ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

藤井聡太VS糸谷哲郎 華麗な寄せ

2019-10-19 20:17:44 | 将棋
王将戦挑戦者決定リーグが行われ、藤井聡太七段が糸谷哲郎八段を108手で下し、2勝1敗としました。戦型は角換わり、しかも叡王戦予選で村山七段に敗れた道を辿っていきます。藤井七段に秘策があるとみた糸谷八段は自ら道から外れました。しかし、それも藤井君の研究範囲だったのか、早指しの糸谷さんが藤井君以上に時間を使う珍しい展開になりました。最後は互いに攻め合いになりましたが、藤井君が鮮やかな超手数の詰みを発見し、勝ちになりました。これぞ藤井聡太という勝ち方でした。

快勝に近い内容だったのではないでしょうか。消費時間がそれを示しています。持ち時間4時間で消費時間を半分近くほど残しているのは、藤井君にしては珍しいケースです。糸谷さんも今期あまり調子が上がりませんね。同世代の佐藤天彦九段、中村太一七段も不調です。30過ぎて不調に陥るケースは多いですが、それにしてもどうしたのかなという印象です。それぞれが将棋の普及に熱心だったり、多彩な趣味を持っていたりで、あまりAIの研究をしているイメージが湧かない3人ですね。

それと糸谷さんは離席が異常に多いですが、多くの人は、糸谷さんが太っているから座っているのが辛いのではと思っているでしょう。僕は少し違くて、何か先天的なものを感じます。座っているより立っていたほうが楽なんじゃないですかね。自分がパニック障害の残遺症状で、電車や床屋などで座っているより立っていたほうが楽というのがあるから、そう思うんでしょうけどね。いかに脳内に盤面を浮かべられてもハンディになっているような気もします。

昨日は同時に羽生九段と久保九段の対局があり、手数こそ長くなったものの羽生さんの快勝でした。これで2戦2勝。羽生さんの力が最も落ちていたのは、菅井七段や中村太一七段に次々とタイトルを奪われた2、3年前だと思います。去年、広瀬竜王に敗れ無冠になりましたが、そのころには随分、力を取り戻し、今の好調につながっています。ずばりAIでの研究が大きいとみています。そして、次はその羽生さんと藤井君の激突です。本命と思われた豊島さんが2敗し、苦しい状況になりました。全勝の羽生さんと1敗の藤井君の対局が大きな意味を持つことになります。注目の大一番ですね。

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