蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

蓮玉庵(台東区上野)の「古式せいろそば」「かき揚げそば」「やきのり」等

2008年11月09日 | 蕎麦屋(都内)
【平成20年11月某日 調査・登録】
 この店「蓮玉庵」の屋号は、初代の八十八氏が近くにある不忍池の蓮を見て、葉の上にまろぶ玉の如き露にちなんで「蓮玉庵」と名づけたことが由来とのことです。創業は安政6(1860)年という老舗蕎麦店です。
 著名な歌人 斉藤茂吉の短歌に「池之端の蓮玉庵に吾も入りつ上野公園に行く道すがら」とあるだけでなく、森鴎外の「雁」や、一葉・逍遥など明治の文豪の文筆にもしばしば登場する有名店です。


 白地の暖簾


 今日は秋も深まり、寒さが一段と増した1日でした。そんな日にはやはり熱燗ですね。蕎麦屋の熱燗のアテには「やきのり」が似合います。


 こちらの店のそばは、妙高高原等の「露下そば」を主に使いながら、適量の小麦粉をつなぎにして打っています。
 さて、こちらは、昼間(14時まで)限定の「古式せいろそば 別打ち入り三枚重ね」です。


 三枚のひとつ、奥の薄黄色のそばは香り豊かな「柚子切り」です。



 同じく昼間限定の「かき揚げそば」は、小海老と玉ねぎのかき揚げが入ったそばで、温かいそばと冷たいそばが選べます。かき揚げがカラっと揚がった逸品です。


 プリプリの小海老



 仕上げは勿論「そば湯」です。 「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★蓮玉庵
  所在:東京都台東区上野2-8-7
  電話:03(3835)1594
  品代:古式せいろそば1,000円、かき揚げそば1,000円、やきのり400円、御酒630円