蕎麦遺産

未来の世代に引き継ぐべき「蕎麦」に関するあらゆる情報を調査し、「蕎麦遺産」として登録しています。

並木藪蕎麦(台東区雷門)の「ざるそば」「おかめそば」

2008年11月22日 | 蕎麦屋(都内)
【平成20年11月某日 調査・登録】
 この店「並木藪蕎麦」は、「かんだやぶそば」「池の端藪蕎麦」とともに、「藪 御三家」と称される名門の蕎麦屋です。



 店は浅草の雷門のすぐそばにあります。


 「ざるそば」は笊を逆さに使って蕎麦を盛っているのが特徴です。
 「藪蕎麦」はどこでも辛いつゆが定番のようですが、中でもこの並木藪蕎麦のつゆは日本一辛いと評判です。昔から伝えられている江戸蕎麦の粋な手繰り方は、箸で掴んだ蕎麦の先のほうを少しだけつゆに付け、ズズっと口に運ぶというものです。これは蕎麦本来の香りを楽しめるからですが、まさに、そんな手繰り方がピッタリ(そうしなければ辛過ぎてしまう)の超辛口のつゆに仕上がっています。江戸っ子の痩せ我慢ではありませんが、こういうつゆも江戸蕎麦にはイイものだと感じます。



 「おかめそば」は蒲鉾・湯葉・麩が入っています。「ざるそば」とは違って、つゆは柔和にまとめられています。丼に口をつけてグイっといただくことができます。



 仕上げは勿論「そば湯」です。「ごちそうさま」で店をあとにしました。


★並木藪蕎麦
  所在:東京都台東区雷門2-11-9
  電話:03(3841)1340
  品代:ざるそば700円、おかめそば950円