといろいろあるようだ。

 アッと驚くことには成功している証拠に、あれからもうかなりの年月が経過しているのに鳥に襲われる女優の顔とシーンが今でも鮮明に思い出される。

 小説・詩・句・絵画などに接して、作者の人となりとか時代背景とか細かく分析して解説した本などがある。

 それはそれで研究としてよろしいと思うのだが、「実はこの詩(絵)にはこの様な意味が込められていて・・・」等とやたら作者のプライバシーの分野まで踏み込むような難しい解説をされるとちょっとたじろいでしまう。

 解説を必要とする文芸・芸術って何だろうと思ったりするのだ。

 作者の意図を知らないと作品を深く理解することは出来ない等と・・・。

 「名がなんじゃ、バラは他の名前で呼んでも、良い香りがする」

 こっちの言葉の方が私には説得力があるように聞こえる。

 な~んて、カラスに笑われそうな〆になってしまった。

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コメント
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