カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

「誰でも自由に」の本のコーナーにて

2019-01-09 09:48:45 | 日常あれこれ
 ウオーキングをするとき、折り返し点は図書館のある町の「情報交流センター」にしている。

 幾つか歩くコースは定めているが、どのコースを辿っても折り返し点は同じである。

 コースの最終目的地は出発点である自宅だから、将来認知機能が異常をきたした場合でも、無意識にでも帰いて帰ってしまえるかも知れない。

 図書館からは年間を通じて本を借りているので、わが家には一年中何冊かの図書館の本がある。

 借用日・返納日以外は図書館の横の、交流センターの休憩コーナーで一息ついて引き返す。

 この部屋の一角に、いつの頃からか書棚が設置され、町民が読み終わり不要になったと思われる本が置かれるようになった。

 その場で読んでも、持ち帰って読んでも自由である。

 あらゆるジャンルの本が渾然一体と並んでいるが、先日からは異色の全集が登場した。

 

 美術の全集で、並んでいる番号では32号まである。

 番号は中抜けしたしていて、持ち主だった人が抜いたか誰かが借りているのかわからない。

 大体においてこの手の書籍は高額なのが特徴だ。

 一巻で3800円の表示があったから、ざっと計算しても12万1600円もしたことになる。

 実は全集はもっと巻数があるなどという話になれば、ビックリ金額になる。

 この本がここに置かれたのには、それなりのドラマがありそうだ。

 持ち主が他界したとか、存命でも動けるうちに断捨離を始めたとか・・・などなど。

 番号の中抜けは、持ち帰って見ている人がいるのだろうか、とても重くて大変だったろうと思う。

 私は、歩きながらも持ち運べる傑作な本を1冊借りてきた。

 

 「大愚問」という題も面白そうだが、表紙の横にちょっこっと書いてある「なぜ昆布は海の中にダシが出てしまわないのか?」という文句と、素朴な疑問探求会{篇}という部分が気に入ったのだ。

 世の中、誰もが笑って取りあわなかったり、判りきった常識として軽く扱っていたものを、熱心に研究しノーベル賞を貰った人だっているわけで、ニュートンもリンゴをボ~ッと見ていたわけだろう。

 「ボ~ッとして生きてんじゃねえよ!~」とチコちゃんも言っているではないか。

 映画館の肘掛けは、左右どちらが自分の領分か?など、ぼ~っと考えていると領土の問題の解決に繋がるかも知れない。

 正月から、またまたお後がよろしいようで・・。

 
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コメント (2)
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