(つづき)
3月25日に運行を開始した「大橋駅~福岡空港線」、利用状況は正直なところ芳しくない感じです。
今年の夏に、大橋駅に特急が停車するようになれば、「国際線→(バス)→大橋→(電車)→柳川」のような利用パターンを打ち出したりすることもできると思うのだが、はたしてそれまで持つだろうか、という感じも。
近いうちに、ルートや停車停留所を手直しするテコ入れが行われることもあるかもしれないが、くれぐれも「迷走」にはならないでいただきたいものだ。
減便して「30分に一本のパターンダイヤ」が崩れてしまうと、利用しにくさが際立ってしまうことになるし、減便を検討するくらいなら廃止…ということも覚悟しないといけないのかもしれないが、15年前から待ち望んでいた路線でもあり、このまま儚く散ってしまったら個人的にはとても悲しい。
「減便」といえば、少し前の西日本新聞に以下のような記事が出ていました。
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福岡都市圏バス減便、古賀市議会反発 高齢者の足 確保に模索
西鉄が4月1日のダイヤ改正で古賀市内を走る路線バスを減便させたことに対し、これまで路線の改善や増便を求めていた市議会が不満を募らせている。
3月定例会では西鉄への運行補助費約4千万円を計上した2017年度一般会計当初予算案を可決したものの、減便について「市民の利便性が損なわれ、利用者減になる」と反発の声が上がった。
地域の高齢化が進む中、特に交通弱者の高齢者の足をどう守るのか、市は模索を続ける。
バス路線の赤字補填(ほてん)を理由に古賀市が05年度から始めた西鉄への運行補助費は年々拡大。
西鉄から路線廃止を通告された09年度は約2400万円だったが、一昨年度は3733万円。
17年度予算にはさらに上乗せした額を計上した。
今回のダイヤ改正は路線を6系統から5系統に統合。
利用者数が少ない路線から多い路線に便数を振り分けた結果、全体では平日98便が91便に、土日70便が68便になった。
西鉄広報課は今回の減便について、取材に「利用状況に応じたため」と説明している。
一方、市によると西鉄側は、市内路線バスが待機する西鉄バス宗像新宮支社を西鉄本体に組織統合した結果、運転手の労働協約が改善され、休憩時間を多く確保する必要があり、減便になったという説明もしているという。
「路線の改善、便数増を求める市民の切実な声を受け止めるべきだ」「利便性が低下し、利用者が減る」「労務管理も大切だが企業努力が十分ではないのでは」。
市議会3月定例会の最終本会議では予算案に賛成した市議からも西鉄への不満が相次いだ。
市議会は昨春以降、議長を除く市議18人でつくる政策推進会議で公共交通について調査。
8月の1週間、朝、昼、夕にバスに乗車し、利用実態を調べ、利用者の声を聞いた。
買い物、通院、通勤通学で日常的な利用客が8割を占め、特に高齢者の利用が多く、JRや国道3号を走るバスとの接続、路線の改善や増便を求める声が多かったという。
市議会は「利用者離れにつながり、悪循環を招きかねない減便については慎重な取り扱いを求める」とくぎを刺した最終報告をまとめ、今年3月に中村隆象市長に「利用者の声を反映させ、路線の見直しや便数増など改善するべきだ」と提言したばかりだった。
古賀市と隣接する新宮町はバス路線の一部廃止を受け、03年度からコミュニティーバスの運行費用として年間約5千万円を支出する。
古賀市は新宮町の約2倍の面積。
市幹部は「餅は餅屋。4千万円で運転手の人件費、車両調達などを市が行うのは難しい」と話し、運行補助費の支出に理解を求める。
市内のバス路線の利用者数は年間約26万人。
ここ10年近くは減少傾向が続いており、市は「家計や環境に優しい」「健康増進にも役立つ」とバス利用を呼び掛けている。
本年度はJR古賀駅のバス停に到着時間を知らせる電光掲示板の設置や、利用者への商店街のサービス券提供など利用促進策を進める。
古賀駅バス停に新しい時刻表を見に来た女性(80)は3年前に自主的に車の運転をやめた。
今は週2回ほど実家や病院に行くためにバスを利用する。
「高齢者は車をやめるとバスしかない。もう少し便利になれば待ち時間も短く、みんな利用するのでは」
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4月1日の古賀市内線のダイヤ改正についてはこちらの記事も参照。
市議からの西鉄への不満の声とか、「餅は餅屋。4千万円で運転手の人件費、車両調達などを市が行うのは難しい」という市幹部の話とか、いろいろとずれているが、ずれていることを承知のうえでずれた回答をしないといけない事情もあるのかもしれない。
記者は、ずれているとわかって記事にしているのか、それとも、ずれていることがわかっていないのか、どっちなのでしょうか。
古賀市のバス路線は、大正時代から基本的なルートは変わっておらず、近年は、バス路線を維持する(実質的な)主体が市なのか西鉄なのかを、敢えて曖昧にしたまま時間だけが経過している印象。
こんなこととか、こんなこととか、こんなこととか、まだまだいろいろと知恵は出せると思うのですが。
(つづく)
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大牟田線沿線に実家のある私としては30年前から待ち望んでいました。30年前と比べて現在では、重い荷物を抱えて天神で乗り換えて空港に向かうのがとても不便になり、このバスはさぞかし利用者が多いだろう、と予想していただけに、なんだか残念ですね。
電車の駅の各駅ごとにこのバスの存在をしっかりアピールしていく必要があると思います。
国際線まで、というのがネックなのでしょうか、やっぱり。
>電車の駅の各駅ごとにこのバスの存在をしっかりアピールしていく必要があると思います。
ほんとその通りだと思います。
あと、飛行機の機内でも何らかの形で案内ができたらいいと思うのですが。
>国際線まで、というのがネックなのでしょうか、やっぱり。
それもあると思います。
乗り換えの煩わしさを軽減することが、この路線の最大の売りだと思うので、計画段階では国内線乗り入れも視野に入っていたと思うのですが、いろいろ問題があってそれが叶わなかったのかな、と勝手に想像しています。