青空に薄雲という天気で一日がスタートするものの、午後からは曇りという天気が続いていた。
薄雲も、高空の秋雲といった感じではなく、更にその上に夏の雲の名残が浮いていたりする。
本格的な秋雲ではないのだろう。
(今朝の空)
熱帯性低気圧の接近の影響で、気圧の谷が遠ざかったわりには一気に涼しくなることもないようだ。
それでも、連日のムシムシ感は随分と和らいだ気もする。
夜も途中でエアコンが止まるようにセットして寝たが支障はなかった。
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先日、車の法定点検のためディーラーに車を持ち込んだ。
通常1時間くらいの作業なので、いつも車を預けた後は付近を歩く。
お気に入りは近くの上江津湖の散策。
(上江津湖)
薄雲に遮られて、直射日光はそれほど厳しくはないが、湿度は高かった。
平日の日中で、ムシムシした天気なので人影もまばらだった。
外来種の浮き草が、ここでも気になった。
(木立になってしまった湖半の一部)
以前は湖面が一望出来た筈の場所に、草が生茂り雑木も育ってしまって、昔から林でした状態に。
上江津湖の上流部では、残した方が良さそうな大木の林が切り倒され、家が建っていた。
「緑の量は差し引き0です」ということか。
カワセミの撮影ポイントになっている浅瀬では、何組かの親子が水に入って楽しそうだった。
ムシムシした空気と、冷たい湧き水の水面の温度差から、付近には薄い霧が立ちこめていた。
この前訪れた時はあった水の中のカワセミの止まり木も、引き抜かれて見えない。
勿論、止まり木に向かってグルリと半円を描くカメラの砲列もない。
撮影ポイントはあと2箇所あるからこちらは子供達に開放したのかも・・。
(宿り木)
湖畔に添う遊歩道と、一般の住宅の境目にある大きな木には相変わらず宿り木が頑張っていた。
もっと枝を伸ばし、沢山の葉っぱを付ける種類の大木の筈だが、剪定したみたいに枝も葉も少ない。
丸い宿り木だけが、本来の枝葉を席巻して蔓延っている。
所属吟社の同人誌9月号で「殻を脱ぎ生きる手もあるカタツムリ」という句があった。
孫子の兵法「三十六計逃げるに如かず」に何となく相通じるところがあって、面白いと感じ入ったものだ。
個人の自死や集団の玉砕の対極に、こうした生き方もあることを知っていて損はない。
きっと宿主の大木も、宿り木との暗黙の了解事項があって、生き方を変えたのかも。
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ここで帰りの時間を考えて、ディーラーへ引き返すことにした。
急ぐと汗がでるので、努めて日陰を選んでゆっくり歩いた。
「ウイルスも生態系と神がいう」・・・しろ猫
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