カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

原風景

2014-10-10 13:03:11 | 本と雑誌
 投句の締め切りは近づいているのになかなか作句が思うようにはいかない。
 とりあえず配偶者に誘われて図書館に行って、本の背表紙などを眺めてみる。
 結局2冊借りることにした。
 
 「美しい日本の原風景」工藤隆宏 編集 2013年10月洋泉社刊
 今も残る、古き良き日本のふるさと百景 ということで、里山、棚田、農村、漁村、古民家、ローカル線などなど。
 眺めていれば一句くらい浮かびそうなものだと期待したが・・・・さて。
 
 「川柳入門 はじめのはじめ」田口麦彦著 東京美術刊 
 入門書というのは、興味はあるのだが様子が分からないのでちょっと覗いてみるか的な読者のものだと思っていた。
 確かに本書は川柳とはどんなものかが述べられているが、単なる入門書というより「作句に行き詰まった者よ、始めのはじめに立ち返れ」といっている再入門の書の趣が強い。
 難しい語句を並べたり、ひねったり、こねたりとしているうちに、「・・・根岸の里の秋の夕暮れ」的な定型句に陥ってしまう。
 間口は広いが内部は枝分かれもあって、間違った方向に進むといよいよ迷路にまよいこむ。
 はじめのはじめは、川柳の「原風景」を指し示す迷い道に立てられた道標だったようなきがしてきた。
 図書館の本は返す必要があるので、一冊買ってしまった。

 「季は花に憂いは本に訊いてみる」
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