球磨川の、「ツクシイバラの自生地」付近の地理は覚えているのだが、そこに至る経路が記憶に残らない。
しかも、かなり昔の道路事情の頃の古い記憶が頭の何処かに有って、かえって混乱させる。
仕方なく、毎回ナビを頼りに最寄りの駅へ向かい、そこから目的地を目指す。
去年は「おかどめ幸福駅」だったが、すこし遠かったので今年は2つ手前の「一武駅」へ。
私鉄「くま川鉄道」の一武駅である。
先の洪水の被害復旧の途上で、人吉温泉駅から肥後西村駅間は代替バスが運行されている。
肥後西村駅から終点「湯前駅」までは、鉄道が復旧して運行されている。
(一武駅の駅舎)
無人駅で出入り自由、ノンビリした空気が漂う。
(一武駅のホーム)
前方が人吉方向で、手前が湯前方向である。
駅前を過ぎると、いきなり去年通過した道路が目の前に現れ、目的地への経路は直ぐに思い出した。
(河川敷に自生するツクシイバラ)
これは、昨日アップした写真と同じ。
この北側を球磨川が流れている。
(球磨川)
のんびりした風情の球磨川がそこにあった。
人や家屋をのみ込む程の災害を引き起こす川であっても、地域の人々の球磨川への想いは厚い。
支流の一つである、川辺川には洪水調整用の日本最大規模の穴あきダムが建設される予定である。
清流を失うことなく、災害を最小限に抑える知恵が求められている。
(あざみ)
河原の土手には、アザミの花が沢山咲いていた。
ただ、ツクシイバラに圧倒されて、如何にも目立たない。
近くの「天子の水公園」まで脚を伸ばすことにした。
(天子の水公園の湧水)
景行天皇の熊襲親征の折に、この湧水を口にしたということから「天子の水」と呼ばれるようになった・・とか。
大木の根元付近から、渾々と水が湧き出ており県の名水100選にもなっている。
この公園は、花菖蒲と紫陽花が綺麗な・・・筈だったが時期が早すぎた。
(花菖蒲)
まだ、咲いているのは数本で、しかも今年は植え替え作業などで、花の付きが悪いらしい。
5月下旬から6月が見頃で、花菖蒲祭りも6月初旬に催される。
さてさて、天草の浜ヒルガオ、玉名の花菖蒲、住吉の紫陽花など、当分花詣でが続く。
花は人の心を引きつける。
「峠道人が降りたら昇る月」・・・しろ猫