INSIDE SORAMAME

福岡のバスのことなど・・

近い遺産(100)

2017年04月14日 |    ┣ 近い遺産

(つづき)
「近い遺産」シリーズ、ついに3桁に到達です。

ちなみに1回目は、今から10年前、「香椎」バス停に残る「福岡空港」と「動物園」について取り上げていました。

“「近い遺産」シリーズを始めた頃は、「世界遺産」には「手の届かないところにある遠い世界の話」というイメージがあって、その対極にあるものとしての「近い遺産」だった訳だが、ここ数年で「世界遺産」もずいぶん「近い遺産」化した感があり”

と、1年半前の記事で書いたのだが、「世界遺産」の「近い遺産」化は、そこからさらに進んでいる。

冒頭の画像、「昭和橋」のバス停に出てくる行先のうち、左端の「杷木」以外は、現在はどこにも行くことができない。


裏面には書き加えがあるが、書き加えられた3つの行先のうち、「本宮」と「笹尾」に行くバスは今はない。

 
現存するのは神杉野行き(コミュニティセンター前行き)のみだが、


路線図(というか系統図)には、廃止となった路線がまだ残る。

  
バスが進む方向にあるのが筑後川に架かる昭和橋。


福岡市にも久留米市にも直通ではつながっていない、一日たった数本だけのバス停だが、「ひるパス」などの境界バス停として、「城山峠」「高六」とともに、そのステータスは意外に高い(?)。
ということは、ここを通る路線の「バス路線ネットワークへの寄与度」の高さを表している、ということもできる。

  
反対側。
「にしてつグループ」の下には「両筑交通」の文字がうっすらと。

 
「杷木」にしか行けず“no alternative”だが、


なぜか、「杷木~日田線(一般道経由)」の時刻表も掲示。
このバス停に停まる気がしないのだが、私の認識が間違っているのでしょうか。


こちらは「杷木~日田線(一般道経由)」の「杷木」の時刻表(一番右)だが、


どうやら間もなく減便となるもよう。


現在「昭和橋」にやってくるのはこのバス。


(つづく)


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