ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

「なつぞら」広瀬すずの物足りなさ

2019-10-11 22:32:08 | ドラマ
台風が大変なことになりそうですね。久しぶりに雨戸を閉めました。仕事の帰りにスーパー寄ったら、食パンが一つ残らず売り切れていました。それと小説「若い罪」を読んでいただいた方々、改めてありがとうございました。出来はともかく、これまでで一番長い小説が書けたのも、多くの人が見てくれたからだと思います。根性がないですから、見ている人がいないと駄目だったでしょう。

さて、春から秋にかけて放送された朝ドラの記念すべき100作目「なつぞら」が終了して2週間ほどになります。最初はスピッツの主題歌につられて、見ようとはしていたのですが、いざ始まってみると布団から出られなかったり、主題歌だけ聴いてワイドショーにチャンネルを変えたり、消したりということが結構多かったです。かといってドラマの終盤では天陽君が亡くなった週などは見ていましたし、10分ぐらい見たけれども完走ならずということもありました。

なつぞらは高視聴率でスタートしました。しかし全体的にはやや右肩下がりで終わったようです。この原因は何なのか?確かに脚本が物足りなかったと個人的には見ています。ならばキャストがそれをカバーするような演技を見せなければならなかったのですが、主演の広瀬すずが物足りなかったですね。

物語の始まった頃は松嶋菜々子が松嶋菜々子のままで出ていて、裕福な暮らしに見えてしまいました。脚本家の遊川和彦氏の「彼女はスターなのか女優なのかわからない」との言葉通りでした。
しかし、何といっても主演です。広瀬さんは表情が乏しいし、セリフも伝わってこない。無理矢理褒めれば、抑えた演技とか、自然体という言葉になるのでしょうが、それとも何か違う。北海道の十勝から出てきて、アニメーターという夢を抱き、それが実現していく。そこに至るまでには大きな挫折や喜びがあったはずなのですが、それも伝わってきませんでした。

草刈正雄の評判がよかったようですが、他にも好演していた俳優はいたのだと思います。しかし広瀬さんの演技が違った意味で目立ってしまって、脇役は浮かばれなかったように思います。
最後は30代後半ぐらいになっていたはずですが、老けメイクにする必要はないけれど、話し方を変えたり、しぐさで落ち着きを表現したり、もっとすべきことはあったと思います。広瀬さんが登場したシーンから20年ほど歳月が過ぎているはずですが、最後も20歳前後の女性にしか見えませんでした。まあ、それは松嶋さんにも言えるのですが。

広瀬さんは彼女自身は人気があるのでしょうが、このままでは彼女の演技を見たいというファンは増えないと思います。周囲が言ってあげるべきでしょうが、彼女の場合は主演級が多いため、アドバイスしてくれる人もなかなかいないのかもしれません。マスコミもいい時だけ持ち上げるのではなく、時に旬の俳優にも厳しく批評することが大事ですね。
コメント
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