蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

蕎麦の膳 たかさご(新宿区中町)の「せいろう」「鴨南蛮そば」

2008年11月24日 | 蕎麦屋(都内)
【平成20年11月某日 調査・登録】
 こちらの店「たかさご」は、神楽坂の外れというべきか、市ヶ谷の近くというべきか、土地勘がない方には少し分かりづらい所にあります。交通の便もあまり良くありませんが、それでも都営大江戸線が開通し、牛込神楽坂駅ができてからは比較的アクセスが楽になりました。
 こちらの店主 宮澤佳穂氏はNHK文化センターの「そば打ち講座」の講師をされておられ、生粉打ち十割そばの名人でもあります。



 こちらの蕎麦は、店主自ら厳選した国内産玄蕎麦を自家製粉し、蕎麦粉十割によく冷えたアルカリイオン水を加えて打つ生粉打ちです。また、汁は7年以上寝かせた本節と宗田節の荒削りを長時間弱火にかけて、鰹の風味と濃を充分に引き出した逸品です。
 
 「せいろう」は都内屈指の出来といっても過言でないと思います。十割には思えない仕上がりの蕎麦、実に奥行きのある汁、味わい豊かな山葵や葱、いずれも完成美を満喫できます
 そば湯がトロリとしてまた美味!「せいろう」をいただく猪口の隣にもう一つ別の空の猪口が置かれており、そば湯はそれでいただきました。

 そして、「鴨南蛮そば」も絶句の出来映えです。蕎麦もさることながら、蕎麦をいただいた後の汁(肉や葱のコラボレーション)が実に美味で、最後の一滴まで干すことができます。

 「撮影は堅くお断り」とのことで、写真でご紹介できないのが残念です。

★蕎麦の膳 たかさご
  所在:東京都新宿区中町22番地
  電話:03(3260)3908
  品代:せいろう788円、鴨南蛮そば1,365円